更新日:2020年7月2日

ここから本文です。

平成26年度心の輪を広げる体験作文 中学生部門優秀賞1.受賞作品

心の輪を広げる体験作文

中学生部門 優秀作品

「アンプティサッカーを通して」


尾関 愛菜
(千葉大学教育学部附属中学校 1学年)

私が六年生の時に小学校にアンプティサッカーの日本代表選手三名と監督が来校しました。小学校で初の講演会と体験会を開いてくださりました。

アンプティサッカーとは、キーパーはうでに障害を、フィールドプレイヤーは足に障害を持つ人がプレーするサッカーです。

私は、講演会を通して考え直したことがあります。

障害者についてです。今まで私は、障害者にスポーツはできないと思っていました。しかし、選手の方々は、健常者よりも色々な事に挑戦していたのです。義足を利用し、機能が一つ増えたと前向きにとらえ、とにかく明るいのです。サッカーだけでなく、スキー、スノーボードなど、沢山のスポーツを楽しんでいました。中には、足に障害をもってからサッカーを始めた方もいました。障害者だからできないということはないのです。「できないのではなく、やっていないだけ。あきらめないで」という選手の言葉が私の心に強く響きました。スポーツだけでなく、勉強もそうです。たまに友達で、
「私、勉強できないの。」
とやる前から言っている人がいます。ですが、講演会を終えてからは考え方が変わりました。やらなければできるようにはならないという簡単な事ですが、講演会を通して変わりました。病気や事故を乗りこえ、できることを実行する姿を目のあたりにし、障害は特ちょうの一つにすぎず、健常者と何も変わりません。偏見は無意味だとわかりました。選手の方が
「よくかわいそう。」
と言われると言っていました。が、むしろ障害を持ってからの方が楽しめているそうです。これらの話をきいて、障害者だから何をしようという考えをすてようと決心しました。

もう一つ考え直したことがあります。それは、これからの人生についてです。私達はこれから、高校受験や大学受験、社会人として色々と乗りこえなくてはならないものがあります。私は、どちらかというと、いつも少し後ろ向きに考えてしまいます。ですが、この講演を聞き、これからは、何事も前向きに考えていこうと思いました。何事も前向きに、考えた方が絶対といっても過言ではない程、何かを得られると思うからです。そして、苦しみの先には楽しみがあることに私は気がつくことができました。これからの人生で、つらさや苦しみから逃げず、乗りこえることで、これからの人生を充実させる事ができると私は思います。

体験会では、アンプティサッカーを実際に行いました。クラッチというつえを使って歩いたり走ったりするのは、とても難しく驚いた。バランスがなかなかとれず、ボールをけることができません。映像を見た時は簡単そうでした。ですが、そこに至るまでの選手の方々の努力は計り知れません。一緒に行った試合中の選手のスピードやキック、最高の笑顔を忘れません。

何事もあきらめず、前向きに考え挑戦するなど、多くのことを学ばせてくれた「アンプティサッカー」をたくさんの人に広めるとともに、障害者についても広めていきたいです。

このページの情報発信元

保健福祉局高齢障害部障害者自立支援課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟9階

ファックス:043-245-5549

shogaijiritsu.HWS@city.chiba.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを編集して、改善提案する改善提案とは?