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更新日:2024年3月11日
令和2年(2020年)の最終開園日に際して、ご挨拶申し上げます。
まずもって、ご来園の皆様からたくさんの笑顔を頂きました事に心から御礼申し上げます。
振り返りますと、コロナ禍を契機に社会やライフスタイルが大きな変化をし続けており、自己と社会に対する新たな理解と行動が求められ、年末になってもその選択基準や課題対策がいまだ手探り状態にあるといった一年であったと思います。
新型コロナウイルス感染症により、影響を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
当園は、4月9日からほぼ2ヶ月にわたる臨時休園を経た後、様々な企業・団体様からもご支援とご協力を頂き6月1日に再開園し、その後も状況変化に応じた対策を行ってまいったつもりではありますが、至らぬ点につきましては心からお詫びを申し上げます。引き続き後手を踏まぬ対応に努めてまいります。
今年も様々な動物たちとの「新たな出会い」と「別れ」がありました。動物の健康と命の尊厳を守り、動物福祉や生命の尊さ・畏敬の念に繋がる取り組みの強化について、改めてその意を新たにしたいと思います。
当園の今年最大の出来事はなんといっても「チーター・ブチハイエナ新展示場のオープン」でした。
千葉市の今年の10大ニュースの5位にも選出され、野生美溢れるチーターと、愛くるしい表情でこれまでの固定概念を払拭させたブチハイエナは、いきなり当園の新たなビッグアイコンになりました。
また公式YouTube(外部サイトへリンク)や公式アプリZooFull(ズーフル)の運用開始、自動運転技術を活用し新たな動物園体験を志向した『オンライン動物園』や『自動走行体験』、JR稲毛駅構内での『えきなかどうぶつえん』、‟古代人の営みと動物との共生”をテーマとした新展示コーナー『動物園で考古学』の設置や関連講演などの実施、『アカデミアアニマリウム』の旗揚げ、新たなカフェスタンドの設置、再生エネルギー等を活用した園内環境の改善や来園動向調査他の実証実験など、新たな顧客体験やサービス向上に繋がる取り組みを進展させることができたのではないかと思っております。更に、昨年7月に公設公営の動物園として初めて導入した、当園とご支援者をOne To Oneで結ぶ「共創・協創」のプログラム『amazonほしいものリスト』によるご寄付は、動物たちや園の環境改善をはじめとする当園の新たな価値創出施策としてすっかり定着し、今年もたくさんのご寄付を頂きました。このほかにも、『Brew at the Zoo』や『ちばZOOフェスタ2020』など、当園の様々な領域で、たくさんの皆様をはじめ、各種企業、学術研究・教育機関や各種団体様から多大なるご支援・ご協力・ご協賛を頂きました。心から感謝、御礼申し上げます。ありがとうございました。
これからも‶驚きと感動、癒しと憩い、そして学びの場としての発展”に繋がるクリエイティヴな取り組みを推進して参ります。引き続きのご理解とご支援、ご協力をお願い申し上げます。
ご来園頂きました皆様、そして当園にご支援・ご協力を頂いた皆様、今年1年、本当にありがとうございました!
良い年をお迎えください。
こんにちは!
今回取り上げるのは、当園のtwitterやホームページで赤ちゃん誕生をお伝えしている「ショウガラゴ」(英名:Senegal Bushbaby・ Senegal Lesser Galago / 学名:Galago senegalensis)です。
昨年実施した人気投票イベント『ZOO-1グランプリ』で優勝し、”次世代スター”の座を獲得した人気者の彼らは「ブッシュベイビー」の愛称でも呼ばれます。かつてウィリアム・スチーブンソン原作のアニメとしてTV放映された『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』では「マーフィ」という名のメインキャストで登場し、こちらも人気を博しました。セネガルからアフリカ中部、ケニア、タンザニアなどの森林に生息している夜行性の彼らは、霊長類の中でも鼻腔が屈曲して鼻孔が左右に離れて外側を向いていることが特徴的な原始的グループ「曲鼻亜目」に属しており、マダガスカルのキツネザルやアジアのロリスなどもこの仲間ですが、ガラゴ科と言う単独分類を構成します。ショウガラゴは体長約15㎝前後、体重90~300gとっても小型なので、小(ショウ)ガラゴ。ガラゴ科には体長40cm前後、体重1~2㎏と大柄な大(オオ)ガラゴと言う種もいるのです。一方メガネザル科、オマキザル科、クモザル科、オナガザル科、そしてチンパンジーやゴリラなどのヒト科が属しているのは、鼻腔が真っ直ぐで鼻孔が前方ないし下方を向いている「直鼻亜目」です。
ショウガラゴの最大の特技は3~5ⅿにもなるジャンプ力。強靭な後ろ足と体長より長い15~40㎝程の尻尾を上手に使ってバランスをとることで長距離ジャンプが可能なのです。また夜行性の「曲鼻亜目」の特徴でもある光を反射・増幅させるタペータム(輝板)という特殊な層を持った大きな目がとても可愛いですね。当園のサルの仲間の飼育数は日本屈指です。「動物科学館」にはご紹介した「曲鼻亜目」の仲間や「直鼻亜目」に属するマーモセット類もたくさんご覧になれます。是非それぞれの特徴をいろいろ比較をしながら観察してみて下さい。
さて、12/27(日)に台湾のサファリパークとの国際中継が決まりました!園長就任以来、国内外の他園と中継で交流したいと考えていましたので、私自身もとても楽しみです。そこで今回の中継施設『六福村主題遊樂園』を簡単にご紹介します。
台湾の首都台北から約1時間の新竹県にある『六福村主題遊樂園』(Leofoo Village theme park)は、1979年に六福村野生動物公園としてオープンし、広大な敷地内にアメリカ西部開拓時代を再現した「美國大西部」(アメリカ西部)、Tレックスやプテラノドンが出迎える「南太平洋」、アラビアンナイトをモチーフにした「阿拉伯皇宮」(アラブ宮殿)、夏季限定開園のウォーターパラダイス「六福水楽園」、そして台湾屈指のサファリパークである動物園「アフリカ村」の5つのエリアで構成される人気のテーマパーク。サファリパークでは蒸気機関車や園内バス、空中自転車などの乗り物に乗って、動物たちを間近に見ることができ、キリンやシマウマが身近に挨拶しに来てくれるサファリホテルもあるのです。またアフリカ南部の草原や低木地帯を生息地とするミナミシロサイの繁殖成果はアジア1だそうです。今回の中継は、そんな「アフリカ村」と当園をインターネットで繋ぎ、同園の吳炫毅氏(獣医師)・張忻郁氏(同動物部) から、その見どころをご紹介頂きます。是非お楽しみに!
最後になりますが、皆さんに愛されたレッサーパンダの「クウタ」(雄12歳)が12/12に永眠しました。クウタこれまでありがとう、そして安らかに。
こんにちは!
園長就任以来「好きな動物は?」とよく聞かれますが、一番のお気に入りと言ってもいい「ヘビクイワシ」を今回は取り上げます。
さて12/2(水)、千葉市国家戦略特区推進課の「シェアリングエコノミー推進事業」に関するイベントのプロモーションや、シェアリングエコノミーそのものについて解説するYoutube(コミュニティチャンネル)配信向けの収録が当園にて行われました。今回のプログラムは、10-12月に行われた当該イベントのダイジェスト紹介や今後のイベント告知に加え、当園のPR枠も頂き、チーターをはじめ園内各所の動物の様子が配信されます。また、日本女性でただ一人の南アフリカ政府公認サファリガイド「太田ゆか」さんがオンライントークで登場し、サバンナの野生動物たちを守るため、単身で南アフリカに渡った信念と今後の取り組みを熱く語って頂くとの事です。配信は12/9(水)の予定ですので是非ご覧ください(YouTube動画はコチラ(外部サイトへリンク))。また、太田ゆかさんと当園の連携も検討中です。こちらも乞うご期待!
コミュニティチャンネルのナビゲーター、幕張PLAY(株)取締役の石井様(左)と
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