更新日:2012年1月18日
消防法改正(案)が次期通常国会に!~全消会予防委員会(事務局:千葉市消防局)から法改正を要望~(消防局長)【2012年1月18日】
消防局長の安川です。
先週の消防出初式に寒い中お越しいただきました市民の皆様、大変ありがとうございました。今年から会場を移転して初めての開催のため、皆様に行き届かなかった部分もあったかと思いますが、次回は改善し、陸に空に海に、更に一体となった消防演技をはじめとした壮大で洗練された出初式をご披露できるよう頑張りますので、ご期待いただきたいと思います。
さて、幹部メッセージでは、普段市民の皆様の目にあまり触れることのない消防の仕事を主に紹介させていただいておりますが、今回は、消防本部からの要望が法改正に至るまでの経緯についてお話しします。
先ごろの新聞記事に『ビルに「防災統括者」消防庁、選任義務付けへ』という記事が掲載されました(平成23年12月21日、日本経済新聞(Web版)、東京新聞)。内容は、「東日本大震災において高層ビルが大きく揺れたことにより、けが人が出たことを踏まえ、ビルの所有者らに対し、地震発生時に避難誘導などを担う「防災管理統括者」(仮称)の選任を義務付ける方針を固め、今月24日からの通常国会に消防法改正案を提出する。」というものです。
過去の消防法の改正は、社会的に影響の大きい火災等が発生する都度行われることが多かったのですが、今回の改正案の提出は、昨年10月20日、愛知県春日井市において開催された第94回全国消防長会予防委員会において議題となった「複合ビル等の防火管理・責任体制の明確化」について審議を行い、これを踏まえ作成した国に対する要望書が法改正を後押しする大きな要因となりました。

【消防庁へ要望書を提出。左から私、久保消防庁長官、北村全国消防長会会長】
「全国消防長会予防委員会(全消会)」は全国各地から推薦された消防長によって構成されており、各都市で抱える火災予防上の諸問題について対処することを目的としております。当委員会は火災等の災害を予防するため、現場の意見を国へ要望する非常に重要な組織であるのですが、実はその委員会の委員長は平成4年から千葉市消防局長が歴任しており、事務局は千葉市消防局予防部予防課内に設置されています。
全国消防長会ホームページはこちら
事務局では、委員会に提出された各意見の取りまとめを行っておりますが、必要に応じて国との調整を行う等、中心的な役割を担っています。これを行うには高度な知識と調整能力が必要となります。千葉市消防局は予防委員長都市として本改正案提出に係る「要」として牽引していく役割を担い責任を果たすことができたものと私は感じています。大局的に言えば当局が取りまとめた意見が国を動かした、と言っても過言ではないでしょう。
私は、予防委員長都市という立場は大きな責任を負うものであると同時に、大きなやりがいを感じられる立場だと感じています。当局の業務は市内の消防業務が第一ではありますが、日頃現場で生じた火災予防に関する問題点について、予防委員会で協議し、国等への要望を行った結果、法改正等が行われるとなれば千葉市の更なる『安全・安心なまちづくり』につながるものと考えます。
今後も火災予防対策の充実強化に向け、常に『なぜ?』という問題意識を持ち業務に取り組み積極的に国への働きかけを行っていきたいと思っております。


【第94回全国消防長会予防委員会の様子(平成23年10月 愛知県春日井市)】