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更新日:2019年10月11日

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中鹿子第2遺跡出土土偶(市指定文化財)

文化財の紹介

埋蔵文化財調査センターが所蔵・公開している資料です。
本資料が出土した中鹿子第2遺跡は千葉市の東南端に位置し、緑区板倉町、小山町にまたがり、東で大網白里市、東西で茂原市と境を接する標高95m~99mの台地上に所在しています。
この土偶は、西側から入り込む谷頭部の北側緩斜面から丘陵上平坦面にかけて、縄文時代早期撚糸文系土器が集中する地点から出土したもので、早期前葉に発生した土偶の代表例と言える良好な資料です。
小型で胴体中央部が括れた独特の造形から「バイオリン形」の土偶と呼ばれます。明瞭な貼付による両乳房の表現がありますが、左側の乳房の先端は調査時に欠損し、右側は焼成時にすでに剥離したらしく、一部にその接合痕跡が残ります。頭部の表現は本来的になかったと思われますが、正中線上に深さ0.25cmの断面長方形の孔が開けられています。
比較的粘土が軟らかい段階で手捏ね成形を行い、最後に両乳房を貼付して形を作ったらしく、表面は滑らかな曲面状を示しますが背面はいくつかの成形面が平坦な面となって残されています。また、下面及び背面上部には小さな爪状の圧痕が多く残されています。胎土は極めて精選された粘土を用いており、細砂粒が均一に混入されています。焼成は緻密で良好です。表面は赤褐色を呈しますが、肌荒れた部分は黄褐色となっています。

文化財データ

名称 中鹿子第2遺跡出土土偶
ふりがな なかかのこだいにいせきしゅつどどぐう
指定(指定年度) 市指定(平成25年)
区分/種別 有形文化財 考古資料
時代 縄文
所在地 中央区南生実町(千葉市埋蔵文化財調査センター)
所有者 千葉市
公開/非公開 公開

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教育委員会事務局生涯学習部文化財課

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ファックス:043-245-5992

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