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診療科目

心筋シンチグラム

心筋シンチグラムについて

心筋シンチグラムは狭心症や心筋梗塞を調べる検査です。
もし仮に心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が少し狭かったとしても、日常生活や軽い運動では症状がない場合が多いと考えられます。しかし、坂道を登ったり、長い間歩いたりすると、心拍数が上がるため心臓に必要な血液・酸素の量が多くなります。日常生活では問題とならなかった冠動脈の狭窄でも運動量が上がるにつれて、心臓への負担となってきます。負荷心筋シンチグラムでは、自転車をこいだり、薬を注射することによって、運動している状態をつくりだします。心臓をがんばった状態にさせた後に、アイソトープという血流を反映する薬を注射して、心臓の写真をとります。心臓が落ち着いている状態でも同様に心臓の写真撮影を行い、運動直後と安静時の写真を見比べることによって、心臓のどの部位で血流が低下しているのかが分かります。

運動直後の画像
安静時の画像

心臓の縦断画像です。赤~黄色が血液が豊富に流れている部位です。
運動直後に血流が不足している部位がありますが、安静時には回復している様子が分かります(白矢印)。

心筋シンチグラム
検査の流れ

当日の食事・内服薬については、検査・処置センターで説明があります。

  • 右手から点滴を行います。点滴は昼の注射が終わるまでつけたままです。
  • 自転車をこぐ台の上に横になります。ペダルに足を乗せ、心電図のシールをつけたり、血圧を測ります。
  • 準備ができたら、自転車を一定のスピードでこぎ始めます。こぐ時間は9分程度が目安ですが、目標とする心拍数により時間は異なります。運動ができない方はペルサンチンという薬を点滴しますので、事前にお知らせください。動悸やほてった感じが一時的に起こりますが、心配ありません。
  • 運動終了後に5分程度経過をみてから、部屋を移動して心臓の写真を撮影します(運動直後の画像)。両手を挙げた状態で20分程度かかります。
  • 午前の撮影が終了したら、午後の検査の説明をうけてから一旦解散となります。点滴がはずれないように更衣には注意してください。
  • 昼に点滴の部位からもう一度注射を行います(針は刺しません)。注射が終わったら、点滴を抜きます。指定された時間に心臓の写真を再度撮影して終了です(安静時の画像)。