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更新日:2013年7月11日

放射線に関する質問にお答えします

市民の皆様からよく寄せられる放射線に関する質問に対して、専門家からご意見をいただきました。

質問1

子どもが校庭、園庭など屋外で遊ぶ際に、裸足でも大丈夫か。また、子どもが枯葉や木の実で遊んだり、工作に使ったりしても大丈夫か。

回答1

外遊びの時なども、空間の線量率は、千葉市あるいは千葉県ではほとんどのところが非常に低いので、リスクは小さいと考えています。

もう一つ被ばくの形態として心配なのは、体の中に取り込む内部被ばくで、グラウンドの土壌が汚染されていて、泥んこ遊びをして手に泥が付いたのを、上手に洗わない幼稚園ぐらいの子が口の中に入れてしまったという形の汚染も懸念されます。例えば、仮にセシウム137が2,000ベクレル/kg、セシウム134が1,000ベクレル/kg(合わせて3,000ベクレル/kg)の汚染がされている泥があるところで、5歳児が遊んだ場合に内部被ばくとしてどうなるかというと、こういったモデルに関して、環境省で、放射線ではなく、環境ホルモンやダイオキシンなどが非常に問題になったとき、同じように、日常生活をしていると人々はどれだけ土壌などを摂取するのかを評価しています。

そのときの数値などによれば、子どもなら多めに評価してだいたい1日に200mgぐらいの土壌を取り込む可能性があります。先ほどの仮定の濃度にこの摂取量を掛けると、1日当たりセシウム137が0.4ベクレル、セシウム134が0.2ベクレルの摂取量になります。これに、セシウム137、134の5歳児の実効線量係数9.6×10-6(10のマイナス6乗)、1.3×10-5(10のマイナス5乗)(ミリシーベルト/ベクレル)を掛けると、セシウム137、セシウム134により、それぞれ、0.000004ミリシーベルト、0.000003ミリシーベルト、合計0.000007ミリシーベルトの被ばく線量になります。これを1年間ずっと継続したとして0.003ミリシーベルトぐらいです。呼吸とともに吸い込む吸入土壌の量はさらに少ないため、土壌汚染による線量は、過大に評価しても、年間の自然放射線由来の線量である約2ミリシーベルトに比べると500分の1よりも小さいレベルで、リスクは小さいと考えています。

このように経口摂取による内部被ばく線量評価も可能ですが、線量への寄与としては外部被ばくがほとんどになるので、計測の容易さからも空間線量率をモニタリングして評価することで問題ないと考えられます。

外遊びで社交性を身に付けていくとか運動不足を解消していくとか、そちらのほうがよほど有益になってくるととらえてもらえればいいと思います。


【回答者:国立保健医療科学院生活環境研究部長 欅田 尚樹(くぬぎた なおき) 氏】

質問2

食品の基準値と安全性について。市での食品の検査状況はどうなっているのか。

回答2

1 基準値の設定について

平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故が起こってすぐに、厚生労働省により食品中の放射性物質に関して暫定的に基準値がつくられました。暫定規制値と言われるもので、放射性核種ごとに規制値が示され、たとえば放射性セシウムについては飲料水・牛乳は200ベクレル/kg、一般食品は500ベクレル/kgです。この暫定規制値は、国際的な考え方に基づき、事故で混乱している状況でも、1年間で食品を介しての被ばく線量が5ミリシーベルトを超えないようにつくられました。

その後、食品の流通段階においてモニタリングするシステムもでき、多くの食品中の濃度も時間とともに低下傾向にあることなどを考慮し、次のステップとして、コーデックスという国際的な商取引の規格に基づき、平成24年4月からより厳しい基準に置き換えられました。新しい基準値は、放射性セシウムについて飲料水は10ベクレル/kg、牛乳・乳児用食品は50ベクレル/kg、一般食品は100ベクレル/kgです。


新基準値の濃度の設定は、市場に出回っている食品の50%がこの濃度の状況で生活したとしても、年間で1ミリシーベルトを超えないようにするというものです。

実際の食品の汚染状況は、暫定規制値でのモニタリングでは、約13万7,000件が検査され、基準値を超えたものが約1,200件で1%弱、新基準値に基づいた評価では、平成24年4月から10月末までに各自治体で約13万5,000件が検査され、基準値を超えたものが約1,500件で、約1.2%でした。

このように基準値を超えている食品は非常に少ない状況です。また、日本の食品のエネルギー自給率は約40%で、あとは外国から輸入しています。そういった面でも、流通している食品で基準値に達するものが50%になることはまずありえませんし、たとえ50%に達したとしても年間1ミリシーベルト程度なので、健康影響をそこから検出することはまずないというのが結論かと思います。


私たちは福島第一原発の事故以前から自然の放射線にさらされており、世界平均で年間約2.4ミリシーベルト、日本の場合は約2ミリシーベルトと言われています。今回の事故による食品由来の内部被ばく線量は、上記のモニタリングの結果から事故後1年間で国民平均年間約0.1ミリシーベルトとされていますので、もともと年間約2ミリシーベルト被ばくしているところに、約0.1ミリシーベルトの上乗せになったと考えられます。事故と関係なく通常の生活をしていても、飲食品を介して天然にある放射性物質を摂取しており、それによる被ばくがだいたい年間0.98ミリシーベルトと言われているため、それと比べても十分に低く、食品による被ばくは限られた範囲だったと言われています。

なお、新基準値後の食品からの放射性セシウムによる被ばく線量は、モニタリング結果から年間に換算して0.002~0.02ミリシーベルト程度と推計されています。


【回答者:国立保健医療科学院生活環境研究部長 欅田 尚樹(くぬぎた なおき) 氏】

2 市での食品の検査状況について

現在、市ではゲルマニウム半導体検出器を用いて、流通食品、学校・保育所における給食食材と給食一食分(提供食)の検査をしています。
なお、これまでの検査で基準値を超過したものはありません。

  • 流通食品
    県内産を中心に旬の食品、乳児用食品や子供が多く利用する乳製品、今後汚染が疑われる食品などを対象に、市内に流通している食品について、週に5検体ずつ検査を実施しています。
    検査予定品目、検査結果について
    【担当課:生活衛生課】

  • 学校・保育所給食
    • 食材…学校・保育所の翌週の献立において使用する可能性が高い食材を中心に、それぞれ隔週5品目程度を選定し、給食として提供する前に検査をしています。
      検査結果について学校 保育所
      【担当課:保健体育課、保育運営課】

    • 提供食…市立小学校・特別支援学校、中学校(給食センター)及び保育所の給食1食分を、原則として1週間(5日分)ごとにまとめて検査をしています。
      給食からの内部被ばく量を積算でより正確に把握するため、小学校、給食センター及び保育所ともに1か所について対象校・所を固定し、継続して検査を実施しています。
      検査結果について学校 保育所
      【担当課:保健体育課、保育運営課】

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