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更新日:2019年12月17日

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電気火災を防ぎましょう

電気火災とは?

電気火災とは、電気器具や電気関係の配線などが原因となる火災のことを言います。
私たちが普段から何気なく使用している家電製品やコンセントなども、使い方を間違えたり、適正な使用方法を守らなかった場合、大きな事故や火災に繋がる可能性があります。

ご家庭内で電気火災の原因となるものの代表的な例

トラッキング現象

コンセントに差したプラグの刃と刃の間に、ほこりやごみが付着し湿気を帯びることで、電気が通る道が作られることを言います。トラッキング現象が継続すると出火に至ることがあります。
電気機器を使用している・いないに関わらず、プラグがコンセントに差し込まれていればトラッキング現象は発生する可能性があります。

トラッキング現象の実験写真
※実験は安全管理の元に行っています。絶対に真似はしないでください。
壁付けコンセントにプラグを差し込むプラグの刃の間に綿を詰めて食塩水を含ませる
実験用のコンセントにプラグを差し込みます。この時プラグの刃の間には食塩水を含ませた綿ほこりを付着させています。

コンセントから白煙が出る
しばらくするとコンセントとプラグの隙間から白煙が出始めました。

コンセントから炎が出る
同様の状況が継続することで、コンセントとプラグの間から炎が噴出しました。
周囲に可燃物があったら燃え広がる可能性があります。
炭化したコンセント炭化したプラグ
コンセントの差込口やプラグ部分が黒く炭化しているのがわかります。

実験動画(トラッキング現象)

たこ足配線(過電流)

電気の配線には流せる電気の量が決まっており、1つの配線にドライヤーや電気ストーブなど電気を大量に必要とする電気製品を繋げて一度に使用すると、配線が発熱し出火に至る可能性があります。
コンセントやマルチタップ付延長コードのたこ足配線などは、コンセントや配線に過電流が流れる代表的な例です。
たこ足配線

半断線

多くの電気の配線は、細い銅線が束になって1本の線となっています。
何らかの力によって細い線が、内部で断線してしまうと、配線に流せる電気の量(許容量)が減り、電気機器を通常に使用していても配線が異常に発熱して出火に至ることがあります。
配線の踏みつけ、家具の下敷き、折り曲げ、引っ張りなどによる半断線が代表的な例です。

配線の被覆を剥がし芯線を露出させた
⇧延長コードの被覆を一部はがし、内部の芯線を露出させました。

露出した芯線
⇧細い線が集まっているのがわかります。力が加わるとこの細い線が断線してしまうことがあります。

束ね配線

電気機器を使用すると配線は少なからず発熱していますが、通常は空気に放熱されているために問題ありません。
ただし、長い配線が煩わしいなどという理由で束ねてしまい、電気機器を使用していると、束の内側の放熱しにくい配線が蓄熱して出火に至ることがあります。

配線を束ねている様子

これら以外にも電気火災の原因は様々ありますが、どんな原因であっても電気を使用している限り電気火災は起こりうるもので、ご家庭で人のいない時間に発生する可能性もあります。
電気火災はいつ起こるかわからない火災なのです。
電気は目に見えないながらも非常に大きなエネルギーを持っていますので、日頃使っている電気機器の適正な使用方法を改めて確認し、ご自身とご家族の安全を守れるようにしましょう。

ご家庭でできる電気火災対策

  • コンセントのプラグを定期的に清掃しましょう。
  • 1つのコンセントや1本の配線などに多くの電気器具をつながないようにしましょう。
  • 配線を踏みつけたり家具などの下敷きにしないようにしましょう。
  • 配線を折り曲げたり、引っ張ったりしないようにしましょう。
  • 配線は束ねないようにしましょう。
  • 使用後は電気製品のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜く習慣を身につけましょう。

このページの情報発信元

消防局予防部予防課

千葉市中央区長洲1丁目2番1号 セーフティーちば4階

ファックス:043-202-1669

yobo.FPP@city.chiba.lg.jp

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