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更新日:2021年8月20日
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明治中期以降、保養地として多くの文人墨客が訪れた稲毛は、海岸線の松林を中心に、別荘・別邸が建てられました。その多くは和風建築でしたが、この建物はその中で現存する非常に貴重な遺構です。平成9年に武見氏より市が取得し、同年4月から「千葉市ゆかりの家・いなげ」として公開しています。
全体として改造が少なく、大正時代初期の意匠をよく伝えています。また、中国清朝のラストエンペラー・愛新覚羅溥儀の実弟である溥傑が、成婚間もない昭和12年に妻・浩と半年ほど居住していたという歴史的事実もあることから、稲毛の歴史を知る上で、非常に重要な建造物です。
屋敷は、平屋の主屋と庭の離れで構成されています。主屋は棟がL字型となっており、南・東川の屋根には入母屋の破風が見られます。室内は、漆塗りの枠の腰付障子、菱格子で飾られた欄間、高く張られた格天井などの意匠が凝らされています。
居間には洋間が付いていますが、屋根の形状や取り合い柱の納まりから、のちに増築されたものであると考えられます。
外壁が主屋の洋間のものと同じ板壁であることから、洋間を増築した時期に造られたと推定されます。室内は、6畳と床の間で構成され、床の間にはいわゆる木瓜窓が施されています。
名称 | 千葉市ゆかりの家・いなげ(旧武見家住宅) |
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ふりがな | ちばしゆかりのいえ・いなげ(きゅうたけみけじゅうたく) |
指定(指定年度) | 市地域(平成27年) |
区分/種別 | 有形文化財 建造物 |
時代 |
大正2年建築(推定) |
所在地 | 稲毛区稲毛1丁目16番12号 |
所有者 | 千葉市 |
公開/非公開 | 公開 |
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