更新日:2016年9月27日

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質疑応答(平成28年9月1日)

日時 平成28年9月1(木曜日)13時30分~14時26分
場所 本庁舎3階 第一会議室

 

質疑応答

(記者)
よろしくお願いいたします。まずは、子どもルームの待機児童解消のお話がありましたので、こちらに少し関連をしまして、子どもルーム自体は場所も多く増やしていくということですけれども、保育士や子どもルームの指導員の確保というのは、やはりかなり問題になってくるかと思うんですが、保育士の就学資金の貸し付けであるとか、特区でも保育士の試験が2回になったりですとか、なる人の枠を増やすような取り組みがかなり目立つかなと思うんですが、この確保に向けて課題に感じておられることですとか、あと結局賃金の問題とか、なかなか解消されないと思うんですけれども、そういった中で千葉市にどう取り込んでいくか、他で全国で足りない中で千葉市でどう確保するかというあたりのお考えをお聞かせください。

(市長)
これはやはり保育士の確保というのは、千葉市のみならず、今首都圏の各自治体が特に頭を悩ませている問題だというふうに思っているんですけれども、その国の方でも保育士の待遇そのものの改善というのは、今後も拡充をしていっていただきたいというふうに思うんですけれども、今回国も緊急対策という形で一定のメニューを出してくれていますので、そういう意味では全体からすればまだまだではありますけれども、少し前進しているのは間違いないのかなというふうに思います。
できる限り保育士として、我々にとして長く勤めていけるような千葉市というのをつくっていくことが大事だというふうに思っていますので、幸い千葉市には保育士の養成校がたくさんありまして、環境も良好でありますので、できる限りそれをやっていくということと、今でも連携してその潜在保育士の確保策を、そうした市内の保育士養成校と連携しながらやっていますけれども、そういったところもこれから力を入れていきたいなとそういうふうに思っています。
あとは保育士というと女性と思われがちなんですけれども、男性の保育士という少しずつ比率が増えてきていますので、我々千葉市は男性の保育士の活躍支援というのを今後我々としては力を入れていくことで、そうした方面からも、違った角度からも保育士の確保と、そしてその充実ということにも取り組んでいきたいなというふうに思っています。

(記者)
男性保育士の確保というのは面白いかなと思うんですけれども、具体的にはプロモーションとかそういうことをかけるというイメージでいいでしょうか。

(市長)
まずやはり女性と同じように、就労環境の改善だと思うんですね。やはり逆に女性優位の職場なので、男性はまだまだ働きづらい環境があるわけですね。千葉市はどちらかというと、男性保育士は結構前からいて、彼らがしっかりと道を切り開いてくれたので、少し改善はしていますけれども、それでもやはりまだまだです。
環境としては改善されていないということなんです。以前も千葉市の男性保育士職員とランチミーティングしたときの意見交換でも、やはりいろんな課題があるということが分かってきていますし、そういう意味で我々とすると、やはり男性の保育士の就労環境をよくしてあげる、そして積極的な登用もしていくということを通して、少し他のまちとは違った保育所の充実、母性と父性両方必要でありますので、そういう意味では男性保育士がいきいきと活躍できる千葉市を確立することは保育士の確保であったり、子どもたちにとってもより良くという意味で私は重要かなというふうに思っています。これもダイバーシティなんです。

(記者)
分かりました。ありがとうございます。あと、こちらの議案の中から少し確認だけなんですけれども、産業用地の整備支援事業の審査会を設置ということで、こちら市の支援制度、産業用地、民間企業が行う産業用地、工業団地とかも整備するというところで、この支援制度というのは今回新たに設けるものということでいいんでしょうか。

(神谷副市長)
今回新たに設けるものでございます。産業用地については、先ほど市長も申し上げましたけれども、近い将来不足することを考えておりまして、この段階から市内に確保していきたいと思っています。行政が何かつくるというのも財政的な負担ございますので、民間開発を促すために今回支援制度を設けて、その支援対象を何にするかということをご審議いただくための審査会を条例で設置するということでございます。

(記者)
分かりました。かなり企業立地はここ数年増えていて、工業団地がかなり不足ということなんですけれども、市として新たに造成を進めるというよりは、できる限りの民間による開発を支援する方に力を入れるということでよろしいですか。

(市長)
やはり大事なのは、種地がないとよい企業も誘致できないわけですけれども、そうかといって行政が全部丸抱えで工業団地をつくるというのも当然ながら財政支出とリスクを抱えるわけですけれども、一方で民間企業に全部お願いするのもそれも現実的にはなかなか難しいというところがありますので、うまい具合に民間と行政がある程度連携して、この産業用地を整備するという手法に挑戦したいというのが我々の基本的な考えです。

(記者)
分かりました。こういった民間による開発を市が支援するという制度をつくっている自治体というのは結構全国に多いんでしょうか。

(神谷副市長)
全てを把握しているわけではないんですけれども、愛知県の豊田市では取り組みの事例があるというふうに伺っています。

(記者)
分かりました。ありがとうございます。最後に本日の発表内容と離れてしまうんですが、昨日特区のか会議があったかと思うんですが、こちらの中で道路の活用について決まったというのはお聞きしておりますけれども、こちらに対する期待ですとか、他にこの区域会議の中で何か新しいお話が出たりはしているんですか。

(市長)
やはり千葉市幕張メッセを抱えていて、我々はMICE都市を目指している中で、グローバルMICE強化都市にも国から指定をされて、それで我々としてはやはりMICEの力をさらに入れていこうという中で、これは別に千葉市のみならずですけれども、やはり国際会議ですとかニコニコ超会議も含めて、いろいろな面白いイベントがあったとしても、なかなか箱の中で盛り上がっていても、まちなかにそれが露出されないというところがあるわけですよね。
そういう意味で、イベントの主催者の幕張メッセさんとかがイベントをやるに当たって、できる限り都市空間にもにぎわいといいますか、雰囲気を出していくということをしていくために、どうしても道路を使う、歩道を使うという際にはやはり一定の制約があるわけですよね。やむを得ない場合のみこうするみたいな建前はいろいろあるわけなんですけれども、それは今回そういう意味で多くの不利な状況になるということで、イベントを考える方々が自由な立場でまちにこういうものを出していけば、全体的に盛り上げられるのではないかというアイデアが出やすいですし、実現しやすくなるという意味では、我々のようなMICEに力を入れる都市にとっては、いい規制緩和になるんのではないのかなというふうには思っています。

(記者)
ありがとうございます。

(記者)
補正予算のところで一つ教えていただきたいんですけれども、子育て支援の保育士修学資金の貸し付け、月に5万円とあるんですけれども、これ何人分とかそのあたりはどうなんでしょうか。

(市長)
150人分です。

(記者)
150人ですね。先ほど聞き逃してしまったんですけれども、市内に何年働けば返還不要になりますか。

(職員)
5年になります。

(記者)
あと、保育士の確保にはどんどん力を入れてらっしゃるんですけれども、現場で働く保育士の方は、例えば毎日レポートのような日誌を書かなくてはならないということで、それをパソコンで書くことが主なんだけれども、園にパソコンが1台か2台しかなくて、それを十何人でシェアしているために労働時間が長くなったり、効率が悪かったりと、そういう今の現場を少し変えてほしいという声もちらほら聞くんですけれども、そのあたりは現状がそのとおりなのかとか、それに対する対策を何か考えてらっしゃるのか、そのあたりはいかがなんでしょうか。

(職員)
現状、そのようなご意見があることが承知しておりまして、前回の補正予算でICT化を、保育システムの整備費を補正させていただいて、現在、各保育所で導入をしておるところでございます。今回の補正のところでも補助員の活用ですとか、そういったもので、人的なローテーションを回しやすくしたりですとか、とにかく保育士の負担軽減と保育士確保というのはセットで考えております。

(記者)
もう1点子どもルームの関係で、いただいている資料の下の方に参考で低学年の待機児童数の現状と見込みの数があるんですけれども、平成27年までの現状という理解でいいんですかね。

(職員)
これは4月1日でカウントしているので、28年までが現状でございます。

(記者)
あと、最後に1点なんですけれども、私どもも特区について教えていただきたいんですけれども、うちのマンションで「民泊のようなことをやめてください」というような張り紙が最近大きく張り出されていて、他のマンションがどういう状況か分からないんですけれども、マンションを展開しているようなマンションに住んでいるので、系列のところは多分そうなっているのかなと思っていて、幕張新都心のあたりで、民泊が今どんな感じの絵を描かれているのかとか、絵を描く上で課題と感じられていることとかがあれば教えてください。

(市長)
民泊に関しましては、国家戦略特区の制度もあれば、他にも本来の法律の方での緩和もありまして、今すごく政府の中でも目まぐるしく動いている状況ですね。我々からすると、国のある程度メニューが一定程度で出そろうのを我々としてはみたいと、その上で民泊というのは、我々のような国際会議や国際イベント、さらには2020年ということを考えたときには、必ずそれは必要になってくるというふうに思います。
一方で「民泊やめてください」というのは、まさに違法の民泊状態ですよね。いわゆる黙認民泊というか、それに関しては当然ながら治安の問題であったり、地域コミュニティの問題からしても、当然ながらそういう感情になるのは当たり前だというふうに思いますし、行政としてもやはりそれは看過できることではないので、早急にそういう意味で、適法な地域で受け入れられる民泊のルールと、そうではない民泊のいわゆる規制というか締め出しというかチェックというか、それはやはりやらなければいけないかなと思います。
そのためにはまず我々としては、国のいろんなメニューが出てきますので、どれで特に力を入れていくかというのを我々としては決めていきたいと、今考えている状況ということです。

(記者)
分かりました。ありがとうございます。

(記者)
私からは今回は9月議会の議案の中からまず何点かお伺いしていきます。3ページのコンビ二の端末を使った印鑑登録証明書の交付についてなんですけれども、前提としてマイナンバーの普及の状況なんですけれども、今千葉市の状況は今どういう感じになっていて、例えばそれに対して、市長が今後どういう働きかけをされていくのか、お考えをまずお聞かせください。

(市長)
後で細かい数字は出しますけれども、私からするとかなり申請もそうですし、今、大分はけてきていますので、お渡しをしている数も結構な比率に来ているなというふうに思います。ここからどこまで延ばせるかということでもあるんですけれども、それなりの普及割合にはなっていると思います。

(職員)
とりあえず申請の数だけなんですけれども、この7月現在で10万1,598件で10.5%という状況です。

(市長)
この時点で10%を超えていますので、そういう意味では初速としては悪くない、全国的な率からしても千葉市は悪くないということなんです。ここから我々としてはこれからコンビニ交付サービスをみたときに、いわゆる具体的なメリットを感じるようなものをこれから出してきていますので、ここからこの利用率も上げていく、それで、やはりできる限り銀行ではないんですけれども、窓口で人を介在して証明書を渡していくというところは、減らしていくべきだと思うんですね。その減らしていくことによって、その住民の皆さん方も当然ながら利便性も上げていけますし、行政も行政のコストを将来的には削減していけますので、こちらの方を我々としては目指していきたいなというふうに思っています。

(記者)
ありがとうございます。次に今度は5ページの児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正ということで、保育士の配置要件を緩和しますということなんですけれども、緩和をすることで受け入れる子ども数を増やすという意図はよく分かるんですけれども、一方で例えば緩和することで、子どもを見守る、あるいは守るといった部分で手薄になるのではないかという心配が少しあるんですけれども、こういった点はどういうふうに対応されるのかということと、もう一つ、この中の(1)ウにある保育士と同等の知識経験を有するもの、いわゆるみなし保育士といっていいんでしょうか、これは具体的にはどういった人のことを指すのか教えていただけますでしょうか。

(職員)
3点ご質問いただきましたが、1点目なんですけれども、これを緩和することによって受け入れ児童数は増ということは考えておりません。今現在、保育士不足でなかなか保育士が見つからない状態でございまして、保育所というのは13時間開いておりますので、どうしてもローテーションを組まなければならないということで、子どもの人数が少ない時間に限っては一人を保育士ではなくてもよろしいだろうということであったりですとか、あと、そこが手薄になるということは現在考えておりません。それなりの千葉市の研修を受けていただきまして、それで保育の現場を体験していただいてからやっていただくということを考えております。もう1点目が…。

(市長)
ウの最後のところ…。

(記者)
保育士とみなすというところです。

(職員)
保育ママが一番分かりやすいかと思うんですけれども、保育ママをやっている方ですとか、保育所に勤務されていた方。看護師さんですとかそういった方です。

(記者)
基本的には、有資格者であるということですか。

(職員)
いいえ、有資格者ではなくても大丈夫です。

(記者)
そうですか。

(職員)
保育ママも保育士だけではなくて、学校、幼稚園教諭とかでもなれます。

(市長)
ここは重要なポイントだと思うんですね。我々千葉市は少なくとも国の基準よりも保育士の配置であったりですとか、面積であるとか、そういったところを上乗せして、最近国はそういうのはあまりやらない方がみたいなこともいってきていますけれども、我々とするとやはり質には比較的こだわってやってきているというふうに思います。その中で国がいろんな緩和メニューを出してきていますけれども、そういう立場に立つ我々なりに一個一個みた上で、現場の実態にあった緩和に関してはやはりやるべきだろうということですので、そこはそうした心配というのは当然おっしゃるとおりですし、我々自身もそこは一番大事なポイントだというふうに思っています。

(記者)
あと関連して男性の保育士なんですけれども、千葉市では比較的道を切り開いていくトップランナーがいたというお話だったんですけれども、先日保育所でなくて、私立の幼稚園の合同就職説明会をやっていまして、やはりその中にも本当にごくわずかなんですけれども男性の方が何人かみられて、やはり職場の環境が男性ですとちょっと入り込みづらいという声が実際インタビューをしてみてら多かったんですけれども、そういったところを今後具体的にどうやってあげられるのかという市長のお考えをお願いします。

(市長)
これは本当に女性の登用のときにやったことと同じことを逆にやるだけなんですね。例えばトイレとか更衣室とか、こういったところがやはりしっかりと完全分離されていないですとか、そうした問題点ですよね。もしくはキャリア形成のところの問題点ですとか、もしくは逆に言えば、保護者の方々の理解の促進ですとか、結局それは全部女性の登用のときにやったことなんですよ。それで、女性の登用のときにやってきた、それは別に女性を登用したかったわけではなくて、男性と女性両方とも活躍できるダイバーシティを目指していたはずなのに、女性のところだけやってきたということで、一方で女性が優位で男性が少ないところは逆のことをしなければいけなかったのが、それが少しやはり遅れているというのが現状だと思うんですよね。ですから私はダイバーシティを本当にやっていく千葉市としては、男性が少数のところに関しても女性を登用してきたのと同じことをやはりやる、それで本当の意味でイーブンだというふうに思っているので、そこを特に保育士という職場は女性優位ですから、そこのところで我々としてはこれから少し近くにいきたいなというふうに考えていきたいと思います。

(記者)
最後に今回の発表とは別なんですけれども、市の報道でもありますが、稲毛の公園で猫がこの3月から7月にかけて、5匹接着剤を付着させられてといった動物虐待事案があると思うんですけれども、これが相次いでいるということを受けて、まず市長の受けとめと、今後何か有効な対策として何かお考えのことがありましたらお願いいたします。

(市長)
この案件はまさに動物虐待につながる事案でして、放置はできないというふうに思います。特に動物の虐待、猫の虐待が多く見られた場合というのは、その後人に対する痛ましい事件が起きるというそういう連動性というのも過去にありますので、そういった意味でも動物、猫を守るっていうのも大事ですし、それの要因をしっかり分析していくことで、将来あり得る悲惨な事故を予防するというような観点からもしっかりと対応をした方がいいというふうに思っています。具体的に今何か対応がありましたらお願いします。

(職員)
美浜公園緑地事務所です。実は稲毛海浜公園の中で、ボランティアの人たちが地域猫の活動をしていまして、そのボランティアの人たちが週に2、3回見回りをしていまして、さらには猫をかわいがる人たちが、餌を毎日のようにやっている人たちが来ていまして、その人たちが共同で、千葉市としては看板を設置してありまして、報告、通告というか、不審な人がいたら報告してくださいというそういう看板を4カ所に設置しているとともに、地域のボランティアの人たちと協力して監視をするということで、警察とかそういうところにも報告しております。

(記者)
ありがとうございました。

(記者)
子どもルームの待機児童解消の件で教えてください。1件お伺いしたいんですけれども、あらためて緊急対策はなぜこのタイミングなんですかという背景と狙いをを教えてください。もう一つが子どもルームという場について、市長としてその重要性をどのように認識していらっしゃるのかというのをあらためて教えてください。

(市長)
タイミングに関するご質問ですけれども、やはりここを見ていただいていたらお分かりのとおり、やはり待機児童数が27年度ぐらいからガッとこう増えてきたりという現状があります。保育所の待機児童対策をやってきて、仕事と子育てを両立をさせてきた正にその人たちがいよいよ小学校に入り始めているという状況だということだと思うんですね。そういう意味では、ここで対策を立てなければ後手に回ってしまうという危機意識が私たちの中にはあります。
それから小学校4年、5年と高学年ルームもやっていく中で、やはりその低学年の部分というのも、もう一度力を入れていかなければいけないと思っています。それから、子どもルームそのものに対する考え方ですけれども、特に少なくても低学年に関しては、保護者からすれば小1の壁とよくいわれているとおり、そこまで保育所でうまくやってきたのが小1に上がって逆にここで仕事を断念したり、もしくは短時間にせざるを得ないといったいろんな小1の壁というものがありますので、我々からすれば、主に女性の方々が長くキャリアをつくっていくためには、やはり子どもルームの存在というのは極めて重要だというふうに思っていますので、ここの部分は我々としては決してスピーディな対応をしていきたいと、そういう考えでございます。

(記者)
ありがとうございます。

(記者)
同じ子どもルームの関係なんですけれども、今保育所は、今一生懸命あちこちの自治体は必死になって増やしているというわけで、当然数年したらいろいろな部分の問題というのも同じように全国に出てくると思うんですが、千葉市さんはこの辺の危機意識を持って今からやられているのだと思うんですけれども、全国的な他の状況ですとか、あと多分千葉市これに結構先行してやっている方なのではないかと思うんですが、ほかの自治体もやっているのか、この辺も少し教えていただきたいんです。

(職員)
通常、子どもプランに基づいてどの自治体もやっているんですけれども、これは緊急的にメインターゲットを絞って集中的にやっていくというのは、調べたところではありませんでした。全部は調べていないんですけれども、国がいろんな仕事、子育てというメニュー出しをする前に、早めにパッと出したのは、他には確認しておりません。

(記者)
必要性のお話が市長からあったのでそのとおりだろうと思われるんですけれども、高学年ルームをやって、あらためて低学年にというふうに思いましたけれども、それはまずは一旦低学年に入った子が大きくなったので、一回高学年でやって今度また需要の方が、もう一度こう振り返ってという流れということでしょうかね。今一通りいった後にスピード強化みたいなというそういうお考えなんでしょうか。

(職員)
やはり女性の就労環境が高まってきていて、待機児童が増えているのと同時に、需用の伸びが増えてきたということですので、整備は一旦したんですけれども、それに追いつかない状況で、低学年の待機が増えているということで、今回ターゲットを絞って追加整備したということでございます。

(市長)
結構今、この待機児童の中には高学年ルームで吸収している子が入っていますね。そういう意味でも何というんですか、高学年ルームに行っていただいているという意味では何とかなっているわけですけれども、やはりその子の年齢を考えれば、本来の低学年ルームに入れてあげなければいけないということもありますので、そういう意味ではどうしても高学年ルームの整備というのも我々にとっては結構重かったんですよね。それをやっていくところに注力していきましたので、あらためてやはり低学年に力を入れなくてはいけないですよねということで、もう少ししたらどの自治体も顕在化してきますけれども、我々としては少し早目に出さなければいけないと考えました。

(記者)
ありがとうございます。


(記者)
子どもルームの関係で、あとちょっと防災の関係で質問なのですけれども、まず子どもルームの整備を進められている、確かに需要が高いと思うんですけれども、やはり市川とか船橋の子どもルーム、学童を取材してもその子どもルームの指導員といいますか、何人ぐらいが今不足しているという現状で、その辺の確保をどう考えるかということと、あと放課後子ども教室のうちからやっていって、それとの関連というかはどういうふうに考えられていますか。

(市長)
まずその子どもルームに関しては、おっしゃるとおり人員の確保というのは大変難しくなっています。ですからそこの部分というのは、これからも社協等とも連携して確保をしていきたいと思います。
一方で、これから将来的な長い目で考えたときには、やはり全部今社協の直営、ある種社協にお願いする一括型でやってきていますけれども、他市の全体の状況を見ても、もう少し多様な担い手というのを我々としてはつくっていくことも考えていかなければいけないのかと思います。明確に何か具体的なところをつめているという訳ではないですけれども、やはり長い目で見た時に、担い手の多様化というのを我々としては考えていきたいなというふうに思います。
それから放課後子ども教室の兼ね合いですけれども、我々とすると、やはり一方で放課後子ども教室やっていく中で、放課後子ども教室は放課後子ども教室。子どもルームは子どもルームというその明確な分け方というのはあまり子ども本位ではないのかなという感じがしていまして、それで学校という場で学校にいた子どもたちがニーズに応じて受けとめられるような環境をつくっていかなければいけないと思いますので、我々の将来的な方向性とするとやはり一体的というのをモデル的にも少しずつそれを模索をしていく、試行していくというのが我々の次のステップとしては出てくるところかと思います。

(記者)
防災の日の関係でなんですけれども、今度4日の訓練、稲毛海浜公園でやります避難運営員会の関係で伺いたいんですが、千葉市で避難所運営委員会の設置がかなり進みつつあると思うんですけれども、その住民主体の避難所運営の必要性についてあらためて伺いたいのですが、これも今年度中とかに100%を目指すとか、そういった目標があれば教えてください。

(市長)
まず住民主体の避難所の運営ですけれども、東北、東日本大震災の後に私自身も含めて東北を見たときに、やはり住民主体で避難所を運営しているところの方が明らかに状況はよかったですね。それもあらためて確認をし、熊本の地震の際に職員が避難所の運営支援で行き、その時に熊本が避難所の運営についてほとんどのところはやはりきちんと整理できていなかったことによって、大変その避難所の運営が困難を極めていた、そして職員や教員も疲弊をしていた状況というのを我々はよく確認をしていますので、東北のよかった事例とそして、熊本の教訓、そういう点からあらためてその避難所というのを住民の皆さん方に運営していただきたい、そして住民の皆さんに事前に準備をしていただく、心も含めて、このことが絶対に地域の防災力を高めていく上では大変重要であるということを確認をいたしました。
その上で、我々は避難所運営委員会をできる限り全ての避難所につくりたいというふうに思っていますが、最終的に担い手の問題ですので、100%を我々は目指していきますが、100%のために無理やり形上、避難所運営委員会をつくりましてもこれは本末転倒になりますので、逆によく私は避難所運営委員会がないということを地域住民が受け止めるということも大事だというふうに思うんですね。そういう意味での地域防災力の格差というのも、一時的にはやむを得ないだろうというふうに思っています。もちろん我々は区役所を中心に一生懸命支援をさせていただいて、増やしていくということになるわけです。何か今年度で目標とかはありますか。

(職員)
一応形上は100%を目指すことになっておりますけれども、実際はかなり厳しいところです。

(市長)
意識が高い所はつくっているか、準備段階ですね。

(職員)
残っているところの方がハードルが高いので、かなり厳しくなってきているのが現状です。
(記者)
ありがとうございます。

(記者)
防災の日のお話が出ましたので、少しそちらに関連しまして、市民の方はもちろんなんですけれども、千葉市は多くの企業が立地しているとのことで、企業のBCPの策定などについても、かなり重要になってくるところがあると思うんですが、確か先月だったかと思うんですが、船橋市さんが中小企業のBCP策定、災害時に向けた対応が遅れているということで、何か大手の損保3社さんとBCP策定の支援を始めたというようなお話もありましたけれども、千葉市として企業が防災、大きな災害に向けて、BCPの策定状況をどう見ておられるかですとか、何か支援をしていくお考えがあればお聞かせください。

(神谷副市長)
詳細な資料がないので、ここでお答えできる範囲にはなりますが、BCPについては、緊急時に企業が継続的に活動するために、それだけの認識は我々は持っておりまして、商工会議所と連携していまして、どのような支援ができるのかということは話をしております。具体的に事業をどの段階でどうやったかというところは見たことないので分からないんですけれども、まちでも企業にそういった防災時の対応、緊急時の対応を踏まえて事業をしていただくということが市民生活の安定にもつながっていくと思いますので、今後こういった取り組みを進めていくという考え方でおります。

(記者)
ありがとうございました。

(記者)
先日、昨年度の決算が発表になりましたが、将来負担比率が改善して、政令市ワーストを脱却する見通しになったとのお話しなんですが、そのことの市長受け止めと、今後、とはいえ財政健全化に向けての道半ばだというふうにも感じるんですけれども、その辺について決意をお聞かせください。

(市長)
昨年度の決算については、15年ぶりの(40億円台の)黒字の決算だったということと、一番何と言っても大きなものは、先ほどおっしゃっていただいたとおり、私は実は将来負担比率が4つの財政指標の中で最も重視をしておりまして、その将来負担比率が政令市ワースト1位ではなくなる、おそらく20市中18位になると思いますけれども、そう改善していくというのは大変大きなポイントだと思うんですね。
私が就任した時、脱財政危機宣言を出した時は、負担比率が300%を超えていて断トツの状況だったのですが、ようやく200%の状況まできて、先ほど申し上げた通り、20市中18位になったということ、実質公債費率はギリギリでしたけど、18%という数字で、あと0.1%下がれば総務省の起債認可団体ではなくなるという意味で、いよいよ脱財政危機の出口が見えてきているといった状況にあるというふうに思います。
一方で、そうは言いながら、少しご指摘いただいたように、市債管理基金からの借り入れの状況ですとかを含めて、やはり決して財政がいいと言える状況ではありませんので、その脱財政危機の出口が見えてきたとはいっても、財政健全化路線というのを堅持しながら、投資とのバランスをそろそろ考えていくフェーズなのかなとそういう感じがいたします。

(記者)
ありがとうございます。あともう1点別の話なんですが、プロ野球の千葉ロッテのサブロー選手が今期限りで引退されるという、今日引退表明の記者会見ということなんですけれども、千葉にとってもすごいファンの多い選手ですので、何か市長から引退について所感があれば教えてください。

(市長)
実は私が一番好きな選手はサブロー選手だったんですよね。そういう意味でいよいよこの日が来たなという感じはしています。すごくさみしい思いもしておりますけれども、やはりサブロー選手は一ファンとしても、それから市民にファンが多いということも含めて、マリーンズの特にあの時代の象徴だったかなと思うんですよね。つなぐ4番という形で、非常にマリーンズらしい選手だったのかなというふうに思います。ですから、引退されたわけですけれども、ぜひマリーンズや、もしくはホームタウンにかかわるようなお立場で今後も活躍をしていただければ、市民もファンも大変喜ばれることのではないかなと、そういうふうに思っております。

(記者)
今日の発表の中で、アート関係のものが一つありましたので、こちらの別添の見どころであったりですとか、市長が期待されるようなところがありましたら、コメントをお願いいたします。

(市長)
見どころは専門の人に話をしてもらうとして、私として期待をしているのは、千葉市の美術館というのは浮世絵も含めて注目されるんですけれども、三本柱の一つは現代美術なんですよね。そして現在美術は大変、他のものと比べて違う客層がお越しになる、特に若い方もお越しになる、そして遠方からもお越しになるということが大変多いものですから、そういう意味では千葉市の美術館にとっては大変重要な基軸の展覧会になりますので、多くの今までにないお客様が来ていただけるのを、我々としては期待しております。それでは、見どころをお願いします。

(職員)
見どころとしましては、美術館としても現代美術は年に1回やるようにしているんですけれども、中でも1960年代の現在美術というものに関しては、かなり力を入れて国内でも国外でも60年代のアーティストというのは、だんだんと注目が集まってきて、その中でも岡崎和郎さんというのは、当館でも所蔵を一部しているんですけれども、オブジェということで、美術の中でも難しいというふうに思われがちな作品も多いですけれども、ある意味パロディに近いような見立てということをずっとやってこられた方で、そういうホップでユーモラスな作品をつくられてきましたので、そういったところをぜひ見てきていただきたいと思っております。
それから小川伸治さんの方は、近年注目されている若手といいますか、中堅の作家さんで、首都圏で初めての展覧会になります。美術館での展覧会というのもかなり珍しい方なんですけれども、近年アートフェアなどでも注目をされている作家さんで、鉛筆ですとか油彩で書き込みが途方もないといいますか、本当に写真ではないのか。そのままプリントしたものではないのかと思われがちなんですけれども、全て書き込みをご自分でされていて、ただ一見皆さんが見たことがあるようなフェルメールであったりですとか、ゴッホの作品なんかでもご自分で改変を加えられていて、あり得たかもしれないもう一つの世界みたいなものを、パラレルな世界みたいなものをつくり出している作家さんです。どちらも力のある作家さんで、現代美術の展覧会をやるイメージがまだ根づいてないような当館ですけれども、浮世絵ということをモチーフにした作品もありますので、こういう機会に現代美術の展覧会を多くの方に来ていただきたいなというふうに思っています。

(記者)
ありがとうございます。

(司会)
先ほど質問のあったBCPの関係で、補足をお願いします。

(職員)
BCPにつきましては、今年度、産業振興財団で支援制度というのを設けております。ここには策定のコンサルであるとか、そういったところの費用を支援するという状況でございます。

(記者)
ありがとうございます。

(司会)
では、以上をもちまして定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございました。

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