
千葉市立海浜病院臨床研修プログラム(基幹型)

千葉市立海浜病院臨床研修は、地域中核病院である千葉市立海浜病院(以下海浜病院)を基幹型研修病院、協力型研修病院として千葉市立青葉病院、および地域医療の協力施設として、 千葉市医師会員である地域医療機関を含めた組織で行われるものである。 またこのプログラムは千葉大学医学部附属病院の協力型研修病院としての研修プログラムの内容・期間と共通している。
千葉市立海浜病院の医療環境の特色
- 千葉市医師会とオープンシステム契約を結ぶなど積極的に病診連携をすすめ、相互の信頼関係を深めるとともに院内の整備と充実を図ってきました。 この結果在院日数(13日台)、外来紹介率(30%以上)、組織的な診療録の管理や地域医療連携室の設置など種々の条件をクリアーしている急性期病院です。
- 【夜救診】(千葉市夜間救急初期診療部)が病院内に設置され、365日無休で内科・小児科の夜間救急医療を行っています。 初期は医師会をはじめとする院外の医師が担当し、二次は病院の内科・小児科医師が担当する体制は全国的にもユニークな方式です。 全国で10箇所ある地域連携小児夜間・休日診療施設のひとつで、国公立病院の中では当院のみです。
- 当病院には病気や未熟性を持って生まれた赤ちゃんの治療を行う新生児科(42床)があります。 95万人の千葉市二次医療圏で唯一の365日・24時間体制で新生児の三次医療を担っています。 周産期救急では新生児科と消防局との連携により院外出生の赤ちゃんのお迎え搬送も行っています。 また未熟児に対しては眼科医が未熟児網膜症に対する定期的眼底検診を行い、処置を要する場合にはレーザーなど適切な治療をしています。
- 地域周産期母子医療センターの認定を取得しており、新生児科と綿密に連携をとりながら切迫早産・前期破水・多胎妊娠・合併症妊娠などの専門的な二次医療を行ない、 千葉市内の産科救急を一手に担っています。
- 千葉市夜間外科系救急(外科、整形外科)の後方支援病院となっています。患者は初期医療機関より転送され二次救急診療を行っています。 また外科は夜救診から外科的治療を要すると判断された患者も受け入れています。
- 心臓血管外科・循環器内科によるチーム医療により経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や大動脈内バルーンパンピング(IABP)や人工心肺手術などの緊急事態に即刻対応できる診療体制を提供しています。
- 日本医療機能評価機構より認定証の交付を受けています。日々、質の高い医療の提供や患者サービスの向上に努めています。 さらに多職種間の協調性を重視した医療も行っています。
- 千葉県災害拠点病院の指定を受け、災害時の適切な医療の確保に備えている。またトリアージを含めた訓練を定期的に行っています。
当プログラムの目的
地域医療の立場に根ざし、患者の立場にたった全人的な医療ができる、幅広い知識と資質をもった医師を養成し、地域における医療レベルを向上させることにある。
当プログラムの特徴
主なものは上記の千葉市立海浜病院の医療環境の特色を活かしたものであり、以下の通りである。
- 患者の人権に十分配慮した全人的医療の実践、プライマリ-・ケアの基本的な診療能力(態度、技能、知識)の獲得ができます。
- 第一線の地域中核病院としての医療環境や機能を十分に活用し、日常多く見られる一般的な疾患の一次診療からより専門的な二次診療を含めた研修ができます。
- 多くの科にわたって行われている救急医療(外科系、内科、小児科さらには産婦人科・新生児科での周産期)や一般診療の中で、いろいろな疾患のプライマリ-・ケアを習得できます。
- 小児医療の最前線を体験することにより、小児医療の基礎的診療能力を身につけます。小児科研修の一環として、希望する者については新生児科へのローテーションも可能です。
- 複数の診療科にまたがる診療を通じて、チーム医療の重要性を学ぶ。
- 種々なる症例を経験して基本的な患者の診察法、医療面接の方法などを身につける。地域の診療所とのかかわりなどを通して病診連携の重要性、その実践を学ぶ。

プログラム責任者・研修実施責任者
院長 太枝良夫(研修管理委員会委員長)
臨床研修管理委員会
副院長、診療局長、診療科部科長、看護部代表、事務局代表、協力型病院・協力医療施設代表者、上記以外施設に所属する医師(外部委員)で構成

2名(他に千葉大学医学部附属病院の協力型臨床研修病院として1学年6名の研修医の受け入れあり)
募集方法
公募および医師臨床研修マッチング協議会の行うマッチングを利用して募集する。
採用方法
マッチングの結果に従い、面接を行い採用決定する。

1. 研修目標
当院での研修における目標は、別紙の共通研修目標、及び各診療科における研修目標に示す通りであるが、日常一般診療の現場に密着しているという面を重視している。
2. 研修方法と特徴
- 研修方法
- 1年次には、内科6ヶ月、救急麻酔3ヶ月および選択必修科目(外科、小児科、産婦人科、精神科)から2~3ヶ月の研修を行う。 2年次には、地域医療1ヶ月、残り11ヶ月は自由選択科(原則5科目まで)の研修を行う。
臨床研修の基本理念である「一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付ける」という観点から、 また別に揚げる到達目標を、無理なく達成するために、選択必修科目である外科、小児科、産婦人科、精神科のうち少なくとも2科を1か月以上研修しなければならない。 臨床研修の基本理念である「一般的な診療において頻繁にかかわる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付ける。 という観点から、また別に掲げる到達目標を、無理なく達成するために、選択必修科目は原則全科研修することが望ましい。 研修医の希望で、選択必修科のいずれかを1ヶ月選択しない場合は、より短期間の研修、ないしは他科へのローテーション中の時間の調整などにより、 到達目標に定められた疾患などの経験ができるよう、個別の調整を行う。
各診療科での研修期間はあくまで原則最小限のものであり、個々の希望に応じて延長することが可能である。
基本研修および選択研修は、各研修医の希望に沿ってプログラム責任者がそのローテーション調整した上で、 千葉市立海浜病院の全科または千葉市立青葉病院の全科(最長で3か月、調整・相談の上で決める)で研修できる。
また1年次の救急麻酔3か月のうち1か月は隣接している千葉県救急医療センターで2~3次救急医療を研修する。
千葉大学医学部附属病院からの研修医に関しては、Bプログラムの研修医は海浜病院で1年次の研修を行い、Aプログラムの研修医は2年次の研修を海浜病院で行う。 -
| 1年次 |
消化器内科
(3ヶ月) |
循環器内科
(3ヶ月) |
救急・麻酔
(3ヶ月) |
選択必修
(2~3ヶ月) |
| 2年次 |
地域医療
(1ヶ月) |
自由選択科(11~12ヶ月)
千葉市立海浜病院(全科)または千葉市立青葉病院(全科) |
- ※ 選択科研修は、千葉市立海浜病院(全科)または千葉市立青葉病院(精神科)
※ 上図のローテーションの順序、期間等は各研修医により異なる。
※ 具体的なローテーションは、各研修医の希望に沿って、医師臨床研修部会で協議・調整する。
- 特徴
- 各診療科における研修内容は別紙に示した通りであるが、各診療科を通じて症例はプライマリー・ケアの範疇に属するものから、より専門的な医療を受けるものまで多岐にわたり、 しかもその数は豊富である。 こうした面から、当院における研修は、プライマリー・ケアの実践を通じて基本的診療能力を身に付けると同時に、専門的医療への連結の実際を体験できる点が特徴である。
- <各診療科における研修>
- 内科研修:
- 消化器内科,循環器内科を内科領域の到達目標を達成できるようにローテイトして研修する。
- 救急麻酔研修:
- 複数の当直医から救急時には呼び出しの連絡がありプライマリー・ケアの研修には事欠かない。 一般的な疾患の一次診療からより専門的な二次診療を含めた研修ができる。また隣接する千葉県救急医療センターにて二次から三次救急医療を1ヶ月研修する。
- 地域医療研修:
- 千葉市内の診療所において、地域に密接した医療を直接経験することにより、プライマリー・ケアの基本を学習する。
- 外科研修:
- 消化器外科、乳腺外科、ヘルニア外科を中心に外科領域の到達目標を達成できるよう研修する。
- 麻酔科研修:
- 麻酔科においては、手術麻酔を通じて周術期患者の全身管理を学習し、また医師として心得ておくべき最低限の心肺蘇生術の基本を修得する。
- 小児科研修:
- 一般的小児疾患(特に感染症等)を中心に小児科領域の到達目標を達成できるよう研修する。
- 産婦人科研修:
- 精神科:
- 小児精神科,成人精神科を含めて、精神科領域の到達目標を達成できるよう青葉病院で研修する。
- 選択科:
- 新生児科,整形外科,心臓血管外科,耳鼻咽喉科,眼科,リハビリテーション科の各部門での研修が選択できる。
- 指導体制
- 研修カリキュラムに基づき各科に配属された研修医には、各科指導責任者が統括する指導医により研修が行われる。 各指導医は指導責任者、および研修実施責任者と協議・調整を行いながら指導にあたる。
- 研修実施責任者;院長 太枝良夫
-
| 診療科 |
指導責任者 |
指導医数 |
| 消化器科 |
消化器科部長 北 和彦 |
3名 |
| 循環器科 |
循環器科部長 行木 瑞雄 |
4名 |
| 外科 |
外科部長 吉岡 茂 |
6名 |
| 麻酔科 |
麻酔科部長 浅野 秀文 |
4名 |
| 小児科 |
小児科部長 地引 利昭 |
7名 |
| 産科 |
産科部長 飯塚 美徳 |
2名 |
| 婦人科 |
婦人科部長 松本 玲子 |
1名 |
| 整形外科 |
整形外科部長 坂本 雅昭 |
4名 |
| 眼科 |
眼科科長 渥美 亜紀 |
2名 |
| リハビリテーション科 |
リハビリテーション科部長 東 秀隆 |
1名 |
| 新生児科 |
新生児科部長 大塚 春美 |
4名 |
| 耳鼻咽喉科 |
耳鼻咽喉科部長 原 佳奈子 |
2名 |
| 心臓血管外科 |
心臓血管外科部長 中谷 充 |
3名 |
- 研修の評価と修了認定
- (1)研修医の評価・修了認定
- 研修医はオンライン卒後臨床研修評価シシテム(EPOC)により自己の研修内容を記録、評価し、病歴、手術や症例の要約を作成する。 指導医はローテーションごとに研修医の観察・指導を行い、EPOC評価表を用いて評価する。 評価は指導医ばかりでなく、同僚研修医、看護師等チーム医療スタッフ等によっても行われる。 2年間の全プログラム終了時に、研修管理委員会において総合評価し病院長に報告する。
- (2)指導医、診療科、研修プログラムの評価
- 研修終了後、研修医による指導医、診療科、プログラムの評価が行われ、その結果は研修管理委員会に諮られ指導医、診療科へフィードバックされる。
- (3)研修プログラムの自己点検・評価
- 研修プログラムが効果的かつ効率よく運用されているかを定期的に自己点検・評価し研修管理委員会がその結果を公表する。
- 研修修了後の進路
- (1)後期研修医の受入
- 研修修了後に引き続き千葉市立海浜病独自の後期研修医として研修可能である(定員6名)。 そのほかに千葉大学医学部附属病院等の関連施設より後期研修医として4名(計10名)を希望の診療科にて受け入れています。待遇は非常勤医師扱い。
- (2)研修施設指定等を取得している科においては学会認定医、専門医を最低限の年数において取得すべく各科指導医による指導が行われる。
- 内科:
- 3年次を修了したした時点で内科学会認定の申請を行い、さらに一定期間の研修を経て、より専門化した消化器病学会、循環器学会、呼吸器科学会等の専門医取得を目指す。
- 外科:
- 4年次を修了した時点で外科学会認定の申請を行い、予備試験を受ける。 さらに一定期間の研修を経て、より専門化した消化器外科、乳癌、大腸肛門病、内視鏡外科、肝胆膵外科、胸部外科などの専門医、技能医取得を目指す。
- 千葉市立海浜病院における研修施設指定(認定施設)
- 日本内科学会認定医制度教育関連施設
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
- 日本呼吸器学会認定医制度認定施設
- 日本アレルギー学会認定施設
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本大腸肛門病学会専門医修練施設
- 日本乳癌学会認定施設
- 日本胸部外科学会認定医制度指定施設
- 三学会構成心臓血管外科専門医基幹施設
- 日本臨床細胞学会施設
- 日本小児科学会認定医制度研修施設
- 日本周産期・新生児医学会専門医制度暫定研修施設
- 日本小児神経学会専門医研修施設
- 日本整形外科学会認定医制度研修施設
- 日本産婦人科学会認定医制度卒後研修指導施設
- 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
- 日本眼科学会専門医制度研修施設
- 日本麻酔科学会認定病院
- 日本静脈経腸栄養学会栄養サポートチーム稼働認定施設
- 日本静脈経腸栄養学会NST実地修練認定教育施設

| 身分 |
: |
非常勤職員 |
| 給与等 |
: |
千葉市独自の規定による。基本手当:355,000円/月
但し、当直(副直)月平均4回、副直手当(1回あたり15,000円) |
| 勤務時間 |
: |
基本的な勤務時間 8:30~17:15(時間外手当なし) |
| 休暇 |
: |
有給休暇 1年次10月以降有/2年次10日間
夏季休暇 1年次なし、2年次有り
年末年始 有り |
| 当直 |
: |
平均4回/月(当直料有り) |
| 宿舎 |
: |
有り(空室あれば入居可能) |
| 通勤手当 |
: |
有り |
| 研修医室 |
: |
有り |
| 社会保険 |
: |
全国健康保険協会管掌健康保険、厚生年金保険、雇用保険 |
| 労働保険 |
: |
労働者災害補償保険法の適応有り |
| 健康管理 |
: |
職員健康診断(年2回) |
| 医師賠償責任保険 |
: |
個人において強制加入 |
| 学術集会への参加 |
: |
研修の妨げにならない範囲で参加できる(参加費用支給無し) |
| アルバイト |
: |
禁止 |