腹腔鏡下手術
腹腔鏡下手術について
腹腔鏡下手術とは、腹部に約1cm程度の穴を数ヶ所あけ、そのうちの一つの穴より腹腔内に腹腔鏡というテレビカメラを入れ、テレビモニター画面を見ながら行う手術です。
- 腹部を大きく切開しないために、術後の疼痛が少なく、一般の開腹手術より術後の胃腸の動きの回復も早いため、食事も早期より食べることができ、入院期間も短くなります。
- また、傷が小さいことで、術後の癒着も少なく腸閉塞を起こしにくいという利点があります。
- 一方、直接、お腹の中を手で触れることができないために、より慎重な手術操作が必要となり、その結果、開腹手術に比べ手術時間が長い傾向があります。
当科では以下の腹腔鏡下手術を行っています。
- 胆嚢結石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術
- 早期胃癌、胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下胃切除術、胃部分切除術
- 大腸癌、大腸腫瘍に対する腹腔鏡下大腸切除術
- 急性虫垂炎,慢性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術
- 消化管穿孔などによる急性腹膜炎に対する腹腔鏡下手術
現在、手術から退院までの期間は胆嚢摘出術で4日、胃切除、大腸切除術は10~12日です。