北清掃工場の特長
公害防止設備の完備
施設建設にあたっては、公害防止を最重点目標として、各種の公害防止設備を導入しました。
1.大気汚染防止
ごみを燃やした時に発生するばいじん及び有毒ガスは、次のように除去されます。
- ダイオキシンは低減策を講じた装置としています。
- 反応蒸発塔及び反応集じん装置では、消石灰と特殊反応助剤を吹き込むことにより、塩化水素、硫黄酸化物を除去します。あわせて、反応集じん装置でばいじんも除去します。
- 脱硝反応塔では、アンモニア水の吹き込みと触媒により窒素酸化物を除去します。
2.臭気防止
ごみの臭気は、次のように外部への流出を防止します。
- ごみピット内の臭気は、燃焼用空気として焼却炉内に送り込み、高温熱分解により無臭化をはかっています。
- プラットホーム出入口には、エアーカーテンを設けています。
- ごみ収集車は、自動洗車装置できれいに洗浄してから工場を出ます。
3.水質汚濁防止
- 飛灰は、セメントと混練固化し安定化をはかっています。
- 工場排水は高度な排水処理設備で処理してから、大部分は再利用します。
4.騒音・振動防止
- 各種機械類は、鉄筋コンクリートの部屋に納め、消音器、吸音壁、防振装置などにより、騒音防止・振動の防止をはかっています。
集中制御による自動化、安定化
- 工場の運転は、コンピュータによるデジタル計装システムで制御され、中央制御室で集中監視しています。
- 自動燃焼制御装置、異常診断装置、設備保全システムなども備えています。
- ごみ・灰クレーンは全自動運転も可能とし、省力化をはかっています。