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更新日:2019年10月11日

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五十石遺跡出土把手付中空円面硯附盤1点(市指定文化財)

文化財の紹介

埋蔵文化財調査センターが所蔵・公開している資料です。
本品が出土した五十石遺跡は緑区あすみが丘東2丁目に所在し、平成12年度から平成19年度にかけて発掘調査が実施されました。発見された遺構のうち、1号方形区画墓に隣接して造られた16号住居跡から把手付中空円面硯が出土しました。
本資料の特徴は、本体が中空で柄の部分に口があり、硯面に墨の付着がみられる点です。柄の部分の穴から水を注ぎ込み、柄部を上方に向けた状態で携帯することが可能な硯と推定されます。同形の硯は、松本市大輔原遺跡13号住居跡出土例(8世紀初頭)、福島県金沢製鉄遺跡群の鳥内沢A遺跡出土例(8世紀初頭)などが挙げられますが、欠損や接合などを行うことのない完形例はほとんどありません。
都城や地方の国衙などでは、装飾性に富んだ様々な種類の硯が出土していますが、本資料のように素朴なつくりの優品は全国的にも少なく、土気地域の在地豪族層の生活の一端をうかがい知ることができる好資料です。

文化財データ

名称 五十石遺跡出土把手付中空円面硯附盤1点
ふりがな ごじゅっこくいせきしゅつどとってつきちゅうくうえんめんけんつけたり ばんいってん
指定(指定年度) 市指定(平成24年)
区分/種別 有形文化財 考古資料
時代 奈良
所在地 中央区南生実町(千葉市埋蔵文化財調査センター)
所有者 千葉市
公開/非公開 公開

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教育委員会事務局生涯学習部文化財課

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