更新日:2006年2月22日
〔はじめに〕
本日ここに,平成15年第1回市議会定例会を招集し,平成15年度予算案をはじめとする重要案件のご審議をお願いするにあたり,その大要とあわせて私の所信の一端を申し上げ,議員並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
日本経済は,世界的規模での社会経済変動の中,戦後経験したことのない
デフレ状態が継続し,単なる景気循環ではなく,複合的な構造要因による不況に直面しています。
政府においては,日本経済を再生するため,歳出,税制,金融,規制の4つの改革を加速させ,大胆な構造改革を進め,21世紀にふさわしい仕組みをつくり上げようとしています。
また,国と地方の関係については,「地方にできることは地方に委ねる」との原則に基づき,国庫補助負担金,交付税,税源移譲を含む税源配分について三位一体の改革案を,6月を目途に取りまとめることとしています。 地方自治体は,これまで以上に自主性・自立性を高めた魅力ある都市経営能力が求められています。
このように社会経済情勢が大きく変化する中で,私は,今後とも,「やすらぎをはぐくみ 未来を支える都市づくり」を目標に,市民福祉の向上と市政の発展のため,全力で取り組んでまいります。
〔市政運営の基本的な考え方〕
本市を取り巻く社会経済情勢が先行き不透明であり,財政環境もますます厳しい状況の中で,市政運営の基本となる新5か年計画が3年次目を迎え,私は,市民の皆様が安心して暮らせるよう,将来をしっかりと見据えて,堅実かつ効率的に市政を展開していかなければならないと考えております。
このようなことから,平成15年度は,「新5か年計画と行政改革の推進」を基本方針に掲げ,各種施策を着実に進めることとし,新5か年計画事業については,緊急性や重要性などから厳選し,引き続き,「少子化対策」「都市再生への取り組み」など7分野に重点的に取り組んでまいります。
〔平成15年度予算編成の考え方〕
次に,平成15年度予算編成の考え方について申し上げます。
平成15年度予算の編成方針につきましては,既に昨年の第4回定例会において,基本的な考え方をお示ししたところでありますが,その後,国の予算案や地方財政計画等を勘案し,ただいま申し上げました市政運営の基本的な考え方に基づき,予算案を編成したところであります。
本市の財政環境は,歳入につきましては,自主財源の根幹を占める市税収入が,長引く景気の低迷や税制改正の影響から,法人市民税が減収となるとともに,固定資産税についても,評価替えにあたり,地価の下落や家屋評価額の引き下げ等による大幅な減収が見込まれることなどから,市税全体としても前年度予算額を下回ることが見込まれております。
また,土地売り払い収入などの臨時的な財源についても限りがあり,多くを望めない状況であります。
依存財源では,生活保護費の増加等により国庫支出金の増額が見込まれるものの,普通交付税が,臨時財政対策債への振り替えにより減額となるほか,市債については,残高が増加傾向にあることから,臨時財政対策債を除く,通常の市債について,引き続き,将来の財政負担を考慮した適切な活用を図る必要があります。
一方,歳出については,扶助費や公債費などの義務的経費の増加に加え,新5か年計画の3年次目として,市民生活の質的な向上を図るための各種施策に多額の財政需要が見込まれることから,本市の財政収支は,きわめて厳しい状況にあります。
このような財政状況のもとで,私は,新年度の予算編成にあたり,「新行政改革推進計画」に基づき,創意と工夫による従来にも増した事務事業の見直しや,より一層の経費の節減合理化に努めたほか,各種施策についても,常に市民の視点に立ち,緊急性や重要性などから厳しい選択を行い,限られた財源を重点的・効率的に配分するとともに,市民負担の公平確保の観点から,受益者負担の原則に基づき,必要最小限度での公共料金の改定を行うこととしました。
また,国の補正予算に伴う所要の事業費を平成14年度補正予算に積極的に計上し,新年度予算との切れ目のない一体的な編成を行うこととしました。
そのうえで,「新5か年計画」を着実に推進し,市民福祉の一層の向上と市域の均衡ある発展を図ることを基本として,予算を編成したところであります。
特に,
自然環境保全や循環型社会づくりなどの「環境問題への対応」
子育て支援や教育などの「少子化対策」
高齢者の生きがい対策などの「高齢社会への対応」
「花の都・ちば」をめざす「都市イメージの確立」
創業支援や雇用創出などの「地域経済の活性化」
蘇我特定地区整備などの「都市再生への取り組み」
電子市役所の実現などの「情報化の推進」
の7分野に重点的に取り組み,各種事業の充実を図ることとしました。
このように,平成15年度予算は,限りある財源のもとで多くの財政需要を抱え,厳しい編成作業でありましたが,議会におけるご審議や予算編成に当ってのご要望,市民アンケート等による市民の皆様のご要望などにも十分配慮し,あわせて各区のバランスにも意を用い,可能な限り施策に反映するよう努めたところであります。
[予算案の概要]
以上のような考え方に基づいて編成しました議案第10号から議案第29号までの平成15年度の予算規模は,
一般会計 3,381億2,000万円
特別会計 3,366億7,200万円
合計で 6,747億9,200万円 であります。
これを前年度の当初予算と比較しますと,
一般会計 1.8%の減
特別会計 1.1%の減
合計で 1.5%の減 となっております。
次に一般会計の歳入について申し上げます。
まず,市税については,前年度に比べ2.2%減の1,620億円となっております。
地方交付税については,前年度に比べ46.7%減の40億円となっております。
市債については,道路の整備や蘇我特定地区などの新しいまちづくり等の財源として活用し,通常分の市債では前年度に比べ10.9%の減となっておりますが,臨時財政対策債への振り替えを含めた市債全体では前年度に比べ7.2%増の577億1,800万円となっております。
このほか,厳しい財政状況のもとで,可能な限り生活関連施設や都市基盤の整備等を推進するため,財政調整基金のほか市債管理基金や土地開発基金などの活用により,繰入金を85億9,900万円,また,土地売払収入等の財産収入についても32億円を計上したところであります。
次に,歳出につきまして性質別に見ますと,義務的経費については,扶助費が,生活保護費や児童扶養手当の増などにより411億8,200万円で,前年度に比べ10.1%の増になるとともに,公債費についても,元金償還の増などにより458億100万円で,前年度に比べ3.7%の増となっております。
投資的経費については,新港清掃工場の建設が終了したことや鎌取第六小学校の用地買収の完了などにより654億500万円で,前年度に比べ9.2%の減となっております。
〔主要施策〕
次に,新5か年計画の施策体系に沿って,新たに取り組む施策を中心に,その大要を申し上げます。
はじめに,第1部「緑と水辺に恵まれた多自然都市を創る」であります。
公園整備については,都川総合親水公園の用地を取得するとともに,亥鼻公園を再整備するほか,住民参加により基本計画を策定した横戸第六天公園の用地を取得します。
また,特色ある公園としては,園生自然生態観察公園の整備に着手するとともに,子どもたちの森の実施設計を行います。
さらに,動物公園は,遊園地遊戯施設の整備を進めるとともに,動物病院の改修を行うほか,稲毛海浜公園プールでは再整備のための基本設計を行います。
緑化の推進については,新たに建築物の屋上緑化の啓発を行います。
「花の都・ちば」の都市イメージの確立に向け,花いっぱい市民活動助成,美しい村づくりの推進などの地域活動に関する事業,学校活動として行う間伐材プランターの配付や手づくりトピアリー,情報提供に関する緑と花の情報館,フラワーフェスティバルなどのイベント,雰囲気づくりを推進するロゴ・キャラクター制作,JR千葉駅と海浜幕張駅の大型トピアリーの設置や花の名所づくりなどに取り組み,花のあふれるまちづくりを推進します。
次に,第2部「地球と共に生きる循環型都市を創る」であります。
人に,自然にやさしい環境づくりを進める施策として,地球温暖化防止対策については,地域推進計画を策定するとともに,「ちば・エコファミリーづくり」などのキャンペーンを引き続き実施します。
また,ISO14001に即した環境マネジメントシステムの適用範囲を本庁舎に加えて,中央コミュニティセンターに拡大します。
さらに,「谷津田いきものの里」の用地を借り上げるとともに,新たに保全地区を2か所指定します。
自動車排出ガス対策として,引き続き公用車への低公害車の導入を実施するとともに,民間の塵芥車への天然ガス自動車の導入に助成するほか,市内路線バスへの粒子状物質減少装置の装着に助成します。
良好な環境の維持保全については,事業所への立入検査などダイオキシン対策を引き続き進めるとともに,環境ホルモンの実態調査やベンゼン等の有害大気汚染物質のモニタリング調査を引き続き行います。
また,省エネルギーや省資源を推進するため,住宅用の太陽光発電設備の設置に引き続き助成します。
ごみの排出抑制と適正処理・リサイクルを進める施策として,リサイクル教育や生ごみ処理機等の購入費の一部助成を引き続き実施するとともに,事業所ごみ等の適正排出指導を実施するほか,新たに7月から祝日となる月曜日に可燃ごみの収集を開始します。
また,蘇我特定地区のエコロジーパーク構想で,都市型環境拠点として中心的役割を担うエコタウンセンターに導入する機能について調査を行うとともに,下田最終処分場跡地の市民ゴルフ場整備に向け,最終覆土の実施設計を行うほか,新内陸最終処分場の環境影響評価事後調査と防災調整池の整備を行います。
さらに,不法投棄多発地域の夜間・休日等の監視パトロールを強化し,引き続き不法投棄の防止に努めます。
次に,第3部「安心して暮らせる健康福祉のまちを創る」であります。
保健福祉基盤の充実を図る施策として,保健福祉センターについては,若葉区は建設に着手するとともに,美浜区は実施設計,緑区は基本設計を行うほか,稲毛区は用地を取得します。
また,看護師需要に対応するため,看護師養成施設について,基本設計を行います。
健康づくりを推進する施策として,青葉病院については,高度化・多様化する医療ニーズに対応するため,病床数を380床とし,眼科・耳鼻いんこう科・泌尿器科等新設5科を加え18診療科にするほか,血液疾患医療・救急医療等の主要機能を持つ地域の中核病院として,5月に開院します。
また,あわせて,夜間外科系救急医療体制を整備します。
さらに,新たに策定した「新世紀ちば健康プラン」を推進するとともに,
女性の医師や保健師による女性健康相談窓口を保健所に設置するほか,食品の安全対策を強化するため,検査機器を整備します。
活力ある長寿社会を創造する施策として,施設サービスの充実を図るため,特別養護老人ホーム,グループホーム等社会福祉施設や介護老人保健施設の整備に引き続き助成するとともに,仲間づくりや呆け防止を図るため,「いきいき健康マージャン事業」を実施します。
安心して生み,育てる環境づくりを推進する施策として,子育て支援の一層の充実を図るため,乳幼児医療費助成については,4月から現物給付方式に移行するとともに,新たに子育てに関する相談や子どもの遊びの場となる「子育てリラックス館」を3か所設置するほか,乳幼児健康支援一時預かり事業を稲毛区と美浜区に拡充します。
また,多様化する保育需要に対応するため,延長保育,一時保育,「保育ママ」事業を拡充するとともに,新たに開設される3か所の私立保育園に助成するほか,保育ルームを拡充します。
さらに,「地域子育て支援センター」を稲毛区と緑区に拡充するとともに,「保育所地域活動」を推進します。
このほか,子どもルームの新設や改善を行うとともに,子どもたちの居場所として高齢者世帯等の居宅を開放する「おじいちゃん・おばあちゃん家(ち)開放モデル事業」を開始するほか,子どもたちが企画し,制作する「子どもホームページ」を開設するなど,児童の健全育成を図ります。
また,増加する児童虐待に対応するため,新たに虐待傾向や育児困難な母と子の自助グループの育成や支援を行う「MCG(マザー・アンド・チャイルド・グループ)事業」を開始するとともに,育児ストレス相談の実施回数を拡充します。
さらに,新たに花見川区に社会福祉法人が開設する児童養護施設・乳児院において,児童や家庭に関する相談に応じる「児童家庭支援センター」やひとり親家庭等への支援として「トワイライトステイ事業」を開始するとともに,母子家庭等の自立を支援する「母子家庭就業・自立支援センター事業」を開始するほか,「サテライト型母子生活支援施設」を設置します。
障害のある人もない人も共に暮らせる社会を実現する施策として,障害者自らがサービスを選択し,利用する支援費制度の導入により,生活支援事業,地域療育等支援事業を拡充するとともに,経営基盤の弱い社会福祉施設に対する資金の貸し付けを行います。
また,精神障害者社会復帰施設の整備に助成するとともに,「大宮学園」は16年4月の開設に向け整備するほか,「桜木園」は改築を進めます。
次に,第4部「生活環境のゆとりと安全を確保する」であります。
快適な生活環境を整える施策として,人にやさしいまちづくりの観点から,引き続き歩道の段差解消を進めるとともに,バス停の上屋を整備するほか,鉄道駅舎内のエレベーター整備に助成します。
また,駅前の民間店舗等のトイレを活用する市民トイレ制度の導入に向け実態調査とモデル事業を実施します。
人と車と地域が共生する道づくりの推進については,長作町浜野町線など43路線の整備を進めるとともに,椿森陸橋交差点改良の用地を取得するほか,国道16号など7路線の電線共同溝の整備を進めます。
また,橋りょうの整備では,千葉大網線の土気跨線橋及び長沼船橋線の天戸大橋は16年3月の開通に向け建設を進めるとともに,幕張町弁天町線の瑞穂橋は引き続き整備を進めます。
放置自転車対策については,10月に土気駅第3自転車駐車場を開設するとともに,放置禁止区域内の巡回を強化します。
住宅・住環境の整備については,引き続き住宅情報の提供や相談を実施するとともに,建築資金やリフォーム資金の利子補給を行います。
また,市営住宅は,16年3月の完成をめざし星久喜町第2団地の建て替えを引き続き行うとともに,仁戸名町団地は実施設計,宮野木町第1団地は基本設計を行うほか,白旗団地は住戸改善を進めます。
上水道については,土気地区と若葉北部地区で配水管布設を進めるとともに,鉛管の改修を引き続き実施するほか,未給水区域の解消を図るため,第3次拡張事業の実施計画を策定します。
公共下水道については,市街化調整区域を主として新たに410ヘクタールを整備することにより,15年度末の普及率は,92.1%となる見込みです。
また,引き続き南部浄化センターの高度処理施設と汚泥焼却施設の整備を進めるとともに,水質汚濁緊急対策として合流式下水道の改善を進めます。
農業集落排水事業については,谷当地区など4地区の整備を進めます。
新斎場は,17年度の供用開始に向け整備するとともに,道路や排水路など地域環境整備を引き続き進めるほか,平和公園は,墓地の拡張整備を進めます。
安全で災害に強いまちづくりを進める施策として,自主防災組織を育成するとともに,地域に密着した防災訓練を実施するほか,防災備蓄品を充実します。
また,緊急時の輸送路や避難路を確保するため,橋りょうを補強するとともに,新たに個人等の井戸を防災井戸として指定するほか,住宅の耐震診断に助成します。
さらに,消防力を強化するため,花見川消防署の建て替えを引き続き行うとともに,消防車両を増強・更新します。
このほか,迅速な初動体制を確保するため,防災用映像情報を全消防署に配信するとともに,小規模雑居ビル等に対する違反是正の指導を徹底するほか,新たに救急指導医を指令センターに24時間常駐させます。
中心市街地の浸水対策として,引き続き中央雨水1号貯留幹線及び宮崎雨水貯留幹線の整備を進めるとともに,中央雨水ポンプ場建設の基本設計を行います。
また,緊急浸水対策として,若松・桜木地区の排水施設を整備します。
さらに,勝田川の改修や高田排水路をはじめとする排水施設の整備を進め,検見川雨水ポンプ場の完成をめざすとともに,引き続き雨水浸透施設を設置するほか,宅地内の雨水貯留・浸透施設の設置に助成します。
犯罪の抑止と環境浄化を図るため,新たに富士見2丁目に防犯カメラを設置するとともに,町内自治会がない地区に,新たに防犯街灯を設置します。
次に,第5部「都市の機能と表情を豊かにする」であります。
魅力ある都心と拠点づくりを推進する施策として,千葉駅西口地区市街地再開発事業は,駅前広場,ペデストリアンデッキや関連する西口自由通路再整備の実施設計を行うとともに,千葉港黒砂台線の京成線海側を整備します。
また,千葉中央港土地区画整理事業は,引き続き駅前広場等の基盤整備を進めます。
中央第六地区市街地再開発事業は,都市計画決定と組合設立認可を取得するほか,建設などを行う事業代行者を選定します。
蘇我特定地区は,引き続き土地区画整理事業による道路等の基盤整備,川崎町南北線事業の移転補償などを進めるとともに,災害時の避難地や人員・物資の集積地となり,スポーツ・レクリエーション機能をあわせもつ防災公園の整備を進めるほか,現地対策本部となる市民球技場の建設に着手します。
また,関連して,国道16号の交差点改良の実施設計と立体横断施設の建設などを行います。
さらに,蘇我駅周辺地区については,自由通路の実施設計を行うとともに,地元住民の意見を反映しながら,再編整備の調査・検討を進めます。
良好な市街地環境の整備を推進する施策として,土地利用方針と都市計画マスタープランを策定するとともに,狭あい道路を引き続き改善します。
総合交通体系を確立する施策として,東京湾岸道路の国道14号・16号について,国・県と共同で整備に向けて調査を進めるとともに,新港横戸町線の整備を進めます。
また,主要地方道は,浜野四街道長沼線ほか2路線を整備するとともに,都市計画道路は,美浜長作町線と磯辺茂呂町線を整備するほか,塩田町誉田町線の延伸整備を進めるなど,都市内幹線道路のネットワーク化を図ります。
さらに,御殿町3号線ほか3路線の整備を進め,市内拠点への交通アクセスを強化します。
公共交通については,ノンステップバスなどの導入経費の一部を助成するとともに,都市モノレールは,経営の改善や延伸事業化の評価などの調査を行います。
また,誉田駅の橋上化については,駅舎及び南北自由通路の詳細設計を行うとともに,北口の駅前広場や駅周辺幹線道路の整備に着手します。
さらに,浜野駅では,快速停車による効果について調査します。
次に,第6部「豊かな心をはぐくむ学びの場を広げる」であります。 次代を担う子どもたちをはぐくむ施策として,幼児教育の振興については,新たに幼稚園の預かり保育に対する教材費を助成します。
また,義務教育の充実については,学校と地域の連携を強化するため,
全中学校区に新たに「まちづくり推進会議」を設置するとともに,夢広がる学校づくりを進めるため,農山村留学や職場体験等の体験学習を拡充します。
さらに,引き続き全小学校で6年生を対象に英語に親しむ授業を行うとともに,小学校1年生を対象に少人数学習指導を行います。
いじめや不登校などに対応するため,スクールカウンセラーを増員し,引き続き心の教室相談員を配置するとともに,適応指導教室の有効利用を図ります。
このほか,新たに昭和の森を会場として「全国中学校駅伝大会」を開催します。
学校施設の整備については,鎌取第六小学校の建設に着手するとともに新たに打瀬第三小学校の基本・実施設計を行うほか,打瀬小学校増築の実施設計と打瀬中学校の増築を実施します。
轟町中学校は改築を進めるとともに,小・中学校のトイレの改善は,16年度末完了を目途に進めるほか,小・中学校校舎の大規模改造や耐震補強を行います。
また,市立千葉高等学校は,改築のための基本設計を行います。
学校給食センターの再整備として,大宮学校給食センターの建設・管理などにPFI手法を導入します。
さらに,少年自然の家は,PFI事業により施設を建設します。
心のふれあう生涯学習を推進する施策として,モデル事業で小学校の特別教室を市民に開放するとともに,公民館において,子育て支援等の各種講座を開催するほか,南部児童文化センターの用地を取得します。
また,公民館の整備については,黒砂公民館は11月の完成をめざし引き続き整備を進めるとともに,神明公民館は建設に着手するほか,白井公民館と図書館分館の複合施設の実施設計を行います。
図書館については,子ども読書活動推進計画を策定するとともに,花見川団地分館を青少年補導センター北分室,花見川市民センターとの複合施設として整備を進めます。
また,生涯学習施設において,各種ボランティアを育成し,活用します。
次に,第7部「様々な交流から新しい文化を創造する」であります。
個性豊かな新しい千葉文化を創造する施策として,若手芸術家を支援する芸術文化奨励制度を引き続き実施するとともに,市民文化活動の振興を図るため,市民芸術祭や青少年ミュージカル等を開催するほか,美術館において「天津市芸術博物館展」を開催します。
また,地区ホールについては,美浜区は実施設計を行うとともに,稲毛区は用地を取得します。
さらに,こども科学館の展示基本設計を行うとともに,博物館の解説ボランティアを育成し,活用します。
スポーツ・レクリエーション活動を振興する施策として,中田地区で,若葉球技場の10月オープンをめざすとともに,野球場やグラウンドゴルフ場などのスポーツ施設の基本設計を行います。
また,新港清掃工場の余熱利用施設としてアイススケート場などを整備するため,基本・実施設計を県の負担により行います。
さらに,「国際千葉駅伝」や「千葉国際クロスカントリー大会」の開催を引き続き支援します。
国際化を推進する施策として,「第13回日米草の根交流サミット千葉大会」で,ヒューストン合唱団が公演を行うほか,モントルー市・民族芸能団による国際文化フェスティバルを開催するなど,姉妹・友好都市との文化,スポーツ,青少年交流事業等を引き続き進めます。
また,国際交流・国際協力活動を行う市民団体に対し,引き続き助成します。
次に,第8部「躍動し賑わいを生む産業を展開する」であります。
地域経済の振興を図る施策として,新事業の創出を図るため,産学官共同で実施する「地域コンソーシアム事業」を支援するほか,厳しい経営環境に直面している中小企業に対し,引き続き金融面や技術開発などに支援します。
また,企業立地を促進するため,先端技術産業などの成長産業を誘致するとともに,引き続き企業立地に助成するほか,新たに幕張新都心地区の「外資系企業スタートアップセンター」の入居者を支援します。
さらに,中心市街地の賑わいを創出するため,新たに「大道芸まつり」を開催するとともに,産業振興財団やTMOが推進する中心市街地活性化事業や商店街が行うイベント等に引き続き助成します。
雇用の安定確保のため,中高年者・パートタイマーを対象にした就職相談室の充実を図り,新たに美浜区役所内で出張相談を実施します。
また,緊急雇用対策として,国の制度を活用し,歩道清掃やパソコン指導などを行うとともに,教育・福祉分野など各種事業の実施により,雇用を拡大します。
都市農林業の振興を図る施策として,農業の担い手の確保と育成を図るため,新規就農者の研修や農業版ハローワークを引き続き行います。
また,より安全で良質な農産物の生産と供給をめざし,環境保全型農業を推進します。
さらに,いずみグリーンビレッジ構想の具体化に向けて,地区拠点施設の実施計画を策定するとともに,「いずみの魅力を探そう」体験・体感ワークショップを開催し,都市部と農村部の交流・連携を進めます。
このほか,里山については,新たに1か所地区を指定するとともに,森林ボランティアなどにより,引き続き保全に努めます。
最後に,第9部「参加と協働の社会を創る」であります。
市民主体の都市を創る施策として,市民サービスの向上を図るため,新たに「コミュニティセンター」,「いきいきプラザ・いきいきセンター」,「公民館」,「南部児童文化センター」の各施設において,年末年始を除く通年開館を実施します。
また,コミュニティセンターについては,花島公園の公園センター内に建設を進めます。
さらに,区民ふれあい事業を充実するため,「花のあふれるまちづくり」をテーマとする区民参加による事業を各区で実施するほか,魅力ある区づくりに向け,区民懇話会を引き続き開催します。
このほか,花見川市民センターは建設に着手するとともに,山王・六方市民センターは実施設計を行うほか,泉市民センターは木造で16年2月の完成をめざし整備を進めます。
また,統計データの内容を充実し,引き続きインターネットで情報を提供するとともに,政策評価に関する基礎調査を実施します。
さらに,四街道市との合併に関し,法定協議会で協議を進めます。
男女共同参画社会の形成については,条例に基づく苦情処理委員の設置などの体制づくりを進めるとともに,「男女共同参画週間」を定めるほか,基本計画策定に向けた市民意識・実態調査を実施します。
情報ネットワーク都市を実現する施策として,電子申請・届出受付システムを整備するとともに,入札や入札情報の電子調達システムの基本設計を行うほか,就学事務をシステム化するなど,IT化アクションプランを推進します。
以上が,平成15年度の主要施策の大要です。これにより新5か年計画の3年次目までの進捗率は,累計で約60%を見込んでおります。
[行政改革の推進等]
次に,行政改革の推進等について申し上げます。
社会経済情勢が著しく変化する一方,地方分権が推進される中において,本市は,これまでも,行政改革を最重要課題として捉え,積極的に取り組んでまいりました。
平成15年度におきましては,新行政改革推進計画の2年次目として,事務事業評価システム等を活用した,事務事業の大胆な見直しを行い,公の施設の通年開館など,124項目に取り組むこととし,当初予算には,経常的経費の削減を始めとする歳出の削減など,54項目,約30億円を反映しました。
次に,組織改正につきましては,地球温暖化対策や化学物質対策など,複雑・多様化する環境問題に的確に対応するため,環境局環境保全部を再編し,執行体制の強化を図ります。
また,両市立病院の事務局をそれぞれ内部管理部門と医療事務部門の2課体制とすることにより,病院の経営改善,危機管理等の取り組みの充実強化を図ります。
〔平成14年度補正予算〕
次に,今議会に提案しております当初予算以外の各議案について,
ご説明申し上げます。
議案第1号は,平成14年度一般会計補正予算であります。
歳入歳出予算については,既定予算に123億1,700余万円を追加するもので,今回の補正により,一般会計の総額は,3,594億100余万円となります。
主な内容を申し上げますと,国の経済対策に基づく補正予算を活用し,小中学校の耐震補強に係る大規模改造事業費のほか小中学校トイレ改修事業費,総合スポーツ公園用地買収費,高度な救命処置室を有する100トン級の最新型消防艇の建造費等を追加するとともに,幕張メッセ建設事業負担金や各種基金の積立金等を計上する一方,事業費の確定等に伴う減額を行うものです。
次に,継続費の補正は,大宮学園整備事業ほか7事業について事業費の確定等に伴い変更するもので,繰越明許費は,道路整備事業ほか38事業の完了が翌年度にわたる見込みのため追加するもので,地方債の補正は,社会福祉施設整備事業費ほか10事業費について追加及び変更を行うものです。
次に,議案第2号から議案第9号までの8議案は,いずれも特別会計の補正予算であります。
議案第2号の国民健康保険事業特別会計は,老人保健拠出金等の確定に伴う追加を,議案第3号の老人保健医療事業特別会計は,社会保険診療報酬支払基金への償還金の追加を行うものです。
議案第4号の中央卸売市場事業特別会計は,水産棟変電所改良事業費の確定に伴い継続費及び地方債の変更を,議案第5号の都市計画土地区画整理事業特別会計は,検見川稲毛地区の建物移転補償等の完了が翌年度にわたることから繰越明許費の追加を,議案第6号の市街地再開発事業特別会計は,千葉駅西口地区の事業費の確定等に伴い,事業費の減額と地方債の変更及び繰越明許費の追加を,議案第7号の公債管理特別会計は,市債の借り入れ利率の低下等に伴う償還利子の減額等を行うものです。
議案第8号の病院事業会計は,企業債の借入額の確定に伴う償還金の追加を,議案第9号の下水道事業会計は,国の補正予算に伴い,管渠布設費及び処理場建設費を追加するとともに,継続費及び企業債の変更を行うものであります。
〔条例議案等〕
議案第30号から議案第57号までの28議案は,いずれも条例の制定改廃についてであります。
議案第30号は,情報公開法の一部改正に準じて,規定の整備を図るもので,議案第31号は,職員の定数を改めるもので,議案第32号は,教育長の給与等について,給料月額を定額とするなど,特別職の常勤職員と同様とするものです。
議案第33号は,コミュニティセンター及び土気あすみが丘プラザを年末年始を除く通年開館とするもので,議案第34号は,路外駐車場の駐車料金を改定するもので,議案第35号から議案第37号までの3議案は,市民会館,文化センター及び若葉文化ホールに利用料金制度を導入するものです。
議案第38号は,県から適正計量管理事業所の指定に関する事務が委譲されることに伴い,新たに審査手数料を徴収するもので,議案第39号は,と畜場法施行令の一部改正に伴い,一般と畜場の構造設備の基準を定めるもので,議案第40号は,旅館業法施行令の一部改正に伴い,構造設備の基準を定めるもので,議案第41号は,青葉病院の開院に伴い,その名称,位置,診療科目及び病床数について定めるほか,所要の改正を行うものです。
議案第42号は,水道法の一部改正に伴い,小規模水道の定義を改めるなどの改正を行うもので,議案第43号は,新たに緑いきいきプラザを設置するとともに,各プラザを年末年始を除く通年開館とするもので,議案第44号は,いきいきセンターを年末年始を除く通年開館とするものです。
議案第45号は,介護認定審査会委員の定数を改めるとともに,第1号被保険者の保険料率を改定するもので,議案第46号は,国民健康保険法施行令の一部改正に伴い,保険料の算定方法の改正を行うほか,介護納付金賦課額の保険料率を改定するなどの改正を行うもので,議案第47号は,障害者(児)に対する支援費制度の開始に伴い,大宮学園,桜木園等の施設において,居宅生活支援等の事業を行うこととするなど,関係条例について所要の改正を行うものです。
議案第48号は,下水の水質基準に,新たに窒素及びりんに関する事項を設けるなどの改正を行うもので,議案第49号は,給水区域を拡大するとともに,簡易水道事業を水道事業に統合するもので,議案第50号は,水道法の一部改正に伴い,貯水槽水道の管理の強化を図るもので,議案第51号は,農村広場を廃止するため,条例を廃止するものです。
議案第52号は,公民館を年末年始を除く通年開館とするとともに,黒砂公民館の移転改築に伴い,その位置を変更するもので,議案第53号は,市民ギャラリー・いなげを財団法人千葉市教育振興財団に管理委託するもので,議案第54号は,新たに若葉球技場を設置するものです。
議案第55号は,都市計画法施行令の一部改正に伴い,市街化調整区域での開発行為を許可する基準が適用される開発行為の区域,面積等を定めるため条例を制定するもので,議案第56号は,新たに土気東地区及び蘇我副都心臨海地区の地区計画区域のうち,地区整備計画が定められた区域を条例の対象に加えるもので,議案第57号は,犢橋公園野球場の改修に伴い,これを有料公園施設とするものです。
議案第58号及び議案第59号の両議案は,さいたま市の政令指定都市移行に伴い,全国自治宝くじ事務協議会及び関東・中部・東北自治宝くじ事務協議会の規約を一部変更するもので,議案第60号は,松ヶ丘中学校の屋内運動場を取得するもので,議案第61号は,和泉農村広場やすらぎの家を地元自治会に無償譲渡するものです。
議案第62号は,美浜長作町線函体築造工事について工事請負契約を締結するもので,議案第63号は,包括外部監査について契約を締結するもので,議案第64号は,市道路線を認定するものであります。
以上,市政運営に対する私の所信の一端,並びに平成15年度予算案を
はじめとする議案の大要などにつきまして申し上げました。
よろしくご審議いただきまして,原案にご賛同賜りますよう,心からお願い申し上げる次第であります。