更新日:2024年1月15日

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落花生ができるまで

落花生のタネ(落花生の実です)

落花生の種は、普段私たちが食べている落花生の実です。写真で種からちょっと出ている白いものは芽です。これは、発芽の時期をそろえるためと発芽しない種を選別するため、発芽させています。

タネに薬をつけます

種はそのまま、まくのではなく薬をつけます。植えた後、種を狙うカラスやハトに食べられないようにするため、鳥がまずいと感じる成分を種につけているのです。

タネマキをします

写真では1粒ですが、1つの穴に発芽しなかった時のため、2,3粒まくこともあります。土の表面を覆う黒いシートは「マルチ」といいます。マルチは、保温、保水、保湿、雑草の防除、土・肥料の流出を防ぐ等重要な役割があります。

1週間から10日で発芽します

種をまいて1週間から10日ほどで芽が出ます。

タネマキから20日後、葉が生長しています

種まきから約20日後の様子です。 

タネマキから約30日後、だいぶ成長しました

だいぶ葉っぱが大きくなりました。 

タネマキから約40日後、花が咲く株もちらほら

花が咲く株も出てくる時期です。

下にひいてあるマルチ(黒いシート)をとりました

黒いマルチを取り除きます。取り除く理由は後程!

花がたくさん咲いています

この写真は種まきから約50日後です。1株に200~300の花が咲きます。最初の花が咲いてから、2ヶ月くらいの間に、咲いては枯れを繰り返したくさんの花を咲かせます。

花が枯れた後は、そこからしぼうへいが伸びてきます。

花が枯れると、子房柄(しぼうへい)がのびてきます。

しぼうへいがぐんぐんのびます

子房柄がぐんぐん太く長くのびていきます。のびた子房柄はこのあとどうなるのでしょうか。

しぼうへいが地面につきささります

のびた子房柄は土につきささり、地中へもぐっていきます。なので、マルチをあらかじめはがしておく必要があるのです。

土の中にささったしぼうへいの先がふくらみます、これが落花生になります

土の中の様子です。土に刺さった子房柄の先端がふくらんだものが、落花生の実になります。

土の中でぐんぐんと成長したしぼうへい、もう落花生の姿です

子房柄は土の中でどんどん大きくなりますが、落花生のお肌がツルツルなのがわかりますか?お店で売っている落花生はもっとシマシマです。この状態はまだ収穫には早いのです。

1株の中でもさまざまな大きさのしぼうへいがあります

同じ株でも、実の大きさが様々です。1つの株には200~300の花が咲きますが、すべてが同時期に大きくなるわけではないので、大きさがそろう落花生が一番多い時期に収穫を行います。

1本の枝にもさまざまな成長過程のしぼうへいがついています

1本の枝を見てもいろんな状態の落花生があることがわかります。

落花生が大きくふくらみ、表面の葉も茂ってきたころ、収穫を迎えます

そろそろ収穫の時期を迎えます。千葉市だと8月下旬から10月下旬頃までが落花生の収穫時期です。(品種は時期によって異なります) 

落花生は株を掘り取ります。(土からひっこぬくイメージです)

手で茎をつかみ、地面から引き抜くイメージで掘り取ります。品種によっては機械で掘れるものもあります。たくさん実がついていますね。このあと、殻つきのままゆでて、ゆで落花生としても楽しめます。

掘った落花生は煎り落花生となるため、地面に干します

収穫した落花生を乾燥させるために、掘った後裏返しをして1週間程度干します。これを「地干し」といいます。このあと、地干しした落花生を積んでさらに乾燥させます。ここでしっかり干しておかないとカビてしまいます。 

そして乾燥した落花生をつみあげて「ぼっち」をつくります

地干しした落花生を積んだものを「ぼっち」と言います。「ぼっち」でさらに1か月ほど乾燥させ、ゆっくりと水分を飛ばします。十分乾燥させたら、ぼっちを崩し、葉茎と実を分けます。お店で売っている落花生は、この実を煎ったものなんですよ。

落花生写真

 【落花生マメ知識】落花生の殻の表面の網目模様は、「維管束(いかんそく)」といい、水や栄養の通り道です。この維管束が茎や土からの水、栄養を全体に行きわたらせます。維管束がハッキリしたら生長したという合図なのです。

 

 

 

 

 

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