食中毒予防強調月間について
千葉市では夏期に食中毒等飲食に起因する事故が多発することから、毎年6月1日から9月30日までを食品衛生夏期対策期間、8月は食中毒予防強調月間と定め、食品取扱施設の監視指導の強化や食中毒予防の啓発活動を実施しています。
令和5年8月3日(木曜日)11時00分から14時00分、市役所、各区役所(稲毛区役所を除く)において、公益社団法人千葉市食品衛生協会がうちわ・リーフレットの配布、のぼり掲示による広報活動「食中毒予防キャンペーン」を実施しました。
本件に関する記者発表資料(PDF:267KB)
市民のみなさん、食品取扱事業者のみなさんは、食品の取扱いや家庭や施設での衛生管理などを再確認し、食中毒の発生防止に努めましょう。
食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」です。
家庭でも以下の6つのポイントに十分注意して食中毒を予防しましょう。
1.食品の購入
- 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
- 表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
- 購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。
- 特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。
2.家庭での保存
- 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
- 冷蔵庫の詰め過ぎに注意しましょう。目安は7割程度です。
- 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することが目安です。温度計を使って温度を計ると、より庫内温度の管理が正確になります。細菌の多くは、10℃では増殖がゆっくりとなり、-15℃では増殖が停止しています。しかし、細菌が死ぬわけではありません。早めに使い切るようにしましょう。
- 肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう。
- 肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手を洗いましょう。せっけんを使い洗った後、流水で十分に洗い流すことが大切です。簡単なことですが、細菌汚染を防ぐ良い方法です。
- 食品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう。また、直接床に置いたりしないようにしましょう。
3.下準備
- 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。
- 生の肉、魚、卵を取り扱った後には、また手を洗いましょう。途中で動物に触ったり、トイレに行ったり、おむつを交換したり、鼻をかんだりした後の手洗いも大切です。
- 肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう。
- 生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。
- 包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。
- ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう。
- 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。
- 解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行いましょう。また、水を使って解凍する場合には、密閉容器に入れ、流水で行いましょう。
- 料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。食品の冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖する場合があるので、冷凍や解凍を繰り返すのはやめましょう。
- 調理器具などは使った後すぐに洗剤と流水で良く洗いましょう。肉や魚の調理に使った調理器具などは、塩素系漂白剤や熱湯で消毒しましょう。
4.調理
- 加熱して調理する食品は、十分に加熱しましょう。目安は食品の中心部の温度が75℃で1分間以上(ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は中心部が85℃~95℃で90秒間以上)です。特に肉(レバーなどの内臓含む)は十分に加熱しましょう。
- 料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増えたりします。途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。
- 電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かきまぜることも必要です。
- 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛り付けましょう。
5.食事
- 温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。目安は、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。
- 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置しないようにしましょう。(例えば、O157は室温でも15~20分で2倍に増えます)
6.残った食品
- 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
- 取り扱うときには、清潔な器具や容器を使いましょう。
- 常温に放置せず、早く冷えるように浅い容器に小分けし、冷蔵庫などで保存しましょう。
- 温めなおすときも食品全体を十分に加熱しましょう。味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
- 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
- ちょっとでも怪しいと思ったら、口に入れるのはやめ、食べずに捨てましょう。
1食中毒予防に関すること
2大量調理施設(学校、社会福祉施設等)の衛生管理に関する情報
3食品等事業者の衛生管理に関する情報
4家庭における食中毒予防に関する情報