災害に備えて

 
IV 応急手当
 
 

2. 倒れている傷病者を発見したら

 

◆周囲の安全を確認

◆反応の有無を確認

まず、反応の有無を確認する。「大丈夫ですか?」などと声をかけながら、肩を軽く叩く。出血がひどい場合は止血する。

反応がない場合

◆119番通報とAED※の手配

呼びかけに反応がないときは大声で近くの人に助けを求め「あなたは119番に通報してください」「あなたはAEDを探 して持ってきてください」などと指示をする。

傷病者が子どもで救助者が1人だけの場合、119番通報やAEDの手配は後回しにして、2分間程度の心肺蘇生を行う。

※AED・・・自動体外式除細動器 (次ページ参照)

◆気道の確保

意識を失うと、舌根がのどの奥に落ち込んで気道をふさぎ呼吸ができなくなる。そこで、呼吸するときの空気の出入りする道を開く(気道の確保)。片手の手のひらを患者のおでこに、人差し指と中指を下あごの先の骨の部分に当て、あごを持ち上げ、頭を後ろにそらせる。



普段どおりの呼吸がない場合

◆人工呼吸

1. 息を吹き込む

普段どおりの呼吸がない場合は、人工呼吸を行う。

気道を確保したまま、患者の鼻をつまみ、口のまわりから息がもれないように患者の口をおおい、約1秒かけて、患者の胸が軽くふくらむ程度に息を吹き込む。(乳児・小児の場合も同様)。

これをもう1回行う。