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園長日記

更新日:2017年8月14日

園長日記

【8月14日(月)】

オランウータンのメス・ナナが、オスのフトシにちょっかいを出して、勢い余ってフトシの懐に飛び込んでしまった。フトシは、上からフォールの態勢、この形が決まってしまうとナナが動けなくなってしまう。慌ててナナは、飛びのいた。今度は釣り下がっているハンモックの上からフトシにちょっかい。これならつかまる恐れはない。フトシもつかみにいってもうまくいかない。しばらくもみ合っていた。私がじっと見ているのに気が付いてこちらに来て座ってしまった。なんだか邪魔したみたいだ。

アメリカバイソンの子ども・ラテ、最近はオス親の周辺でうろうろしている。母親と距離を取り始めたのだろうか。午後から来年度工事予定の場所を見に行く。途中雨が本格的に降ってきた。お客さんはあまり慌てた風もなく、駐車場の方位向かっていった。

【8月13日(日)】

今日は第二日曜日、恒例の園長ライブの日である。11時に科学館ホールに集合、どこを回って案内するか迷ったが、お客さんの希望でキリン・コースにすることにした。幾分涼しいのだが、レッサーパンダはみんな昼寝、元気なのはアカハナグマ。突然20人くらいの集団で上から覗きこんだら、びっくりして飛び回ってしまった。彼らは下を向いて土の中に鼻先を突っ込んで虫などを探すため、上の方への防御はなし。だから上からいきなりのぞくと驚いてしまう。しばらくすると落ち着いて探索行動を再開した。ゾウのアイさんは近づくとこちらに向かってきた。何か投げるかと思ってみていると私たちの前をウロウロ、なにか投げるものを探していたようだが、何もなし。あきらめてむこうにいってしまった。キリンのオス・ヨウタは大きくなって大人のメスとほぼ同じ大きさ。まだ大人オスとは言えないが、そろそろ行動を起こすかもしれない。などと話しながら歩くこと1時間、ツアーは終わり。午後からはボランティアさんに動物学の講義をして、それから近隣のみつわ台祭りに会挨拶に向かう。暑いさなか、大勢のお客さんで賑わっていた。市議会の偉い人たちも4~5人参加。挨拶してお話して、引き上げてきた。

【7月31日(月)】

今日から三日間、小学校の先生のための研修会。今日は、小動物の飼い方教室である。募集した40人の先生、全員集合で話に聞き入っていた。アフリカハゲコウ・オスのアフリン、羽を広げてパタパタあおっている。羽の風を通しているのだろうか。ライオン舎の壁に這わせたヘチマの黄色い花はなかなか綺麗だ。トウヤの方のネットのヘチマの花も見ごろである。ヘチマは実がなったら乾かしてライオンの遊び道具にする予定。ゾウ舎の前の百日紅の花はややしぼんできている。夏はあまり花が咲かないので園内に色どりを添えてくれる。

【7月30日(日)】

テナガザルのブレイブとハートのペア、支柱の上で仲良く同一方向を向いて遠くを眺めている。このところこの姿が多いなあとは感じていたのだが。その目の先には何があるかとかんがえたら、あった。子どもたちが噴水で水浴びして遊んでいるのだ。テナガザルは小さな子どもたちに反応する。150mくらい離れているのだが、しばらく見つめていた。トナカイのオスの角が立派になったことは数日前に報告したが、金曜日、私の休みの日の朝、早くも落角したということである。まともに生えていたのがわずか2週間くらい。重さは日本で約2.2㎏。15歳と高齢だから、重さに耐えられないのか、維持するためのホルモン分泌が少ないのか。短い角の命であった。

【7月27日(木)】

サマースクールの最終日、朝の挨拶を終えて園内をぶらぶら、ライオンのトウヤが咆哮、かなり大きな声であった。隣のアレンは声の方向を見てなんだとばかり体を起こすがすぐに座りなおして知らん顔。バイソンのところでは、オスが地面と格闘。最初は、首のところを木の根にこすって首を掻いているのかと思ったが、どうも違う。何をしているのかとあちこちの角度から見ているとやっとわかった。角を横に這っている木の根の下に突っ込んで浮き上がらせようとしている。根の破片が近くに飛んで一部が粉々になっている。すごい迫力だが、その内やめてしまった。遊んでいるのか、根を浮き上がらせて、体をこすりやすくしているのか。

【7月25日(火)】

昨日からサマースクール、今日は3-4年生の日である。例年ながらこの学年は元気が良い。あんまり涼しい日ではないのにシロオリックスは2頭で走り回っていた。砂漠の動物だから大丈夫なのだろう。オオカンガルーの親爺も日差しの真下で寝ていた。もっともこちらは地面を掘ってから寝ているので、少しは涼しいのだろう。サマースクールの修了式、毎年キラキラネームには驚かされるが、今年は少し粋な名前があった。ふーん、こう来たかという感じである。名前まで書けませんが。

【7月21日(金)】

暑い日が続いている。梅雨はどこに行ったのかしら。ガマグチヨタカは、いつも2羽並んで気に止まっているが、今日は1羽だけ止まっていて、もう一羽は見えない。どこにいったのかしら。もともと隠れるのは得意だから不思議ではないのだけれど、来園してからいままで、いつも2羽並んでいるのをみていたら不安になった。きいてみたらやはり隠れていただけ。科学館の2階には、最近アカテタマリンも入居。手が赤いようには見えないが、観察を続けることにしよう。

【7月20日(木)】

本日は会議日、朝から昼まで、それから3時過ぎからか飛び石で会議。その合間に園内へ。ミーアキャット上空にヘリコプターが飛んでいる。母親は上空を見上げ、すぐに何かと認知、子どもたちは一列に整列して、立ち上がり緊張、母親の方を見て、安心した様子、10秒くらいして、元に戻る。チリフラミンゴの一羽が、塚の上に座って抱卵しているように見えるが、そこにベニイロフラミンゴがちょっかいを出してきて、少し争い。しかし座っている塚の上には卵はないようである。3時からの園内活性化会議では、久しぶりに多くのアイデアがでてきた。なんとなく先行きが楽しみである。

【7月18日(火)】

オジロワシのところで鳴きかわす声がする。チーチー、チェーチェー。しかし声はすれども姿は見えず、行動で示しているようには思えない。アビシニアコロブスは、二組展示されているが、両方とも発情している。お互いに刺激しているのだろうか。しばらくして交尾を始めた。ミーアキャットの子どもたちは、暑さにめげず動き回っていて、母親はたちあがって周囲を見回している。このくらいの暑さは沙漠に比べるとなんでもないのだろう、元気である。

【7月17日(月)】

久しぶりに朝方おしめり。少し温度も下がっている。トナカイのオス、袋角が剥けて立派な角になったが、まだ袋の残りが角にまとわりついて少し汚い。しかし角が完成したので、オス特有の勢いがでてきて、メスにちょっかい。また冬毛が抜けてすっきり、夏毛になって喉のところのヒゲ状の白い房毛がこんもりと盛り上がって綺麗である。メスの方はまだ袋角のままであるが換毛は終わっている。先日から新しく参加したオリックスのメスが同居。二頭のメスはトラブルもなく落ち着いている。これなら大丈夫と一安心。科学館1階のナマケモノの「お母さん」、天井のネットにぶら下がって、餌の白菜を片手で、つまり二本の指爪で、つまもうとして失敗。続いてニンジンに挑戦するも、これまた失敗、あんまり本気やっているとは思えない。しかしこちらは爪というか指が良く見えてまあいいでしょう。

【7月14日(金)】

梅雨はどこへ、連日暑い日が続いている。アカハナグマのペアは、そんな暑さにめげず活発に動き回っている。すでに運動場の中は穴だらけだが、さらにあちこちほじくりまわしている。ひょっとすると新しい土は冷たいのだろうか、などと疑ってしまう。ミーアキャットの4頭の子どもたちも精力的だ。こちらも穴掘りに精を出している。こちらの方は、親の掘った穴ができているのに、その中に入ることはほとんどなくて、ずっと外で活動している。寝るときさえも外で寝そべっている。危険を全く感じていないようだ。今日は珍しくナマケモノの母子が木の間からよく見えた。近くにいたお客さんも大喜び。

【7月3日(月)】

いい天気になったけど、暑い。カラフトフクロウが二羽とも喉をパクパクさせている。口も大きく開けた。暑いのだろうか。ミーアキャットの子どもたちは土の上で4頭固まって、昼寝。母親は立ち上がって周囲の警戒、野生でも平地で昼寝するのだろうか。穴の中は暑いからだろうか。すると母親は4頭の上にやってきてグルーミングを始めた。4頭を順番に舐めている。昼寝の邪魔ではないか。コツメカワウソのプールでは、3頭が涼しげに泳ぎまわっている。しかし1頭、ロータスは水に入ろうとしない。不思議な光景である。外は暑いのに。参考のためにケープペンギンの大プールに行ったが、やはり泳いでいない。午後、東邦大学の先生来訪、学生の実習で動物公園を使いたいとのこと、歓迎する。その際、タマリン類が舌を出す行動を示すと学生が観察とのこと。早速夕方見学に、一緒にいった副園長にはすこしそれらしい行動を示したが、私にはまったく無反応。少し注意してみることにする。

【6月30日(金)】

草原では柵で仕切られているシタツンガとグレービーシマウマ、柵越しに互いになめ合うグルーミング。ただ本当に舐めているかどうかは、よくわからないが。そばにいるミーアキャットの母親マル、赤ちゃんをあやすようにグルーミング、丁寧ではないが舐めていた。科学館の2階では、コモンマーモセットの子どもを母親が噛むようにしてグルーミングしていた。首を噛み、目の傍を舐め、毛髪を舐めていた、こちらはバカ丁寧であった。

【6月29日(木)】

科学館のナマケモノの親子、久しぶりに見ることができた。赤ちゃんは、お腹にへばりついて手の先だけが見える。まあ今のところはこんなところかしら。クロミミマーモセットは相変わらず、愛嬌がいい。こちらを向いて数分間、左右に顔をふって遊んでくれた。フラミンゴが卵を産み付けるための塚のようなものを作っている。しかもお客さんの近くで。お客さんが近いと、安心して卵を抱くことができないのではないか、などと心配。

【6月26日(月)】

昨日から雨降り、朝になってやっと上がったが、まだ少し雨模様。団体の子どもたちも今日は全く姿なし。静かな朝である。アカハナグマのところに行くとオスメスともこちらを見てしばらく動きを止める。1分くらいだろうか、なんでもないと判断したのか、突然激しく動き出した。アメリカバイソンの子ども・ラテの体毛が薄黒くなってきて、ラテというよりはショコラに近くなり、すっかり落ち着いてきた。ゾウのオスは普段はビューポイントからは見えないが、今日はメスの傍に寄ってきて、鼻を近づけている。

【6月21日(水)】

午前中、本庁で打ち合わせして、午後プロジェクトチームの打ち合わせ。午後2時過ぎには大雨。バクがしきりに啼いている。いつもはキーキーといった声なのだが、今日は少し濁音が混じっているような。行ってみるとメスのサコが走り回っている。真ん中にいるおばあちゃんはそんなサコと口先でグルーミング、ついでに反対側にいる息子の夢太とも接触。雨ふりがうれしいのか、何か気になることでもあるのか。ガマグチヨタカは久しぶりに擬態状態。二羽とも一方向を向いて口先を斜め上に伸ばして、枝の様にして動かない。大雨の休園日なので多くの動物は運動場から寝部屋へ。風も強くなってきた。

【6月16日(金)】
昨夕はあちこちからメディア取材があってみんな大忙し。ナマケモノは世界的な記録がはっきりしなかったり、名前がおばあちゃんだったり、27年ぶりの出産だったり、なんとも通常でないことが多くて、報道の方も扱いに困っていたようであったが、映像もとれたようで、まあ安心。今日は私も取材がある。トナカイのオスは、袋角がボロボロだったが、ようやくすっきりとしてきて、オスらしい力強い角が出来上がってきた。隣のバイソンの子どもは角が見えるようになってきた。ガマグチヨタカは毎日木の枝に止まっている姿が違う。それでも見ていてもほとんど動かない。

【6月15日(木)】

今日は県民の日ということで、平日にしては小学生くらいの子どもさんが多い。市内の小学校は開校しているので、市外の入園者が多いのだろう。子どもさんの年齢が低いと2時過ぎには帰ってしまうのだが、4時近くまで多くのお客さんで賑わっていた。1時過ぎにフタツユビナマケモノの赤ちゃん誕生のニュースをプレスリリース、早速メディア数社からの問い合わせがあった。母親の年齢が30過ぎと推定されているので、高齢出産である。日本はもちろん、世界でも記録的な高齢であろう。なにしろ生存年齢のデータでは34歳が最高なので、ちょっと驚きである。私共もまさか子どもは作らないだろうと思っていた。ただし記録が見つからないので、最高記録といえないところが残念である。最近は黒いヒツジが生まれ、ミーアキャットとも合わせて出産ラッシュである。ヘビクイワシも卵を産んでいるが、あまり落ち着いて卵をだいていない。こちらは毎年同じようなことをしている。

【6月11日(日)】

午前中、園長ライブがあって今ホットな動物園の動物たちを案内。レッサーパンダ、コツメカワウソ、アカハナグマ、ミーアキャット、アメリカバイソンと最近話題に事欠かないので助かる。ガマグチヨタカは昨日までと変わって普通のスタイルで止まり木に止まっている。特に擬態風するでもなく、少しきょろきょろと首を回していた。擬態する効果がないからやめたのかどうかはこれからの推移をみることにしよう。

【6月8日(木)】

来客があって、園内を案内していたら、ゾウのアイさんが土を丸めて投げてきた。どうも気にいられていないのだろうか。アフリカバイソンのラテの頭のところから角のようなものが見えた。早いものだと感心。アカツクシガモの1羽、ケージ内を飛び回り、ほかの個体を威嚇したため、みな隅に集まって縮こまっている。今日は会議日なので、午後はずっと会議でした。

【6月3日(土)】

きわめてさわやかな天気で、むしろ暑いくらい。中央広場の噴水では子どもたちが水浴びする歓声。あんまり天気が良いせいか動物たちは、なんとなくボッーとしているように見える。カンガルーは完全に日陰でお休み。ミーアキャットの子どもたちは、ますます元気で1頭は母親と同じように立ち上がり周囲をきょろきょろするスタイルを確立。4頭がそれぞれ自分で動き出した。ガマグチヨタカは相変わらずほとんど動かない。今度時間がある時にじっくりとにらめっこしてやろうと思う。科学館の2階に上がるとナマケモノがキャットウォークのところにぶら下げてある餌のキャベツをむしゃむしゃ食べていた。食べるのは早い。

【6月2日(金)】

午前中は千葉トヨペットの寄付で、近隣の源小学校の生徒たちと植樹。昨年に続き二年目である。ふれあい動物の里のフェンス添いにベニバナトキワマンサクを50本、これでフェンス沿いはマンサクでいっぱいになった。

トナカイのオス、ルイの袋角が剥げてきてケバケバ状態。袋角をこすって剥げるように棒を4~5本立ててあるがゴシゴシこすっている。袋角はいわばかさぶたのようなものであるから剥げると赤い色をしているので、お客さんは気が付くとびっくりしている。ここ2~3日で白い角になるだろう。一緒にいるメスはまだ袋角だから、比べてみると違いがよくわかる。レッサーパンダの一番左の運動場に木登り用に植樹したドイツトウヒ二本のうち1本はメイメイ母子のお気に入り。上り下りを繰り返し、中段が休息場の様になっている。おかげで木の枝はボロボロになってしまった。もう一本の木とは枝ぶりが全く変わってしまった。

 

【6月1日(木)】

本日よりオーストラリアガマグチヨタカの展示を開始する。埼玉子ども自然動物公園に貸していただいたペアである。長い名前だが、オーストラリア・ガマグチ・ヨタカで、文字通りガマグチのような大きな口を持った夜行性の鳥だが、タカの仲間ではない。かつてはフクロウに近いといわれていたこともあるが、今では全く別の系統と位置付けられている。見ていても全く動かない。多摩動物公園にいたときにも観察したことがあるが、やはりほとんど動かなかった。ただし、藪の奥にいるわけではなく、木の枝に止まって、しっかりと姿が見られるし、形は面白いのでまあいいか。アメリカバイソンの子ども・ラテも歩様がしっかりして一人歩きしている時間が長くなってきている。ミーアキャットも同様で、4頭とも元気に遊んで、母親が見えなくなっても気にならなくなっているようだ。行動範囲も広がってきた。4頭の成長具合も、少しづつばらけてきていて、2頭がやや大きく、1頭は小さい、残りの1頭は中間的で、それぞれ走るスピードも違う。スピードが違うと自然と遊び方が分かれてきて、中間の1頭はどちらについていいか、ウロウロしている。

 【5月29日(月)】

コツメカワウソ4頭、仲良く側溝の中で眠る。カワウソ展示には3つの側溝が置いてあるが、いつもロータスが使用している側溝で、普通はロータスが嫌がるので入ってこないのだが、今日は争っていない。3頭が選挙したところにロータスが割り込んだようだ。ミーアキャットの赤ちゃん4頭、ほぼ完全に外に出ている。4頭で仲良く遊んでいるが、どうしても1頭が遅れがち。3頭が岩の上に登っても、1頭だけ置いてけぼり、運動能力にも差がでているようだ。岩の周辺をウロウロしていた。そこへ母親が接近すると、母親の後を小走りに追いかける。しばらくして3頭が岩から戻ってくると合流。メデタシめでたし。母親は安心しきって子どもとの接触は少なくなっている。

【5月28日(日)】

先週のはじめは高知市内で日本動物園水族館協会の総会に参加。種の保存法を改正して動物園を域外保全に位置付けることになりそうだ。貴重な動物を保全する事業を行っている動物園を認定して、移動などを容易にするということになりそうだ。ほかにも倫理規定などを改正することとなった。ゆっくりではあるが種の保存事業が動きつつある。

カンガルーのメス1頭が柵を越えてエミューの放飼場に入り込む。エミューの勢いが強く追いかけまわしていた。お客さんは大喜びだが、さりげなく元に戻す。科学館のコモンマーモセットの2頭が2組、それぞれ追いかけまわしていた。あまり見たことがないので、繁殖と関係あるのだろうか。しかし運動性の高いのには驚いた。急速追尾、反転、ジャンプを繰り返していたが、何度か墜落もあった。

【5月21日(日)】

出勤途上に千葉駅から「千葉あそび」参加者と同道して園内まで案内する。約30人、何度か同道する話があったが、参加者が少なくてツアーが成立しなかったり、私の都合が合わなかったりして、今回が初めての案内。車中で少し話をして、さらに正門からハシビロコウの展示場まで案内する。中座してライオンのところで再開、最後にミーアキャットを案内。ミーアキャットは4頭を出産して昨日から穴から顔をだしているところ。今日はお客さんの前で授乳していた。4頭は懸命に母親の乳首を吸っていたが、どうしても少し吸い付きが同等ではない個体が出てくる。母親の乳の出が追い付かない可能性がある。ミーアキャットの乳首の数は、6つあるのは確かである。なんとか全部育ってほしいものだ。とはいえ見守るしかないが。
11時すぎからは園長ライブで、今ホットな動物たちというテーマで案内。日差しが強く、汗をかいてしまった。ホットとは言えないかもしれないが、トナカイの袋角はオスの方はほぼ完成に近くなってきた。完成するとあとは、剥がれていくのを待つのみか。

【5月19日(金)】

今日の動物公園は子どもたちでいっぱい。遠足シーズン真っ盛りである。フクロテナガザルは子どもたちが来ると大興奮、昼過ぎまで騒ぎまくっていた。疲れるだろうな、フクロテナガザルとかコンゴウインコが毎日騒いでいるのをみるとつくづくタフな連中だと思う。アメリカバイソンの4月生まれの赤ちゃん・ラテが、母親のおっぱいを飲んでいる。その内、口先を突き上げて吸い付き始めた。ずんずんと突き上げて母親の乳首を吸うと、母親のヒートはそのたびに左の後ろ脚を上にあげるしぐさをする。強烈な突き上げなのだが、嫌がったりしてはいない。隣では父親のターバンが土まみれになって転げている。砂埃は濛々、ラテは気にせずミルクを飲む。アフリカハゲコウが翼をいっぱいに広げている。気持ちがよさそうであるが、時々後ろを振り返るのが妙におかしい。なにか気になるのだろうか。

【5月17日(水)】

キリンのヨウタが吊るされた木の枝をボリボリと齧っている。すっと離れたかと思ったらメスのサツキの背後に回って顔をお尻に近づけるとサツキがジャーとオシッコ、ヨウタはあわてて避けたが顔にはオシッコ、顔を一振りして傍から離れた。コツメカワウソの4頭のうち3頭は水遊び、水から上がって砂地に体をこすりつける、岩で体をこする、転がりまわる。今日は少し寒いから体を乾かすのと痒みを取るのとを兼ねた行動だろうか。3頭が全く同じ行動をするのが面白い。もう一頭のロータスは水に入らないので、周辺をウロウロ。ロータスは餌を食べるとき以外は水に入るのが好きでない。いつも仲間はずれ気味である。

【5月7日(日)】

このところ連日カンガルーの若オス同士のボクシングが行われている。お客さんは大喜びしているが、少しフラストレーションがたまっているのか。成長した証なのか。
先月の29日から連休を通じて、動物総選挙を行った。飼育している動物種10種を選んで投票してもらったが、結果、第一位はハシビロコウ、961票と圧倒的な差をつけていた。第二位はコツメカワウソ、第三位にフクロテナガザルという結果であった。ちなみにハシビロコウは4年前と連続して第一位で、レッサーパンダとライオンは参加していない。詳しくはホームページを見てください。連休の最終日とあってか、客足は鈍かったが、午後近くなって増えてきた。早朝に雨模様だったのか、最終日で軽く動物園に行こうという人たちが多かったのか。

【5月4日(木)】

朝早くから駐車場に入る車が開門待ちしている。今日は混雑が昨日以上だろう。そこで駐車場を見に行く。午前10時には半分以上埋まってしまい、10時半には一時扉を閉める状態になってしまった。その後は何とか収容できたので、近隣に迷惑をかけないですんだかな。午後は1時半からライオン校まえで特別ガイド。今日は二日目だから昨日よりは活舌がよかった。約30分の話。そのまま園内を歩くが、今日は迷子さんが異常に多い。ハシビロコウは今日も柵越しににらめっこ。同じ動物を長い時間見ていることはあまりないのだが今日はボランティアさんがクイズラリーをしていたので、5時間くらい見ている。アカハナグマのペアはその間ずっとひっきりなしに動いて探索行動をしていたとのこと。昼寝もしていないそうだ。連休中は動物総選挙をしていて、アカハナグマも立候補している。トップはともかく、上位につけるかどうか。地味だと厳しいかな。

【5月3日(水)】

天気はいいし、風も適当、最高の日よりである。お客さんは朝からたくさん詰めかけている。お客さんがたくさん来ると張り切る動物がいる。チンパンジーやフクロテナガザルである。チンパンジーのサンタは、擁壁を叩いて逆立ちをする。皆が驚いて、拍手喝さいすると調子に乗って、近くの草を引き抜いてスローイング。人の反応を楽しむエンターテイナーである。フクロテナガザルも忙しい。メスのハートは何度も手すりの間を行き来し、吠えまくっていた。ジェフロイクモザルの親爺は、大人の男の人が数人で来ると威嚇する。彼らにとっては連休は忙しい一日である。私は朝にライオンのところに行って簡単な解説をすることにした。約20分、話をしていたら、ライオンの話は尽きてしまった。

【5月1日(月)】

ハシビロコウのじっとくん、羽を広げてゆっくりと首を振る。湿気もなく、快晴の中で羽に風通しをしているようだ。しばらくするとメスのしずかも羽を広げて、それからカッカカッカとクラッタリング。柵越しに向き合ってアイコンタクト。今日は連休のはざまだからか遠足の子どもたちでいっぱい。午後2時過ぎにはかなり閑散とした感じになった。バイソンもアシカも動物はこともなし。

【4月28日(金)】

今日は開園記念日、昨年ライオン展示場やふれあい動物の里がオープンした記念も兼ねて無料で公開する。さらにけものフレンズのグッズを園内で発売することになって、朝一番でいつもと違うお客さんたちが100人弱、売店で買い物。当園に展示されている動物でキャラクターに取り上げられているのはハシビロコウとコツメカワウソ、特にハシビロコウのところでは十数人若い人がたグッズと動物とで撮影していた。オスの「じっと」は珍しく座っていて、メスの「しずか」は珍しく全く動かなかった。何かいつもと違う感がわかるのだろうか。ライオン舎の前ではライオンのおもしろ映像を公開中。

【4月27日(木)】

アメリカバイソンの子ども・ラテと命名されたが、母親が細かい落枝を食べているのを見て、マネして落枝をムシャムシャ、何とか食べることができた。生まれて12日、早いものだ。そこへカラスがやってきて父親のターバンの背中を突っつく。ラテが近づいていくと、母親のヒートは心配してすぐ傍へ。ラテはなおターバンに近づいて腰のあたりにスリスリ、すると父親は尻尾を振って少し嫌がっていた。カラスはそばの木の枝に止まってしばらく眺めていたが、あきらめて飛び去った。少し寒いが静かな午後である。隣のモウコノウマは寝転んで砂で背中をゴシゴシ。よくある行動だが、少し先のシマウマも全く同じ行動をしていたので思わず笑ってしまった。午後はこの秋開催のズーフェスタの実行委員会と来客が2件、夕方になって空も明るくなって明日からはいい天気が期待できる。

【4月25日(火)】

連休前で職員一同なんとなく取材やら打ち合わせ、各方面との調整などでなんとなくバタバタとしている。今年の連休は天気だといいな。バイソンはすっかり落ち着いて母子で添い寝をしている。父親も慣れたのか母親にも子どもにも近づかない。あわただしく動いていたら時間切れになってしまったので、今日はここまでですね。

【4月24日(月)】

8月に行われる障碍者を招待するサマーナイトアットザズーの打ち合わせで、淑徳大学へ。すぐそばに大巌寺があるので、少し寄ってみた。大巌寺は上野動物園に就職してすぐにカワウを上野の不忍池に移入したところ。池でもあるのかと思ったら小さな森があるだけであった。午後、動物科学館のスコールの時間にナマケモノを見に行く。スコールが降ると2頭が登場、キャットウォークの手すりを動き回り、鉢合わせ。どうなるかと見ていたら鼻先で接触して挨拶のようなことをして何事もなくすれ違った。あなたは西に、私は東に、振り向きもしない。

【4月20日(木)】

先週の14日、アメリカバイソンに赤ちゃんが誕生した。母親はヒートでかいがいしく母親を演じている。哺乳類の出産の場合、母親が乳を飲ませればまず大丈夫なのだが、赤ちゃんは乳首に吸い付いているのでまずは安心。今日から父親ターバンと3頭で運動に登場している。赤ちゃんと書いたが、草食獣の多くは生まれてすぐ立って歩くので感覚的には子どもという表現の方がぴったりする。子どもは動くのが楽しいのか、運動場内をあちこちと探索、すると母親は心配なのかその後を追いかけて走る。すると子どもは逃げる、要するにおいかけっこのような状態になる。父親は、母子が動き回ると煩わしいのか、引きずられてウロウロ。見ているとちょっと心配だが、飽きない眺めだ。
横塚さんという西表島でヤマネコを追いかけて撮影したので有名になった写真家がいる。4月29日に彼と対談することになった。メインは横塚さんで、ボルネオのゾウなどの野生動物保護の話をしてもらって、その後対談。場所は渋谷の宇田川町にあるモンベルの5階、2時半からです。詳しくはボルネオ保全トラストジャパンのホームページを。あっと驚くポップコーンとボルネオゾウやオランウータンとの関係について。

【4月19日(水)】

アシカ前広場の里桜が満開、桜は染井吉野ばかりではない。一方、青葉は日に日に美しくなってきた。特にカエデの青葉が鮮やか。レッサーパンダの運動場では、ドイツトウヒを寄付してくれたファンがいて、今日植樹が完了。枝が横に張るように育てていかなければならない。ライオンのアレンはガラスの前でうろうろ、近寄って行ったらじゃれてガラスに飛びついてきた。おまけに尻尾でガラスを強打しること3回。これもありですか。

【4月15日(土)】

風の強い日である。園内は桜吹雪で、散った桜の花びらの絨毯ができている。新緑は日に日に拡がっている。フクロテナガザルではいつもはメスが引っ張って騒いでいるのに、オス・ブレイブが、活発な動きをしている。逆さまにぶら下がって渡る、「ナマケモノ歩き」(私が勝手に命名したもの)をする。いろいろやるもんだ。午後は鎌取のイオンモールで行われる千葉市フェアーでの、フウタワオンの寄付金の贈呈式。今年は五百万円ほどの金額を受け取った。使用目途はミーアキャット舎の改築・拡張である。珍しく少し上がってしまった。反省。

【4月14日(金)】

朝、時間に余裕があったので、カンガルーからキリン、ライオンとみていく。キリンのオス・ヨウタは、近くに私しかいなかったせいか、近寄ってきてしばらくお見合い。その内、ちょうどそこにあった木の枝とじゃれ始めた。枝についた葉を食べるでなく、枝の間に首を突っ込んだり、鼻先を押し付けたり、要するに遊んでいるのだが、人の目の前でそれをやるのだ。
トナカイのオス・ルイの袋角がかなり立派になって、ビロード状に輝くようになってきた。まだ成長しているようであるが、そろそろ止まるかな。鳥類の温室では、テリムクドリの飛翔が見られた。熱帯の鳥の中には飛ぶときれいな下羽が見える種があるが、このツキノワテリムクも同様、狭い温室ではあるが、端から端まで飛ぶとよく見える。

【4月13日(木)】

一昨日まで、日本動物園水族館協会の会議で北海道の登別に出張。秋田の鳥インフルエンザ、水族館の脱会などの問題について討議。今年は深刻な問題が多い。帰ってきてからも寒かったこともあって、桜は染井吉野を中心に、満開状態が続いている。一方、里桜のある広場では蕾が膨らんでもう少しで咲き始めそうな風情である。新緑もそろそろ姿を現し、気持ちの良い季節の始まりだ。とはいえ週末の悪天候で少しな気が滅入る。今週末は晴れるように祈るのみ。今日は会議日なので朝から打ち合わせと会議が続く。ちょっと動物でも見に行こうか、というわけでアカハナグマのところへ。ハナグマのオスが私を見てびっくりした様子。顔を出したとたん止め足をして後ろに飛びのいた。どうやら姿が見えなかったようで、動物は相手が誰だかわからないときは警戒することが多いので、誰かほかの動物が来たのかと思ったらしい。

【4月8日(土)】

今日からアシカのオスがお目見え。これまでメス2頭だったが、オスが来て繁殖などが期待できる。名古屋から来た名前はチャイム、まだ2歳でメスたちと同じくらいの大きさ。アシカなど鰭脚類の仲間は典型的な性的2型、オスがメスより数倍も大きいのが普通だが、まだ小さいからだろう。雨なのでライオンのトウヤは室内展示。朝のうち寝ていたとおもったら大きな声で吠えだした。隣のアレンも負けてはいない、呼応して吠えている。間にガラスがあるせいか、私にはそれほど大きな声には思えなかったが、お客さんは大喜び。声の大きさは、多摩動物公園にいた時の声で馴れているからか、それとも最近耳が遠くなってきたためかもしれない。カンガルーのオスがほかのオス個体の上に乗って交尾姿勢。このところ子どもが生まれすぎたので、産児制限のためにオスメス分離させているが、代償行為かな。

【4月6日(木)】

科学館の1階、ショウガラゴのコーナーではみんなそろって大騒ぎ。枝から枝は、小柄な体でピョンピョンと飛び回る。小さな虫たちを捕えるにはこのくらいの運動性の高さがひつようなのだろう、改めて感心して見ていたが、今日は会議日、2つの会合と2つの打ち合わせ、早々に事務所に戻る。

【4月5日(水)】

仕事の関係で3人の知人が来たので、園内を案内する。今日は休園日で人がいないので、動物たちはこちらを注目。ゾウのところでは、メスのアイが挙動不審、鼻で土を丸めだした。あまりやらない行動だが、次の瞬間A君に投げた。チンパンジーのところでもオスのサンタがひと暴れした後、草を掴む。誰に投げるのか見ていると、やはり相手はA君である。テナガザルに行くと、急に大声を出し始めた。いつものことであるが、すると隣のワオキツネザルが呼応して騒ぎ出した。そこから離れて帰る時も、こちらを向いて吠えていた。やはりA君には何かある。威圧感があるのだろうか。今日休園日なのが惜しいくらいの天気だ。

【4月2日(日)】

昨日とうって変わって好天気。打ち合わせを終えて事務所にいたところ、キリンのオス・ヨウタがメスのサツキにちょっかいを出しているとの連絡が入ったので行ってみるともう離れていた。両者とも草を食べて何食わぬ顔。その足でコツメカワウソのところを通ると4頭がなにやら争っている。いつも4つある側溝をひっくり返したトンネルのなかにいるロータスがほかのトンネルの中にいる。それを怒ったのかほかの3頭が攻撃的行動をとっている。だが3頭のうちロータスの兄弟のハラパンはなんとなく消極的であった。3頭は攻撃しているのだが、時折急に穴を掘ったり、立ち上がったり、ウロウロしたりする行動を示す。典型的な転移行動のようだ。動物は何かの合目的的行動をするときに抵抗にあったりするとその行動とは全く関係のない行動をすることがあり、これを転移行動という。しばらくするとロータスは本来のトンネルに戻る。すると何もなかったかのように一緒に遊びだした。午後からご近所のみつわ台桜祭りを覗きにいく。園からも着ぐるみ風太君とアルパカが参加している。桜は咲いていないが人波は多く、賑わっていた。花はみえねど酒盛りはしきりである。

【4月1日(土)】

年度のはじめなので、朝から辞令交付。ほかの部署なら4月3日なのだが、動物園はそうはいかない。7人の職員が新しく入ってきた。近年にない大移動である。しばらくは慣れるまで大変である。事務所脇の桜通りを臨時的に開放するが、寒くて雨、桜も開花していないので、人の流れはほとんどなし。とはいえ、事前に広報しているので、取りやめるわけにもいかない。開花予想と広報の関係は難しい。桜の方は咲きたがっている様子がよくわかるのだが、何しろ気温が低いのでためらっているようだ。桜通りの開放はとりあえず2日まで。
エイプリルフールはゾウの卵の展示。中には本物だと思っている人がいるようである。ペンギンの赤ちゃんなど動物のジョークはタネがつきない。これは今日だけしか使えないのでしばらくしたらほかに転用することにしよう。

【3月30日(木)】

今日は会議日だが、年度末なので引き継ぎやら課題の整理、来年度の準備などで皆さん忙しく立ち働いている。改めて整理してみると混乱している課題などが出てきて、私の頭も少し混乱気味である。4月1日はエイプリルフールで、今年は少し冗談をやってみようかと企画している。冗談半分ということばがあるが、英語で言うとhalf serious、今回の企画はさしずめ only jokeであろうか。タネを明かすわけにはいかないので、当日来園いただいて面白がっていただければ幸い。事務所前でたたずんでいたら、すぐそばに黄色い花をつけた樹木が一本、こんな木があったのか、小さい花をいっぱいつけた細い木である。聞いてみたらミモザとのこと、名前だけは知っているが、実物を見るのは初めてだろう。もっとも木を見て名前を教えてもらってもすぐ忘れるので、忘れているだけかも。フクロウが珍しく低い横木に降りてきてすぐそば見える。逆にエジプトハゲワシは木のてっぺんに止まっている。ハゲワシといってもハゲワシのイメージより猛禽らしさがある鳥なので、高いところにいると美しい。

【3月20日(春分の日)】

昨日のお客さんは8655人、今年一番の入込み具合であった。本日もポカポカ陽気、午前中は車の列が少し並んだが、午後になると少なくなった。三連休の三日目は、どうしても翌日の仕事が気になるのだろう、帰りも早いし、午後も少ない。お疲れ様でした。動物の方はあまり変わった行動は見えない。ごく平穏な一日ということになるのだろうか。

【3月19日(日)】

園長ライブと称して園内ガイドを月に一度、第三日曜日に実施しているが、本日はサル類の展示に向かう。フクロテナガザル、ワオキツネザルと進んで、最後にチンパンジーのところで、オスのサンタが大暴れ、お客さんが拍手したら、ダンスや草を投げるなどして騒いだ。解説で大阪芸人のようだといったら皆さん納得してくれた。お客さんが反応するとうれしくて仕方がないみたい。一時間があっという間に過ぎてしまっていた。マイクの調子が良くなく、少し大きな声をだしたので、喉がかすれてしまった。事務所に帰って監視カメラを除くと駐車場が結構うまっている。でも園内にそれほど大勢の人がいるように思えない。なぜだかよくわからない。入園者は何人なのだろうか。今年に入って一番であることは確かである。

【3月16日(木)】

朝から、近くの源小学校の卒業式に参列。卒業生が一人ひとり一言挨拶をした。男の子は概して優しい。女の子は、目標がはっきりしている。小学生のうちから目標がはっきりしていなくてもいいが、優しいのはうれしいですね。優しさは自信に裏打ちされているように思われる。落ち着いているのもそれと関係があるかな。いずれにしろうれしい卒業式であった。
動物園に戻ってサル、パンダ、ライオンと足早に回る。クロザルが発情しているようだ。まだ子供が小さいのに早いものだ。栄養がいいから発情周期が早いのか。午後からは会議でした。

【3月10日(金)】

エジプトハゲワシが狭いケージの中で飛翔している。何しろ狭いので、あちこちにぶつかりながら飛んでいた。このところ日が長くなってきて、体内環境が変わってきたのだろうか、珍しい。鳥類には日長によってホルモン分泌が変わる種が多いからそのせいであろうか。もっとも単にいさかいをしているだけかもしれない。
フクロテナガザルのすぐそばにエコスタックが設置してある。枝や葉などを積んでおくと虫などのいろいろな生き物がそこを住処にと集まってくる。それをエコスタックと呼んでいる。一昨日設置したが、ちょっと覗いてみたら、さすがにほとんど何もいなかった。少し早すぎたか。午後からは飼育職員の採用募集の説明会が園内で行われたので、そこで挨拶。まだ正式決定ではないが、採用があるとするとほぼ10年ぶりか。

【3月9日(木)】

今日は会議日で、一日中会議と打ち合わせの連続。朝は銀行さんと打ち合わせ、午後からは係長会議と今後のプロジェクトの課題のまとめ、HPの最終打ち合わせ、それからガイドブックの編集、とさすがに年度末の会議日であった。疲れた。

【3月8日(水)】

ダチョウのオスは相変わらず私にガンをつける。もっとも誰にでもだが。少しにらめっこをしていたら目の後ろのあたりが盛り上がっているのにきがついた。しかし耳の穴は見えない。一般に鳥の耳は、耳殻が発達していなくて外からはみえない。ダチョウと近縁のエミューの場合、耳の穴がはっきりと外に開口していてわかりやすいが、駝鳥はどこに開口しているのかよくわからない。先の盛り上がりの部分の後ろだろうか、前だろうか、真ん中ということはないだろう。
イヌワシが木の枝の中にバタバタと突っ込んでいった。この時期、大きな木の枝から脇の枝がたくさん生えている。その中にあの大型のワシが飛び込んでいく。羽がバサバサになってしまった。何をするのかとみていたら、その脇枝の一本を齧りだした。どうやら切り落としたいらしい。しかしなかなか脇枝を折ることができない。しばらくしてやっと一本切り落としたが、地面に落下してしまった。そんなことをして10分ほど、あまり成果をあげられないまま、ほかの枝に移動。さてどうやって脇枝の密集から脱出することができるだろうか。しばらく考えていたが、勢いつけて外に脱出、しかし枝がひっかかって、地面に落下してしまった。

【3月5日(日)】

昨日と今日は、数年前まで会長をしていた「ヒトと動物の関係学会」の年次総会。昨日は催しで出られなかったが、今日は「動物による被害」の問題をめぐるシンポジウムなどもあって出席。この学会は、会員の口頭発表もあるが、シンポジウムと発表をめぐる議論に時間をさいて討論することを重視していて、面白い。今回は、シカ、ネコ、イノシシ、クマなどをめぐって報告と議論。それぞれに固有の問題がある一方で共通する課題も見えている。問題の解決の方策は見えているのだが、そこに合意形成をしていくのが難しい。ヒトと動物の関係はややこしいのが面白いのだ。

【3月4日(土)】晴れ

カンガルーのオスたちは闘いの稽古。若者が親爺に挑戦、親爺は若者の頭を前肢で押さえつけて、ねじり倒そうとすると若者はキックで応戦、しかしなかなかキックが親爺のお腹に届かない。頭を押さえられながら、尻尾で体を支え、キックする若者の姿を想像してください。まだまだ親爺は余裕で応対している。ライオンのアレンはガラスの前をウロウロ、その迫力に人だかりができている。と、いきなりガラスをペロリと舐めた。
10時すぎからオープン・データを推進している団体のワークショップで動物園の将来について30分ほどお話、その後動物公園の歌をみんなで歌った、なかなか歌いやすい、これはいけますね。動物たちが40種ほど登場、リズムに乗って動物の名前を合唱する。参加する皆さんは、園内を回って動物園への提案を探し出す作業をしてくれたので、その審査委員を仰せつかった。さすがにオープンデータを目的とする団体だけあって情報系の提案がほとんどであった。多様なアプリを開発するというのが主な提案で、興味深いものがあったが、完全に理解する能力に私が追い付いていけない。ビデオをとってあるので、ゆっくり検討させていただくことにしよう。

【3月3日(金)】

園内は卒園遠足でいっぱい、これからどんどん増えるだろう。風はあるけど天気が良く、暖かいので、ライオンのアレンはガラスの展示場でおなかを上にして昼寝。ガラスの面は泥で曇っていて、遊んだあとがあるから、朝一で遊んでそのまま昼寝としゃれこんだのだろう。のったりとした一日である。子どもたちが多いとテナガザルは大騒ぎ。大声をだして、雲梯を飛び回ると結構疲れるだろうに、ずっと動き続けていた。午後から寄附してくれた会社にお礼に行く。3時過ぎには韓国から来客、たどたどしい英語で会話のようなことをした。

【3月2日(木)】

今日は会議日、朝から会議の連続である。年度末も近いこともあって、今年度のプロジェクト関係の整理と次年度の課題を整理する。課題は極めて多いが、整理するとなんとなくできそうな気がするから面白い。午後3時すぎ小雨がふるなか、森の遊び場の予定地を測量、直営で作るぞ。クイを打って、竹を切って、生け垣を作り、その中で遊んでもらおうという計画。永年、使っていなかった土地なので、下はフカフカの土、落ち葉も積もっている。モグラの穴があちこちにある。もっとも、枯れ木があるので伐採しないと危ない。木を切る工程が増えてしまい、すぐにはできなくなってしまいそうである。気長にやりますか。

【2月19日(日)】

だんだん暖かくなってきて、早咲きの桜が二本、開花しています。河津桜という品種、正門入口付近とレッサーパンダの前に咲いている。レッサーパンダを眺めていたら、ムクドリが来て花の蜜を吸っていた。桜の木に鳥が来ているのはなかなか風情がある。帰りによったらまた別のムクドリが来ていた。
毎年この時期になるとヘビクイワシの様子が少し変になる。営巣して卵を産んで、抱卵しているかとやや期待していると、抱卵を放棄してしまう。ホルモンの分泌が安定していないように思えるが、うまく調べる方法が見当たらない。捕まえて採血するのは、それはそれで不安であるし、継続して行わなければならないのでやっぱり無理だし、そこまでしてしらべることでもないと思う。
金曜日から議会が始まっていて、予算の説明で市役所へ。月火ともいくことになるので、園長日記はお休みします。

【2月13日(月)】

園内にちらほらと幼稚園の遠足の子たちが来るようになってきた。卒園遠足なのだろうか。春は近い。サルの仲間などでも発情兆候が見え始めてきている。彼らは日の長さに反応してホルモンを分泌することが多いのだ。

トナカイのオスはただいま袋角が完成まぢか。袋角の段階では、血管が通っているので、至極おとなしい。そのせいか5~6分見ていたが動かず。オランウータンのフトシが暖かいせいか展示場に登場。私の姿を見てかどうか、降りてきてゆっくりと目の前を素通りしてガラスの前に座っていた。気になるのかこちらをチラチラみながら、ガラスの向こうを見ていた。

【2月12日(日)】

好天気だが風が強い。昨日に続き、朝からイベントが目白押し。バレンタインディが近いので、記念にライオンとゾウを背景に記念撮影会。園内放送で呼びかけるとすぐに締め切りいっぱいになってしまった。ライオンのトウヤを背景に、デコレーションを作って撮影するのだが、おとなしくしてないので仕掛けをあちこち動かすので大変。それからするとゾウはやりやすい。クロザルやアビシニアコロブスの赤ちゃんは大人気。クロザルの異母兄弟は2頭でじゃれ合って楽しそう。コロブスの赤ちゃんはおでこのあたりが少し黒ずんできている。母親の懐から少しはみ出て金網につかまっているが、母親が離れるときゃあきゃあと騒ぎ、注目を浴びていた。母親も赤ちゃんに駆け寄り、小脇に抱えて枝間をジャンプ、見ている人たちはおおよろこびである。その間、オスは知らん顔。新着のレッサースローロリスのメスは、巣穴から出てきて、枝の上に座っている。

【2月11日(土)】

今日の仕事は休みだが、午後20年ほどやっている「動物園研究会」に参加。帝京科学大学で私の後任である佐渡友さんが、基調講演。ドイツ、スイスなどドイツ語圏とアメリカの動物園を経営的側面から見た運営状況の報告があった。報告そのものは興味深いものがあったが、それよりもそのあとの議論が楽しい。人の話を一方的に聞くのよりは、いろいろ考えながら討論する方が身になる。内容は定期的に発行されている「動物園研究」をみてください。動物園の内部状況についての報告がなされている研究雑誌はほとんどないので、動物の飼育記事を見るよりは面白い。これから少しづつ私の園外の活動についてもにっきに書いてみることにしよう。

【2月4日(土)】

ポカポカ陽気の晴れ。寒いと展示場にでてこないオランウータンのオス・フトシ、でてくるかなと思って展示場に行くが、やっぱりだめ。うーむ、寒がり屋さんである。トナカイのオス、袋角が大きくなってきている。もう少しで完成するかもしれない。ライオンのアレン、2歳くらいの男の子がガラスに近づくと近づいてじっとにらめつけること2~3分でもガラス越にとびかかるようなことはしなかった。トウヤはガオ―と吠えること1~2分、何をきっかけに吠えるのかよくわからない。午後はボルネオの野生動物について講演する。

【2月2日(木)】

今日は珍しくイヌワシが下に降りてきていた。あまりお客さんはいないからだろうか。近づいたら上の方に飛んでしまった。うかつに近づくものではない。イヌワシは警戒心が強いので、こちらが慎重にあらなければいけない。コロブスの赤ちゃんだんだん行動が大胆になってきて、母親かの懐から出ようと体をひねっている。好奇心も強くなってきたのかこちらの顔を覗き込むように正面からみていた。レッサーパンダのメイタ、ほかの園に移動することになったが、どうもオスの特徴が見えてこない。確認のため触診など試みたが怪しい。レントゲンを撮ってみたら、やや!おちんちんがないではないか。あれあれ、メスでした。私は上野動物園にいるときにジャイアントパンダのトントンがオスということで名前の募集をしたが一年後にメスであることが判明して情けない思いをしたことがある。パンダなどはオスメスの判定が難しい。特に生まれて間もないときは困難なのだが、名前を募集するときはオスメスがわからないと募集できないから、何とかわかろうとするが、こうした失敗もあるのを忘れていた。喉元過ぎれば熱さを忘れるのたぐいだ。反省である。せめて一歳くらいのときに確認しておけばよかった。メイタの婿入りの話は当然破談。

【1月25日(水)】

いつもは木の上の方にいるイヌワシ、2mほどの高さ、1mくらいの距離のところに止まっている。こんなに近くで見るのは久しぶり。近いところにいるとさすがに大きい。アビシニアコロブスの赤ちゃん、母親とお姉ちゃんに挟まれてぬくぬく、2頭の間からやや巻き毛の尻尾がのぞき見える。お母さんの房毛と対照的で面白い。お姉ちゃんは、その尻尾を弄って遊んでいた。全身はまだ真っ白なままである。

【1月24日(火)】

不覚にも風邪をひいてしまいました。意外にしつこくてぐずぐずと2週間、寝たり起きたり、長引かせてしまいました。本日快晴なれど風強しです。少し寒いけど我慢して園内散歩。2ケ月ほど前に来園していたレッサースローロリスの検疫が明けて、本日動物科学館の夜行性動物の展示場へ移動。すぐに巣の中に潜り込んで出てこない。馴れるまでしばらくは出てこないかな。おなかすくと出てくるかもしれませんが、しばらくは時間が必要。

【1月6日(金)】

11時ころ、いつもなら昼寝の時間のマレーバク、オスのユメタはキーキーと鳴き始め、同居中のサコの腰のあたりを舐めまわしだして、フレーメン。その内、メスのサコはめんどうくさそうに横たわってしまった。するとユメタ、サコの蹄の先から舐め始めた。さらに体のあちこちを舐め始め、サコも抵抗せず気持ちよさそうに横たわっていた。なんとも不思議な光景であった。
フサオマキザルの親爺さん、今日は子どものお相手で忙しそう。サルの仲間ではオスはあまり子どもの面倒をみないのだが、フサオマキザルはちょっと趣が異なって結構面倒見が良いのだ。テナガザルは相変わらず元気で仲良し。

【1月5日(木)】

今日は、全く一日会議。こういう日が一月に一度くらいある。頭がごちゃごちゃになってしまうが、幸いにして混乱には慣れているので、なんとかこなせる。
4時半頃になり解放されて園内へ。寒いのと動物はほとんど見えない。ハシビロコウも赤外線ランプの下でうずくまっている。カラフトフクロウは元気に枝を飛んでいた。気持ち夕方が明るく感じられるようになってきたかな。

【1月4日(水)】

あけましておめでとうございます。今年も快晴の日よりで始まりました。重畳です。年末も押し詰まったとき、アビシニアコロブスの赤ちゃんが誕生。そうです、昨年はサル年、1月1日に鳥が生まれたら面白かったのに。とはいえ冬の寒いときになかなか鳥は生まれないか。アビシニアコロブスの赤ちゃんは真っ白で生まれる。白い色は昔から瑞兆でめでたい象徴です。昔々、西暦650年というからほんとに昔、大化6年、長門国・山口県ですね、白い雉が見つかってめでたいというので年号を「白雉」と変えてしまうほどめでたかった。今では品種改良されて白い雉はそんなに珍しくないけど。白は自然の中ではすごく目立つので、おそらく長生きできないから、遺伝子として残りにくいから一層珍しいのであろう。だがコロブスでは当たり前、でも目立つから危ない気もする。母親は左手で子どもを支えているが、アビシニアコロブスは樹上生活者なので、子どもがしっかりとつかまっていないといけない。少し心配ではあります。

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