災害に備えて

 
II 災害時要援護者
 
 

1. 災害時要援護者をみんなで支援しよう

 

災害に対し、自分の身体・生命を守るための対応力が不十分な高齢者、障害者、乳幼児、病弱者、日本語を解さない外国人などを「災害時要援護者」といいます。

災害が発生した場合、情報把握、避難、生活の確保などの活動を、すばやく行いにくい立場に置かれてしまいますので、私たち一人ひとりがお互いに協力しあい、地域が一丸となって積極的な支援を行えるよう心がけましょう。

日頃から災害時要援護者との
交流を密にする

災害時の支援活動をスムーズに進めるためには、日頃から災害時要援護者とのコミュニケーションをはかっておくことが大切です。

まず、挨拶を交わし合うようなことから始め、親しくなってきたら、災害時に何をしてほしいかなどを聞いておくとよいでしょう。

災害時要援護者自身の
防災能力を高める

災害時要援護者が自力で初期消火や避難ができるように、災害時要援護者も参加する防災訓練を実施しましょう。

外国人には「ジシン」 「ヒナンジョ」など、災害時に必要な最低限の日本語を覚えてもらうようにしましょう。

災害時要援護者の身になって
防災環境を点検する

避難路は車いすでも通れるか、標識は外国人にもわかるか、耳の不自由な人にも避難勧告はきちんと伝わるか、といった点を点検し、いざというときに災害時要援護者が困らないようなまちの環境づくりに努めましょう。

地域での支援・協力体制を
具体化する

日頃の連絡は誰がするか、災害時には誰が誰をサポートするかなど、日常と非常時の支援方法・体制を明確にしておきましょう。

一人の災害時要援護者に対して複数の住民による支援体制を組むことが大切です。