国民保護

 
II 身の安全を守る
 
 

2. 避難の留意点

 

1. 着上陸侵攻の場合

●事前の準備が可能であり、戦闘が予想される地域から先行して避難を行う必要があります。
●避難が必要な地域が広範囲にわたり遠方への避難が必要となるとともに、避難の期間が長期間にわたることも想定されます。行政機関からの指示に従い適切に避難しましょう。

2. ゲリラや特殊部隊による攻撃の場合

●突発的に被害が発生することも考えられるため、攻撃当初は一旦屋内に避難し、その後状況に応じ行政機関からの指示に従い適切に避難しましょう。

3. 弾道ミサイルによる攻撃の場合

●攻撃当初は屋内に避難し、その後状況に応じ行政機関からの指示に従い適切に避難しましょう。屋内への避難にあたっては、近隣の堅牢な建物や地下街などに避難しましょう。

4. 航空攻撃の場合

●攻撃の目標地を特定せずに、屋内への避難が広範囲にわたって指示されることが考えられます。 屋内への避難にあたっては、近隣の堅牢な建物や地下街などに避難しましょう。

5. 武力攻撃やテロなどの手段として化学剤・生物剤・核物質が用いられた場合

◆安全な地域に避難しましょう。

●原因不明な場合

周りで異臭や異変を感じたら、口と鼻をハンカチで覆いながら、その場から直ちに離れましょう。
その後、すみやかに消防や警察に連絡しましょう。
(化学剤には無臭のものもある。)

●化学剤・生物剤による場合

口と鼻をハンカチで覆いながら、その場から直ちに離れ、外気から密閉性の高い屋内の部屋又は感染のおそれのない安全な地域に避難しましょう。

●核爆発による場合

遮蔽物の陰に身を隠しましょう。近隣に建物があればその中に避難しましょう。上着を頭から被り、口と鼻をハンカチで覆うなどにより、皮膚の露出をなるべく少なくしながら、爆発地点から遠くへ、風下を避けて風向きと垂直方向に避難しましょう。

◆室内を密閉しましょう。

屋内では、窓閉め、目張りにより室内を密閉し、できるだけ窓のない中央の部屋に移動しましょう。



◆汚染物を取り除きましょう。

●化学剤による場合

汚染された服、時計などは速やかに処分する必要があります。露出している皮膚に汚染された部分が触れる可能性があるため、頭からかぶる服を着ている場合には、はさみを使用して切り裂いてからビニール袋に密閉しましょう。その後、水と石けんで手、顔、体をよく洗いましょう。

●生物剤・核爆発による場合

屋外から屋内に戻ってきた場合、汚染物を体から取り除くため、衣類を脱いでビニール袋や容器に密閉しましょう。その後、水と石けんで手、顔、体をよく洗いましょう。

以上の記述は、「国民の保護に関する基本指針」(平成17年3月25日閣議決定)を基に作成しています。
なお、国民保護のための仕組みなどの詳しい情報については下記のホームページをご覧ください。
○内 閣 官 房 : http://www.kokuminhogo.go.jp/ 
○総務省消防庁: http://www.fdma.go.jp/