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園長メッセージ(2020年9月分)

更新日:2024年3月11日

園長メッセージ

2020.9.25

こんにちは!
当園のシンボルマークにもなっているゴリラ。1985年開園にあたってゴリラの飼育・繁殖・展示に込めた思いが今に受け継がれています。9月21日に43歳の誕生日を迎えた「ニシローランドゴリラ」のトマト好きで、なんと口笛も上手なメスの『ローラ』、そして本日9月25日に36歳を迎えたイケメンの『モンタ』は当園の人気者。9月24日はダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団が2017年に野生ゴリラの保護とその生息地を守ることを目的に制定した「世界ゴリラの日」でした。

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「世界ゴリラの日」ロゴと当園シンボルマーク(ゴリラと千葉県の形状がモチーフ。目の辺りが千葉市)

そこで今回のテーマはゴリラです。一口にゴリラと言っても実は大きく分けると「ニシゴリラ」と「ヒガシゴリラ」の2種類に分かれ、更に亜種として「ニシゴリラ」は「ニシローランドゴリラ」と「クロスリバーゴリラ」に、「ヒガシゴリラ」は「マウンテンゴリラ」と「グラウアーゴリラ(ヒガシローランドゴリラ)」に分かれます。生息数が極めて少なく標高の高い山中に生息する「マウンテンゴリラ」に比べ、個体数が多く低地の森林や湿地で暮らす「ニシローランドゴリラ」の学名は「Gorilla gorilla gorilla」。国内で飼育されているゴリラはすべて「ニシローランドゴリラ」で、アフリカ中西部に生息し、1頭のオスと複数のメスからなる群を作る昼行性。成熟したオスの特徴であるシルバーバックやドラミング、前肢の第1関節と第2関節の間を地面に着けて歩くナックルウォーキング(拳を握って歩いているわけではありません)などは彼らの特徴として有名ですね。体の大きなゴリラですが、性格は警戒心が強く神経質ですがとても平和主義。ドラミングは必ずしも威嚇の表現ではなく、ストレスの発散や居場所を知らせる自己主張などさまざまな意味合いを持っています。鼻の中心部の鼻紋という模様は、人間の指紋と同じように生まれつき個体によって違いがあり、個体識別に利用されています(彼らは指紋も持っています)。オスのゴリラは緊張すると脇の下から独特の匂いを発しますから『モンタ』の前でそれを感じた方もおられると思います。そんな彼らは、人間の人口増加や戦争、食肉を含む売買を目的とした密猟の拡大、森林伐採と精密機器に使われる鉱石や石油発掘など人間による生息環境の破壊により、絶滅の危機に瀕しており、「ニシゴリラ」はIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは「CR」指定。すなわち深刻な絶滅危機状態と指定され、国内飼育数も20年前の33頭から現在は20頭までに減っており、飼育動物園は当園を含め6園だけです。一方、国内飼育全20頭の内、千葉市が所有権をもつ個体は5体。ちなみに当園の『モンタ』は千葉市所有ですが、『ローラ』は恩賜上野動物園からの借受個体。千葉市が所有権を保有する残りの個体は、恩賜上野動物園で飼育されているメス『モモコ』とその子『モモカ』、京都市動物園で飼育されているオス『モモタロウ』とその子『ゲンタロウ』です。是非、彼女・彼らにも会いに行ってみてください。
当園はこれからも他園と共同繁殖事業として連携し、この貴重な命を繋げていくことに努力を注いでいきます。

さて、9月23日に千葉テレビ放送(株)「ガレッジセールのオリタラドラ旅」の取材でガレッジセールの川田さんとゴリさんにご来園頂き、モンキーゾーンやチーター・ブチハイエナ等をめぐって頂きました。放送は10月17日と10月24日の予定だそうです。お二人の楽しいスペシャルレポートをお楽しみに!

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ガレッジセールさんとハシビロコウ前で

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そして頂いたメッセージサイン

2020.9.20

こんにちは!

当園は近隣の様々な企業・団体と連携し、地域の活性化・発展に繋がる施策を進めています。これまでにもいくつかの事例をご紹介してきましたが、定期休園日であった9月16日(水)には、新型コロナウイルスの影響で延期していた「JR東日本」様・「ペリエ稲毛」様・「稲毛活性化プロジェクト(いいね稲毛!)」様との共催イベント「えきなかどうぶつえん」をJR稲毛駅で開催しました。駅職員の皆さんに制作して頂いた当園の全飼育動物のイラスト付き解説パネルや、当園秘蔵の写真パネルなどで埋め尽くされた駅構内では、一日駅長の委嘱を受けた当園の人気アルパカ「ミッティー」との写真撮影、チーターやブチハイエナ、ライオン・キリン・ゾウの当園からのインターネットライヴ中継、ガラポン抽選会などを行い、たくさんの笑顔を頂くことができました。今回の取り組みは、地元の異業種が連携した過去に例のないユニークなイベントで、大変意義深いものであったと考えており、今後もパートナシップを活かし、地域発展に貢献していきたいと思っています。開催に当たり特にご尽力を頂いたJR稲毛駅長 池田様をはじめ、本企画と運営に関わって頂いた共催各社の皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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池田JR稲毛駅長他、共催各社の方々、そして駅長犬、初お目見えの「稲毛マン」と

「安全・安心な動物公園の提供」に関しても、これまで以上に地域連携を進めており、「秋の全国交通安全運動」が9月21日(月)~30日(水)まで実施されるのを前に、千葉東警察署と初連携したイベント「安心・安全まちづくりキャンペーン」を9月20日(日)に開催しました。当園職員を対象とした不審者対応訓練やご来園の皆様を対象とした防犯・交通安全教室、そして同署長中村様と当園は「安全・安心まちづくり共同宣言」を行い、様々な対策を推進していく事を確認しました。

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入園ゲート職員の不審者対応訓練の様子と、終了後の中村署長を交えたスナップ

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安全・安心まちづくりキャンペーンの様子と共同宣言文

さて現在、園内のチーター展示場には神出鬼没の「どうぶつものしりBOX」を設置中です。実物のチーターの足跡を基に作った足型模型など、チーター関連の貴重な展示物を期間限定で設置していますのでお見逃しなく!また、地元の子どもたちが当園のチーターの絵を描いてくれました。動物科学館再開後には、同館内でも掲出を予定していますが、まずは力作をホームページで是非ご覧ください!

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最後に、8月27日(木)から運行を開始した千葉都市モノレール「チーター号」の車内に、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)他で連携している千葉市立千葉高等学校の生徒さんの課題研究等の成果掲出が、9月19日(土)から10月4日(日)まで行われています。未だ「チーター号」にご乗車されてない方は、是非この機会に千葉モノレールでの空中散歩もお楽しみください。ご来園をお待ちしております。

2020.9.11

こんにちは!

日本モンキーセンターから5月にやって来てくれたオスのパタスザル「ヘリオス」(2014年4月8日生まれ)のお披露目をいよいよ明日(9月12日)から始めます!

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すらりとした長い足と堂々たる体格の「ヘリオス」は、パタス料理、いやパスタ料理で有名な「フェットチーネ」から発案し、イタリア語で「小さなリボン」という意味をもつ「チーネ」と名付けたメス(2011年3月2日生まれ)のパートナー候補です。ということで今回はアフリカ、サハラ砂漠以南のサバンナに生息し、オナガザル科に属する彼らをご紹介致します。野生では20~30頭前後の単雄複雌群で暮らす地上性のサルで、顔は肌色、暗灰色の鼻、白い口ひげと頬ひげが特徴的。頭から背、腰、尾は赤褐色なことから現地語で「赤色」を意味するパタスがその名の由来です。そして、またしてもオスのある部分は青系色。果実や種子、若葉、樹脂、昆虫、小動物、卵など何でも食べる雑食性で、四肢がすんなりと長く、生息するサバンナにはライオンやハイエナなど外敵が多いため、その行動はかなり敏捷で、時速50km以上のスピードで走ることから「世界最速のサル」と言われます。
マンドリル、ブラッザグェノン、そしてパタスザルと2回にわたりオナガザル科に属する3種をご紹介しましたが、同じオナガザル科に属するクロザル「ジョニー」と「ルーラ」との間に昨年10月5日に生まれたオスの子供の名前が先日「トーゴ」に決定し、「トーゴ」の10か月に亘る成長記録「クロザル成長日記」の続編が公式アプリ「ZooFull」にアップされています。当園のお得な、そしてためになる情報満載の「ZooFull」でしかご覧頂けない貴重な記録は必読です!何かと話題の尽きないモンキーゾーンでじっくりと比較観察してみて下さい。

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展示動物についてもう一つトピックをお話しますと、ケープペンギンとフンボルトペンギンの展示場所を9月9日から入れ替えてみました。それぞれの生態特徴が観られることを期待しています。こちらにも是非ご注目ください。

さて、9月の土日祝日は「BREW at the ZOO」を好評開催中です(開催の可否は当園HPをご覧ください)。また9月13日(日)には当園にて若葉消防署主催の「わかば救急フェア」を、9月16日(水)にはJR稲毛駅で「えきなかどうぶつえん」を実施します。皆様のご参加をお待ちしております。

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JR稲毛駅の柱や壁面は、当園の動物写真パネルや、駅職員さん力作の解説パネルで埋まり始めています!9月16日には是非JR稲毛駅へ!

2020.9.2

こんにちは。

先日、当園のアフリカハゲコウのメス「アフリン」が死亡しました。今年はこれまで以上に繁殖への期待が高かっただけにとても残念です。現在オス「アフロン」1羽となってしまいましたが、ここでアフリカハゲコウをご紹介しておこうと思います。コウノトリ目 コウノトリ科 に属し、サハラ砂漠以南のアフリカ全域に生息する彼らは、不名誉なことに「最も醜い鳥」なんて称されたりもします。その名の通り、頭部には羽毛がなく、首の下には,赤色系の喉袋がぶら下がっていて、確かに見た目が極めて地味で美しいとは言い難いかもしれません。フクロテナガザルと同じように喉袋を増幅器として使い、嘴を鳴らす行動(クラッタリング)を行います。また死肉や、腐肉を食べる食性を有する「腐肉食動物=スカベンジャー」です。同じ「スカベンジャー」であるハゲワシもそうですが、頭部に羽毛がない理由はこの食性に由来しています。腐肉に頭を突っ込んで食べるので、羽毛が邪魔にならないだけでなく、頭に直接日光をあてることで殺菌できるなど、羽毛が無い方が衛生的に保てるわけです。動物の死体が処理されないまま自然界に放置され続けると、不衛生な状態になり病気も蔓延するといわれます。「スカベンジャー」は生態系の維持にとって重要な役割を担っているのです。野生では腐肉の他、自ら魚やカエル、小動物などを獲って食べますが、当園ではアジや鶏頭などを与えています。こうしてみると不気味でダーティーなイメージが出来上がってしまっている別の動物も頭に浮かびませんか?そうハイエナと似ていますよね?当園のブチハイエナ「イトゥバ」は今やそんなイメージを払しょくする大変な人気者になっています!アフリカハゲコウはキリンに隣接して展示していますので、その生態を是非じっくりと観察してみてください。

さて、先行情報として前回のこのコーナーで少しお話しましたが、JR東日本様・ペリエ稲毛様・稲毛活性化プロジェクト「いいね稲毛!」様との共催イベント「えきなかどうぶつえん」を9月16日(水)JR稲毛駅コンコースで開催します。これは地域の活性化をテーマに地元の異業種が連携するイベントです。JR稲毛駅の一日駅長に就任するアルパカ「ミッティー」との記念撮影や、チーターなど当園人気動物をJR稲毛駅へ生中継、当園のペア招待券やペリエ稲毛で使える商品券などが当たるガラポン抽選会、何と言っても当日JR稲毛駅に掲出される池田駅長様、他JR稲毛駅職員の皆さんの力作「(当園の全動物を描いた)動物解説パネル」は必見です!。動物園一色になるJR稲毛駅へご来場をお待ちしております。

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JR東日本 稲毛駅 駅長 池田様と

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池田駅長の創作による当園「アカコンゴウインコ」解説パネル

また、そごう千葉店では当園蔵出しの動物写真展を好評開催中です!会場は、そごうとオーロラモールジュンヌをつなぐ地階ギャラリーです。日程は9/7(月)16:00まで。ぜひ、ご覧ください!

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そして、今週末からはいよいよ「BREW at the ZOO」が始まります!ご家族で、気の合う仲間で是非ご来園ください。お待ちしております。

「BREW at the ZOO」、「ちばZOOフェスタ2020」にご協賛頂くハスクバーナ・ゼノア株式会社 黒澤様にご来園頂きました。今後の連携施策が楽しみです。

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ハスクバーナ・ゼノア(株)黒澤様と

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