災害に備えて

 
II 災害時要援護者
 
 

2. 安全に誘導するポイント

 

高齢者・乳幼児・病弱者

●あらかじめ災害時の援助者を決めておく。できるだけ複数の人で対応するのが望ましい。
●高齢者や病弱者は、程度に応じて「声をかけて励ます」「手をそえる」「肩を貸す」などの援助を。
●乳児や歩行が困難な人については急を要する場合には、おぶいひもなどで背負う

目の不自由な人

●杖を持ったほうの手はとらない。
●もう一方の手のひじのあたりに軽く触れて、ゆっくりと歩く。
●方向を示すときは「左に曲がって10mぐらい」などと具体的に。時計の文字盤を想定して伝えるのもよい。

車いすを利用している人

●必ず誰かがつきそい、押すなどの援助を。
●階段では必ず2人以上、できれば3人以上で援助する。上がるときは前向きで、下がるときは後ろ向きにして、恐怖感を与えないようにする。

耳の不自由な人

●話すときは必ず近寄り、まっすぐ顔を向けて、口を大きくはっきりと動かす。
●口頭で伝わりにくいときは筆談を。筆記用具がないときは手のひらに指で字を書く。

外国人・旅行者

●災害時、外国人を見かけたら孤立させないように進んで声をかける(日本語でもかまわない)。
●言葉が通じないときは身振り手振りで。道順などは手で方向を示す。