地震対策

 
II 地震に備える
 
 

4. わが家の耐震診断

 

住んでいる家屋の耐震度を確認しましょう。下の耐震診断問診表をチェックしていくと、住宅のどのようなところに地震に対する強さ、弱さがあるかなどがわかるようになっています。

●この診断について


この耐震診断は、耐震性の向上を図るための耐震改修に向けて、より専門的な診断を行う際の参考となることを目的として、国土交通省住宅局の監修のもと、財団法人日本建築防災協会により作られたものです。

●耐震診断のやり方


問診1~10にある該当項目の評点を、評点の□欄に記入してください。 (たとえば問診1の場合、住宅を新築したのが1985年の場合には評点1となります。評点の□欄に1と書き込みます。)

●対象住宅


この診断の対象としている住宅は、1~2階建ての一戸建て住宅(在来軸組工法、枠組み壁工法(ツーバイフォー工法))などで、店舗・事務所等を併用する住宅を含みます。

耐震診断問診表

説明1

1981年(昭和56年)6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。

1995年(平成7年)阪神淡路大震災において、1981年(昭和56年)以降建てられた建物の被害が少なかったことが報告されています。

説明2

ご自宅が長い風雪の中で、床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇し、わずかな修復だけで耐えてきたとしたならば、外見では分からないダメージを蓄積している可能性があります。

この場合、専門家による詳しい調査が必要です。

説明3

一般的に新築してから15年以上経過すれば増築を行う事例が多いのが事実ですが、その増築時、既存部の適切な補修・改修・増築部との接合をきちんと行っているかどうかがポイントです。

説明4

お住まいになっている経験から、建物全体を見渡して判断してください。

屋根の棟・軒先が波打っている、柱や床が傾いている、建具の建て付けが悪くなったら老朽化と判断します。

また、土台をドライバー等の器具で突いてみて「ガチガチ」となっていれば腐ったり白蟻の被害に遭っています。

とくに建物の北側と風呂場廻りは念入りに調べましょう。

白蟻は、梅雨時に羽蟻が集団で飛び立ったかどうかも判断材料になります。