内肛門括約筋切除術
内肛門括約筋切除術（ISR）
- 肛門に近い部位（3cm～5cm）に位置する超低位の直腸癌に対して永久的人工肛門を造らず自然肛門を温存する術式です。直腸癌の進行度、部位に応じて内肛門括約筋を全部または部分的に切除します。
- 低位直腸癌症例に対し、従来の治療（直腸切断術）では自然肛門の温存が不可能であり人工肛門造設が必要でした。内肛門括約筋切除術（ISR）により、かなりの症例で自然肛門温存が可能になっています。
- 2000年4月より同法を導入し、永久的人工肛門造設（直腸切断術）は激減しました。
- 現在のところ温存した自然肛門の機能は患者さんにとって受容可能であると考えられます。
- 各種の自律神経を温存する手術方法により、排尿障害および性機能障害も少なくなっています。
- 自然肛門を温存することによると考えられる再発はほとんど認められていません。
