• トップページ
  • 議長・副議長
  • 議員名簿
  • 委員会の動き
  • 会議日程・結果
  • 市議会のしくみ
  • 請願・陳情

千葉市議会トップページ > 都市建設委員会 > 都市建設委員会行政視察報告書(平成30年8月)

ここから本文です。

更新日:2018年12月4日

都市建設委員会行政視察報告書

視察日程

  • 平成30年8月22日(水曜日)~8月24日(金曜日)

視察地及び調査事項

視察報告

 立地適正化計画について(高松市)

【高松市の視察の様子】

高松市視察

【調査目的】

  • 本市では、平成30年度末を目途に立地適正化計画を策定することとし、持続可能な都市構造である集約型都市構造の実現を目指している。
    集約型都市構造の実現のためには、立地適正化計画とともに、地域公共交通ネットワークの形成を一体的に推進する必要があり、本市では、立地適正化計画策定後も引き続き検討していくべき課題となっている。
    高松市は平成30年3月末に立地適正化計画を公表しており、また、コンパクトシティを支える公共交通ネットワーク施策についても、早期から体系立てて取り組み、再構築を進めていることから、本市の取り組みの参考とすることを目的とする。

【委員の所感】

(1)立地適正化計画の概要について

  • 高松市は立地適正化計画に先立ち、地域公共交通網形成計画を策定するなど、早期から取り組んできた公共交通施策を軸にした計画が特徴的であった。
    都市構造としては、低密度で拡散している状況であり、居住や都市機能を誘導区域に誘導するためのインセンティブを与えるような施策を、いかに打ち出せるかが重要だと感じた。
  • 人口減少社会の到来については、まだ市民の共通認識として浸透していないが、特に関心が低い若年層からの意見を吸い上げる工夫が必要だと感じた。

(2)公共交通政策について

  • 高松市では、公共交通ネットワークの再構築として、中心市街地に向かう交通手段がバス、自家用車、電車と重複している状況を解消するため、交通結節点となる電車駅を整備し、電車と並行して走るバス路線は見直し、フィーダー路線化する取り組みを行っている。フィーダー路線の考え方は本市としても参考にしたい。
  • 高松市では、公共交通を維持するために、公共交通利用促進条例を制定し、市民利用を促進している。
    公共交通への転換促進に当たっては、バスから電車への乗継に対する心理的抵抗や負担を軽減するため、時間、運賃、利便性、頻度などを検証し、「電車・バス乗継割引拡大制度」や高齢者に対する公共交通利用支援を実施するなど、公共交通を利用するインセンティブを与えるさまざまな施策も考えており、戦略性が伺えた。
    また、公共交通について、地域や市民も一緒に考える機会を持つことの重要性を感じた。

 浸水対策の推進について(岡山市)

【岡山市の視察の様子】

岡山市視察

【調査目的】

  • 全国的に集中豪雨が多発する中、本市においても、浸水対策は大きな課題であるが、岡山市では、浸水対策の推進に関する条例を制定し、市民、事業者、市が一体となり、対策に取り組んでいることから、本市施策の参考とすることを目的とする。

【委員の所感】

  • 即効性のある浸水対策として、用排水路整備事業や浚渫事業などは、既存の用排水路の改良・改修により、本来の流下能力を維持向上させることで、浸水被害の軽減につながったとのことであり、本市においても有効な取り組みだと感じた。
  • 岡山市では、民間が田園を開発した地域では、排水能力が著しく低下し、浸水被害が起こりやすくなったとのことで、事後的に排水管の新設・増設、既存の排水管の径の拡大などのハード対策は巨額な費用が必要となることから、開発前から、浸水被害を予測して、雨水排水計画を協議しておくことが重要だと感じた。

 自転車政策について(京都市)

【京都市の視察の様子】

京都市視察1

【調査目的】

  • 本市でも自転車を活用したまちづくりを推進しているところだが、京都市は、自転車の5つの「みえる化」として、総合的に自転車政策に取り組んでいることから、本市の施策の参考とすることを目的とする。

【委員の所感】

  • 京都市は、自転車政策の5つの「みえる化」として、自転車政策に総合的かつ体系的に取り組んでおり、「歩くまち京都」総合交通戦略が目指す、脱「クルマ中心」社会を実現するため、他の交通手段の利用バランスも考慮し、施策連携を進めていた。
    安全利用の取り組みについても、各ライフステージに合わせた自転車安全教育のプログラムを策定し、取り組んでおり、効果的だと感じた。
  • 自転車走行環境のみえる化として、外国人の方にもわかりやすいようにピクトグラムを用いた啓発用看板(電柱幕)を設置されているが、電柱幕は、千葉市においても、矢羽根マークが設置できない道路における走行環境の見える化に活用できるものと感じた。
    また、自転車保険加入の義務化については、罰則規定がないことから、大きな混乱がなく導入できたそうである。罰則規定がなくても、約7割の方が加入されているとのことで、本市での導入可能性も感じた。

 空き家対策について(京都市)

【京都市の視察の様子(空き家活用事例の現地視察)】

京都市視察2

 

【調査目的】

  • 空き家の増加が社会問題となり、本市としても空き家問題の解決に向けた取り組みの強化が求められているところだが、京都市は、空き家の活用・流通の促進や啓発活動を初め、さまざまな施策に先進的に取り組んでいることから、本市施策の参考とすることを目的とする。

【委員の所感】

  • 京都市では、固定資産税の納税通知書に併せて、空き家に関する文書を同封することで、空き家所有者に対してだけでなく、将来的な空き家発生防止のための啓発の意味も含めて全ての所有者に周知しているとのことである。所有者に空き家対策を求めるだけでなく、必要な情報を手元に届ける取り組みが重要だと感じた。
  • 京都市は空き家の活用に重点的に取り組まれており、空き家活用モデルプロジェクトは参考にしたいが、歴史的街並みという強みを持つ京都市と本市では条件が異なることも考慮する必要があり、本市では、空き家の発生予防が特に重要となると感じた。

視察報告書の閲覧

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?