火災対策

 
I 火災の予防と対応
 
 

3. 火元別・消火のポイント

 

油なべ

水をかけるのは厳禁。消火器で消し、ガスの元栓を締めるのが一番。下図のように、なべにふたをしたり、ぬらしたシーツやタオルでなべ全体をおおう方法もあります。

火が消えても完全に温度が下がるまでは、ふたやシーツをとらないようにしましょう。

消火器があるとき

消火器がないとき

●なべに向かって噴射し、火が消えたらガス栓を締める。 ●なべに合うふたを手前から向こう側にかぶせガス栓を締める。
●ぬらしたシーツを固く絞りなべ全体をおおい、シーツの上からガス栓を締める。

カーテン ふすま 障子

火が燃え上がるときの通り道となるので、天井まで燃え広がる前に水や消火器で消火を。間に合わなければカーテンはレールから引きちぎり、ふすまや障子はけり倒して消します。

石油ストーブ

消火器があれば火元に向けて噴射を。ない場合は、毛布などをストーブにかぶせ、バケツの水を真上から一気にかけます。火が消えた後も、天板の余熱で再発火するケースがあるので注意を。

衣類

着衣に火がついたら、転げ回って火を消します。風呂場の近くにいるときは、浴槽の残り水を頭からかぶるか、浴槽の中に飛び込みましょう。

髪の毛に火がついたら、化繊以外の衣類やタオルなどを頭からかぶります。

電気製品

いきなり水をかけると感電する危険も。まずはコードをコンセントから抜くこと。できればブレーカーも切ってから火を消しましょう。

たばこ

たばこ火災で怖いのは炎が出ない無炎燃焼。着火後、数時間たって燃え出すこともあります。見えないところに火ダネが残ることもあるので、広範囲に消火器や水をかけましょう。

風呂場

いきなり戸を開けると、火勢が強まる危険があります。消火器や水を用意して、ガスの元栓を締め、徐々に戸を開けて一気に消火しましょう。