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〒261-0012 千葉市美浜区磯辺3-31-1Tel. 043-277-7711(代表)

各部門のご案内

薬剤部

当院薬剤部は令和5年4月現在、常勤薬剤師18名、非常勤薬剤師8名、薬剤補助3名の計29名で構成されております。

市民病院として地域密着型の病院を目指して、患者さんに「安全で信頼される医療」を提供し、信頼される薬剤師を目標に日々業務に当たっています。

主な業務は調剤業務、製剤調製業務、医薬品管理業務、病棟業務、外来業務及びDI業務などで、チーム医療にも参加しております。

また、薬学部学生実務実習や見学の受け入れも行っております。

適正な薬物療法を提案し、患者さんの立場にたって、心あたたまる対応ができる薬剤師を目指し、日々研鑽を重ねています。

薬剤部長 野﨑 利浩

基本理念

私達は、市民に信頼される薬剤師を目指します。

  • 薬品管理
    院内の医薬品を管理し、良質で安全な医療の提供に努めます。
  • チーム医療
    他の医療スタッフと協力し、薬剤の適正且つ安全な使用を推進します。
  • 知識向上
    積極的に研修等に参加し、薬剤師としての知識向上に努めます。
  • 事故防止
    患者の情報や処方内容の確認を行い、医療事故を防ぎます。

業務内容

調剤業務

医薬分業推進のため、外来処方は原則として院外処方箋を発行しています。

調剤薬局では対応不可能な薬剤は院内で調剤します。

調剤薬局からの疑義照会は薬剤部内のFAX(043-277-7727)で対応しています。

院内での調剤は、医師からの処方オーダー後、電子カルテシステムの情報を確認し、薬の飲み合わせや重複処方のチェックを行っています。調剤過誤防止のため、散剤の個袋に薬品名・1回量を印字し、内容量の変化に対応できるよう対策を行っています。

調剤後、薬剤師によりチェックを行った上でお薬をお渡ししております。

注射薬についても、医師の注射オーダーに基づき、1患者・1施用毎に用法・用量・相互作用・配合変化等を考慮しながらセットしています。また、注射処方箋と同時に施用毎にバーコードのついたラベルも印字され、投薬時の患者認証に用いられています。

製剤調製業務

【院内製剤調製】
治療上必要でありながら、市販されていない製剤を、病院内で作成しています。当院では医師より依頼のあった、内用剤・外用剤・注射剤の計50品目について、安全性や有効性などの検討を行った上で調製しています。平成24年に出された“院内製剤の調製及び使用に関する指針”に基づき、薬事委員会で院内製剤使用の倫理性について検討を行っています。

【中心静脈栄養調製】
個々の患者さんの状態に合わせて、中心静脈栄養(TPN)の調製を行っています。

【抗がん剤調製】
適切な「投与量」、「投与方法」、「投与期間」、「投与条件」等を複数の薬剤師により確認しています。抗がん剤調製室では安全キャビネットを設置し、閉鎖式調製器具を用いることにより、調製者の安全を確保し、正確かつ無菌的に抗がん剤を調製して提供しています。

レジメン一覧

レジメンの照会先と情報提供に関するお問い合わせについて

医薬品管理業務

当院では、『投与により人命に影響を及ぼすと考えられる薬剤』を独自にハイリスク薬剤と定め、それらの薬剤を適正に管理・使用する方法を取り決めています。

対象薬剤として、カリウム製剤や抗悪性腫瘍注射剤、インスリン製剤、筋弛緩薬などがあり、各薬剤につき院内で定められたマニュアルに沿って、管理・使用しています。

病棟業務

全ての病棟に病棟専任の薬剤師を配置しています。主な業務として、当院に入院される患者さんに対して初回面談を行い、持参薬やアレルギー・副作用歴などの確認を行っています。

また、使用された全薬剤は薬歴により、管理しています。処方された薬について安全かつ正確に服用していただくために、患者さん(又はご家族の方)に服薬指導を行っています。各病棟に配置した定数保管の薬品の使用期限や保管状況も確認しています。これらの業務を通して、薬物療法の有効性、安全性の向上に努めています。

外来業務

【手術・検査前の内服中止薬の確認】
相談支援センターと連携し、入院予定の患者さんで手術や処置予定のために、入院前に内服薬を中止する必要のある患者さんに対して、入院前に個別に面談し、持参薬の確認・内服中止薬の確認を行っています。

【がん患者指導】
抗がん剤治療を行っている患者さんに、お薬について理解を深め、安心して治療を受けていただけるように、治療スケジュール、副作用の内容や対処方法、日常生活上の注意事項などの説明を行っています。また、副作用の発現状況等を確認し、医師と協働してより良い抗がん剤治療を提供できるように処方提案、処方設計支援を行っています。

【その他】
お薬の飲み合わせなど各種相談に対応しています。

DI業務

PMDAや医薬品メーカーなどから得た情報を整理し、海浜DIニュースを発行し、各部署に配信しています。また、病院スタッフ及び患者さんの様々な質問に答えています。採用医薬品を検討する薬事委員会や治験審査委員会の事務局として、販売前の薬の治験審査の手続き・伝達・管理をしています。さらに、安全使用のために市販後医薬品調査の事務局としても業務を行っています。

治験標準業務手順書等の公表についてはこちらへ(作成中)

治験標準業務手順書等の公表について
医学の進歩並びに新しい医薬品の開発は、人類の健康福祉及び疾病の治療に多大な貢献をしていることは皆様ご承知のとおりです。

人に使用する新医薬品にあっては、最終的には人に使用して医学的な有用性を確認する必要があります。その際には、世界的に統一した基準に基づいて定めたルール「医薬品の臨床試験の実施の基準」(Good Clinical Practice 略してGCPと言います。)に従って、倫理的かつ科学的に配慮した試験が行われます。

当院では、このような医薬品開発のための試験(「治験」と言います。)を実施しており、また、その治験が倫理的かつ科学的に配慮されたものであるかを審査する「治験審査委員会」を設置しております。

この度、GCPの改正が行われ、平成21年4月以降、治験審査委員会の手順書、委員名簿、会議の記録(概要)等を公表することになりました。

治験標準業務手順書(PDF)
治験審査委員会委員名簿(PDF)

学生実習等

薬学部の学生実務実習や見学の受け入れを行っています。

改定された薬学教育モデル・コアカリキュラムに準じた、病棟実習やチーム医療への参加などを含む様々な実習を行っています。

チーム医療

医師、看護師、コメディカル等、多職種で構成されているNST(栄養サポートチーム)、ICT(感染対策チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)、SCT(安全対策チーム)、緩和ケアチーム、褥瘡チーム、認知症ケアチーム、在宅診療支援チーム、DMAT(災害派遣医療チーム)などに参加し、薬剤師としての専門性を生かしチームの一員として患者さんの治療に貢献しています。

実績

資格等

  • 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師:1名
  • 日本薬剤師研修センター小児薬物療法認定薬剤師:2名
  • 日本臨床救急医学会救急認定薬剤師:1名
  • 日本くすりと糖尿病学会糖尿病薬物療法履修薬剤師:1名
  • 日本病院薬剤師会日病薬病院薬学認定薬剤師:8名
  • 認定実務実習指導薬剤師:7名
  • 日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師:5名
  • 日本臨床栄養代謝学会栄養サポートチーム専門療法士(薬剤師):6名
  • 日本DMAT隊員:2名
  • スポーツファーマシスト:1名
  • 千葉県糖尿病指導療養士:1名
  • 千葉県災害時支援薬剤師:1名
  • 日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師:1名
  • がん専門療法士:1名
  • 心不全療養指導士:1名

(令和4年5月現在)

学生実習受け入れ状況

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度(予定)
Ⅰ期 Ⅰ期 Ⅰ期 Ⅰ期
Ⅱ期 Ⅱ期 2名 Ⅱ期 1名 Ⅱ期 1名
Ⅲ期 Ⅲ期 Ⅲ期 Ⅲ期 2名
Ⅳ期 3名 Ⅳ期 3名 Ⅳ期 4名 Ⅳ期 2名

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学会発表

【2023年】
第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会 ポスター発表

  • 亜鉛補充を行い、皮膚障害が著明に改善した亜鉛欠乏症の一例

【2020年】
日本病院薬剤師会関東ブロック 第50回学術大会 ポスター発表

  • GISTの術後にimatinibを導入した若年女性の1症例

【2019年】
日本病院薬剤師会関東ブロック 第49回学術大会 ポスター発表

  • 当院における免疫チェックポイント阻害薬導入への取り組み
  • AMR対策における特定抗菌薬オーダーシートの効果

第35回日本臨床栄養代謝学会学術集会

  • 低栄養状態の大腸癌患者の術前栄養状態改善に介入した1症例

【2018年】
日本病院薬剤師会関東ブロック 第48回学術大会 ポスター発表

  • ハイリスク薬剤の安全使用に向けての薬剤師の取り組み

第34回日本環境感染学会総会・学術大会

  • 当院における抗菌薬適正チーム(AST)活動報告

【2017年】
日本病院薬剤師会関東ブロック 第47回学術大会 ポスター発表

  • 相談支援センターにおける周術期患者の薬学的管理

2017年度全国自治体病院学会 ポスター発表

  • PTP監査支援システムによる調剤過誤抑制効果
  • 右側・左側大腸がんの抗がん剤の反応性
  • 多職種参加型の医療安全活動 ~ハイリスク薬安全使用に向けての取り組み~