更新日:2016年8月30日

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平成24年度心の輪を広げる体験作文 小学生部門最優秀賞受賞作品

心の輪を広げる体験作文

千葉市最優秀賞受賞 作品

【小学生部門】
盲目体験から学んだこと


髙橋麻菜美

(千葉市立川戸小学校)

わたしが通う川戸小学校には、十一月に「川戸っ子まつり」があります。川戸っ子まつりでは、各学年テーマに沿って調べたことをチームごとに発表します。六年生のテーマは「福祉。」障害者やお年寄りのために何ができるか、介助犬の仕事は何かなど、それぞれが発表することを決めて調べ学習を進めます。
けれども、「百分は一見にしかず。」調べてもわからないことがありました。そこで先生方はわたし達のために、色々な「体験器材」を借りてくださいました。体験したなかで特に心に残ったのは「盲目体験」です。
バンダナを目のあたりに巻き、白杖を手ににぎる。このしゅん間、すっかり盲目になった恐怖を感じました。今すぐにでも転びそうになる、危なっかしい足取り。すぐそばにいるはずの友達の存在さえも、感じられなくなりました。高鳴る心臓の音に(精神的に)負けそうになったとき、友達のかたがふれました。自然に顔に笑みが広がっていき、高鳴っていた心臓もしだいに落ち着いていきました。まるで、さみしい真っ暗な夜が終わり、朝日がさしたようでした。コツコツとひびく白杖の音だって、とても楽しそうな音に聞こえてきました。けれどもやっぱり、階段はこわかったのでした。
ところでみなさんは、点字ブロックの上を歩いたことはありますか。目を開けたままで歩くとそうでもないのに、目を閉じると、それのありがたさをよく感じます。当り前のことですが、盲目の人は、目が見えません。もし点字ブロックの上に自転車や荷物が置いてあったら・・・なんて、考えるだけでもゾッとします。わたし達目が見える人にはどうということのないことでも、目が見えない人にとっては、一大事なのです。もしわたし達一人一人が細かいことに気をつけていたら、このような不安や心配を、取りのぞくことができるかもしれません。
また、「盲目サッカー」も体験しました。
盲目サッカーのサッカーボールには、すず(?)が入っていて、音でその場所を特定しなければいけません。わたしは棒のように立って、音がした方をふり向くのが精一杯でした。が、とても楽しかったことだけは確かです。盲目サッカーのワールドカップがあったらおもしろいのになぁと思いました。そうすれば盲目の人達にも大きな楽しみができます。
楽しみといえば、盲目の人用のオセロ(リバーシ)も体験しました。オセロ板(オセロを置く板)にはマス目がはっきりと指でさわってわかるように区切られていて、オセロにはマグネットがついています。オセロの黒い面にはまる(●)がうき出ていて、さわるとわかるようになっています。また、オセロのマグネットでオセロ板をひっくり返してしまってもオセロが落ちないので、そういった心配も無用です。オセロをつくっている会社がこのオセロをもっとつくり社会にふきゅうしていけば、一ぱんの盲目者もオセロを楽しむことができるのに、と思いました。
ほかにも、数が点字でかかれた「点字トランプ」や「点字打ち体験」もしました。「点字って難しいなぁ。」とつくづく感じました。
わたしの将来の夢は薬剤師です。でも、「福祉」をもっと向上させるために点字や手話を覚えてみるのもいいなと思いました。そうすれば、目が見えない人・耳が聞こえない人達にも安心して薬を買ってもらえます。「福祉」をもっと向上させること、それがわたしの願いです。

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