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更新日:2022年4月5日

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ボツリヌス食中毒対策の実施

平成29年3月、東京都において乳児に対し離乳食としてジュースに蜂蜜を混ぜて与えたことによる乳児ボツリヌス症による死亡事案が発生しました。                           また、令和3年7月に熊本県で、令和4年2月に東京都でそれぞれボツリヌス食中毒が発生しています。

 

ボツリヌス食中毒について

1.症状

特徴的な神経症状(視覚異常、言語障害、呼吸困難、嚥下[のみこみ]困難など)、重症例では死亡(神経症状の発症前に嘔吐、下痢、便秘などを示すこともある)

乳児ボツリヌス症では、がんこな便秘、乳の吸い方が弱い、泣き声が弱い、無表情、首と手足の筋力が落ちるなどの症状がみられます。(乳児ボツリヌス症は、乳児の腸管内の細菌叢(様々な細菌の集まり)が不安定で、ボツリヌス菌の感染に対する抵抗力が低いためにおきると考えられています。)

2.原因食品

  • いずしや、瓶詰、缶詰など、長期間保存されることが多い自家製の食品が原因になりやすいです。
  • レトルト食品と似た包装がされているために、誤って冷凍保存されなかった食品も原因になっています。
  • 海外では、ハム・ソーセージなども原因になっています。
  • 乳児ボツリヌス症の主な原因として、ハチミツが報告されています。自家用の井戸水や、自家製の野菜スープ(推定)が原因とされる症例も報告されています。

3.原因菌、その分布と特徴

ボツリヌス菌

  • 海水、河川などの泥砂や、そこに生息する魚介類などに広く分布しています。
  • 空気のないところでしか発育できない嫌気性菌です。
  • 食品中で増殖の際に食中毒の原因となる毒素を作ります(ボツリヌス毒素)。
  • 耐熱性の芽胞を作るので、熱に非常に強いです(熱に弱いものもいる)。
  • 低温でも発育できます。

4.予防方法など

  • 真空パック、缶詰が膨張していたら食べないで下さい。
  • 調理には新鮮な原材料を使い、十分に洗浄して下さい。
  • 魚の調理には腸内容物が魚肉を汚染しないように注意して下さい。
  • 「要冷蔵」と表示された食品の冷蔵保存を徹底して下さい。
  • 1歳未満の乳児に、ハチミツや、ハチミツ入りの離乳食・飲料・お菓子などを与えないで下さい(乳児ボツリヌス症)。

 

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