千葉市の環境
目次
1 千葉市の環境問題の取組み
2 総合的な環境保全施策の推進
3 地球環境問題
4 化学物質問題
5 大気環境
6 水環境
7 地質環境(地下水)
8 地質環境(地盤沈下)
9 音環境
10 振動
11 悪臭
12 廃棄物処理
13 自然環境
14 大気汚染による健康被害者の救済
15 環境保全活動の促進
16 その他の環境保全対策
<参考資料>

5.大気環境

 大気汚染の主な発生源としては,臨海部や内陸部に立地する工場などの固定発生源や自動車等の移動発生源があります。

 このため,本市では,一般環境大気測定局等において,二酸化いおう,窒素酸化物,浮遊粒子状物質,光化学オキシダント,炭化水素等の測定や有害大気汚染物質のモニタリングを行うとともに,大気汚染物質を排出する工場・事業場等に対して,法令等に基づく規制や各種の排出抑制指導を進めています。また,「千葉市自動車公害防止計画」に基づき,関連施策の推進を図っています。

 

(1) 大気環境の現状(一般環境大気測定局)

1.二酸化いおう
 二酸化いおうの排出量は,排出規制の強化等により,昭和40年代後半に比べ大幅に減少しており,二酸化いおう濃度についても,昭和54年度以降,全ての測定局で環境基準を達成しています。

 
二酸化いおうの年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)
二酸化いおうの年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)

2.二酸化窒素
 この10年間は,概ね横ばい傾向を示しています。平成12年度は,全ての測定局で環境基準(年間の1日平均値が0.06ppm以下)を達成していますが,市の環境目標値(年間の1日平均値が0.04ppm以下)の達成状況は30%(20測定局中6局が達成)となっています。

 
二酸化窒素の年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)
浮遊粒子状物質の年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)

3.浮遊粒子状物質
 この10年間は,ほぼ横ばいで推移しています。平成11年度は,全ての測定局で環境基準が未達成でしたが,平成12年度は,20測定局中19局が達成し,その達成率は95%となっています。

 
浮遊粒子状物質の年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)
浮遊粒子状物質の年平均値経年変化(有効測定局の単純平均値)

4.光化学オキシダント
 平成12年度は,全ての測定局で環境基準を達成していませんが,光化学スモッグの発生しやすい昼間の測定時間における環境基準を満足する時間の割合は96.4%となっています。
 なお,平成12年度には,千葉地域において光化学スモッグ注意報が3回発令されました。

 
光化学オキシダントの昼間の1時間値の年平均値経年変化
光化学オキシダントの昼間の1時間値の年平均値経年変化

5.ダイオキシン類
 平成12年1月から「ダイオキシン類対策特別措置法」に基づく常時監視が義務づけられています。平成12年度は,市内10地点において,年4回(季節ごとに1回)調査しましたが,全ての調査地点で大気の汚染に係る環境基準・年平均値0.6pg‐TEQ/m3を下回っています。季節的には,春,夏,秋に比べて冬季に高い傾向が見られます。

 
一般大気環境中のダイオキシン類調査結果(平成12年度)
(クリックすると拡大図がでます)
一般大気環境中のダイオキシン類調査結果(平成12年度)

 

(2) 固定発生源対策

 ばい煙等を発生する施設については,大気汚染防止法等に基づき,排出規制を行っています。

 また,いおう酸化物について,排出規制と併せて工場・事業場ごとに排出量を規制する総量規制や,市街地中心部における冬期の燃料使用規制などを実施するとともに,窒素酸化物等について,「千葉市窒素酸化物対策指導要綱」や「千葉市発電ボイラー及びガスタービン等に係る窒素酸化物対策指導要綱」,「千葉市炭化水素対策指導要綱」等に基づき,排出抑制に向けた指導を進めています。

 

(3) 常時監視体制

 一般環境中の大気汚染の状況について,市内20局の測定局でテレメータシステムにより常時監視しています。

 また,市内主要工場等から発生するばい煙の排出状況等については,大気発生源のテレメータシステムにより常時監視を行っています。

 
北清掃工場
北清掃工場
(クリックすると拡大写真がでます)
 
国道14号
国道14号
(クリックすると拡大写真がでます)

 

一般環境大気測定局整備状況(クリックすると拡大図がでます)
一般環境大気測定局整備状況

 

(4) 自動車排出ガス問題

 自動車排出ガスによる大気汚染は,都市部を中心に全国的に深刻な問題となっており,本市においても自動車台数の増加,幹線道路の交通量の増加等により重要な問題として提起されています。

 なお,本市の自動車保有台数は,平成12年度末現在で約51万台となっており,平成8年度から約2万台増加しています。

 平成12年度における自動車排出ガス測定局の環境基準の達成状況は,二酸化いおう,二酸化窒素及び一酸化炭素については,全ての測定局で達成されていますが,浮遊粒子状物質については,7測定局中6局の達成(達成率86%)となっています。また,二酸化窒素に係る市の環境目標値は,全ての測定局で未達成となっています。

 
二酸化いおうの環境基準達成状況(最近5年間)
二酸化いおうの環境基準達成状況(最近5年間)


二酸化窒素の環境基準達成状況(最近5年間)
二酸化窒素の環境基準達成状況(最近5年間)


二酸化窒素の環境目標値達成状況(最近5年間)
二酸化窒素の環境目標値達成状況(最近5年間)


一酸化炭素の環境基準達成状況(最近5年間)
一酸化炭素の環境基準達成状況(最近5年間)


浮遊粒子状物質の環境基準達成状況(最近5年間)
浮遊粒子状物質の環境基準達成状況(最近5年間)

 

(5) 自動車排出ガス対策

 自動車排出ガスなどの自動車公害を防止するため,平成7年3月に「千葉市自動車公害防止計画」を策定し,発生源対策など各種対策に取り組んできましたが,今日のディーゼル車対策の緊急性に鑑み,平成13年10月に新計画を策定しました。新計画では,新たに粒子状物質対策の視点を盛り込み,ディーゼル車対策として,低公害な自動車の普及,使用過程車対策の推進,公共交通機関の利用促進,交通流円滑化の推進などを重点施策として位置づけ,関係行政機関,関係業界団体,事業者及び市民の理解と協力を得ながら,その具体化に向けて取組みを推進していくこととしています。

 また,低公害車の普及促進を図るため,民間事業者の低公害車購入に対して助成するとともに,本市自らも,率先して天然ガス自動車等の導入を進めるほか,低公害車フェア等による啓発活動を実施しています。

 
自動車排出ガス測定局整備状況
自動車排出ガス測定局整備状況

 

天然ガス塵芥車
天然ガス塵芥車


Back home Next

CHIBA