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更新日:2023年4月20日

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レジオネラ症を防ぐには(入浴施設の営業者の皆様へ)

レジオネラ症は、レジオネラ属菌が原因で起こる感染症です。

レジオネラ属菌とは、土の中や河川、湖沼など自然の中に生息している細菌ですが、冷却塔水、循環式浴槽、加湿器や噴水等の人工的な環境中では、生物膜(バイオフィルム、いわゆる「ぬめり」のこと)に生息するアメーバに取り込まれ、増殖することが知られています。

衛生管理が悪いと、レジオネラ属菌は大量に増殖し、これらの設備から発生したエアロゾル(空中に浮遊している小さい粒子)にレジオネラ属菌が含まれ、人が吸いこんでしまうことでレジオネラ症を発症する可能性があります。

レジオネラ症を防ぐためには、レジオネラ属菌を増殖させないこと、発生させないこと、吸い込ませないことが重要です。

レジオネラ属菌を増殖させないためには

浴槽水の換水、消毒を徹底しましょう。

浴槽水の換水

原則、浴槽水は毎日換水し、清掃してください。循環ろ過器を設置している浴槽の場合は、1週間に1回以上の頻度で換水を行ってください。

浴槽水の水質検査

毎日換水している浴槽水は年1回以上、毎日換水を実施していない浴槽水で塩素消毒を行っている場合は6か月に1回以上、それ以外の浴槽水場合は3か月に1回以上の頻度で、下記の4項目((2)は、使用する消毒薬に応じて選択してください。)について水質検査を実施し、基準に適合しているか確認してください。

(1)濁度…5度以下であること。

(2)有機物(全有機炭素(TOC)の量)…8mg/L以下であること。

または有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)…25mg/L以下であること。

(3)大腸菌群…1個/1mL以下であること。

(4)レジオネラ属菌…検出されないこと。

レジオネラ属菌を発生させないためには

生物膜を発生させないように、清掃・消毒を徹底しましょう。

循環ろ過器の管理

循環ろ過器は1週間に1回以上十分な逆洗を行ってください。逆洗を行っても、ろ材の汚れを排出させることができなくなったときは、ろ材を交換してください。

循環ろ過器及び循環ろ過器と浴槽との間の配管に付着した生物膜を、1週間に1回以上適切な方法で除去してください。

生物膜の除去方法(一例)

  • 塩素消毒(残留塩素濃度5~10mg/Lで、数時間循環させる。)
  • 加温消毒(60℃以上の高温水を循環させる。)
  • 過酸化水素消毒(専門業者に依頼して、医薬用外劇物である過酸化水素2~3%で処理する。)

レジオネラ属菌を吸い込ませないためには

エアロゾルを形成しやすく、かつ吸い込む機械が多い循環式浴槽、打たせ湯、及びシャワー等の管理を徹底しましょう。

設備の管理

循環ろ過器を設置した浴槽には、エアロゾルを発生させやすい気泡発生装置、ジェット噴射装置等を使用しないでください。

打たせ湯やシャワーには、循環している浴槽水を使用しないでください。

使用する水の管理

洗い場やシャワー等に使用する水は、1年に1回以上の頻度で、下記の6項目((4)は、使用する消毒薬に応じて選択してください。)について水質検査を実施し、基準に適合しているか確認してください。

(1)色度…5度以下であること。

(2)濁度…2度以下であること。

(3)水素イオン濃度…5.8以上8.6以下であること。

(4)有機物(全有機炭素(TOC)の量)…3mg/L以下であること。

または有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)…10mg/L以下であること。

(5)大腸菌…検出されないこと。

(6)レジオネラ属菌…検出されないこと。

その他の維持管理について

保健所環境衛生課の公衆浴場のページをご覧ください。

個別の施設の維持管理についてのご質問は、保健所環境衛生課(電話043-238-9939)にお問い合わせください。

このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部生活衛生課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所9階

ファックス:043-245-5556

seikatsueisei.HWM@city.chiba.lg.jp

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