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更新日:2022年7月14日

第3回 株式会社千葉銀行 取締役常務執行役員 淡路 睦さん

 

※このインタビューは令和4年3月に行われたものです。

 

(区長)
今日は、これまで県内自治体のまちづくりに数多く携わられて来られた千葉銀行の淡路常務にお話をお伺いしたいと思います。これまでのまちづくりの仕事で印象に残っていることや、これからのまちづくりに取り入れた方がよい視点などをお伺いしていきたいと考えています。
 

「みんなで行う」まちづくり

(区長)
さて今、千葉市では次期の基本計画を策定しています。千葉市は政令指定都市ですので、「区」に目を向けたとき、これまで区役所の業務は様々な手続きの窓口、あるいは町内自治会などを中心に地域の活性化に関するものがメインになっていました。でもこれからは、もっともっと「まちづくり」について、市民や団体の方々と一緒に考えていかなくてはいけないと考えています。そこで、淡路さんがこれまでの経験の中で印象に残っている「まち」や、「この『まち』はいいな」という事例はありますでしょうか。

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(常務)
通算5年ぐらい計画づくり等で関わったことがある、大変印象深い自治体があります。その時期はひとり暮らしのお年寄りの孤独死が非常に取りざたされた時期で、どうやって孤独死を防止したらいいかということをどの自治体も考えていました。ちょうどその話になった時にその自治体の最上位の幹部の方々が、「俺たちの地区でそんなこと起きたら、もう地区の恥だよね」っておっしゃったんです。孤独死なんてありえないと。本当に普通に「俺たちの地区だったらそんなこと絶対ないよなあ」とおっしゃるのです。常に隣近所が声を掛け合っている。それを聞いて素晴らしい地域だなあと思いました。

しかも、その自治体では何か新しい事に取り組んでみようというときには、地域の方々が自治体の職員と向き合って、建設的な議論を交わして、最終的には「(自治体の)課長がそこまで言うんだったら協力するよ」のように、「こと」が決まればみんな協力するのです。住民と行政で濃密なコミュニケーションが取れている。因みに、お祭りやイベントなどでは、幹部職員は自らが駐車場整理のような裏方を進んで担っていらっしゃる。住民同士・住民と自治体でコミュニケーションが取れていて、ここに住んだらいいだろうなあと思いました。

(区長)
千葉市も、中央区の地域も、ずっと昔はそういう状況だったのかもしれないと思うのですが、今、昔あったネットワークがブツブツと切れてきているところがある。「都市化」の影響だけじゃなく、中央区でもコミュニティの高齢化やこのコロナ禍のために活動が減少している地域が出てきているのが現状です。その中で何か上手い仕掛けができればと思うのですが。

(常務)
「まち」の在り方が変わってきている中で、変わる前に戻すという考え方だけではだめですよね。みんなが主体的に関わるということが重要だと思います。千葉市はデジタルが叫ばれるずっと前から、「道路が壊れているところの写真を撮って送ってください」という活動を始めましたよね。自分で写真を撮って送るという行動は「やらされた」のではなくて、自分で関心を持ち、「見つけてお知らせしよう」という気持ちが起きている。そういう仕掛けを作っていくことは、主体的に行動する市民が増えていることにつながっているのではないでしょうか。

(区長)
今おっしゃっていただいたのは「ちばレポ」という取組みなのですが、確かにきっかけは「写真を送る」でも良いと思うし、そこから、「まち」に興味を持って、「まちづくり」に関わっていってもらうために、何かインセンティブ、そもそも何がインセンティブになるのかという部分もありますが、そうしたところも付け加える等して、これからもっと工夫をしていかなくてはいけないのかなと思っています。

 

 「女性の参加」はまちづくり

(区長)
それでは、次のテーマに移らせていただきまして、今まで、「女性が活躍できる」という言い方をよくしていましたよね。でもおそらく、もう「できる」では回っていかない社会になっていくと思うんです。普通に全部、男女が同じく「している」社会である必要があるんだと思うのですが、このあたりについて、どうお考えになりますか。これまでお仕事を続けて、子育てもして、という中で、このテーマについて、「特に私はここを言いたい」ということがありますか。制度づくりのことでも結構です。

(常務)
困ったことありましたよ。私は千葉市ではなかったですけれども、行きたい保育園に入れませんでした。最近は、幼児教育・保育の無償化や、認定子ども園への移行、幼稚園の延長保育など、いろいろあった課題が少しずつ、ある程度は解消しつつあるとは思います。ただ、子育てに限らず、女性が活躍、「活躍」と言うか、普通に自分のやりたいことをやれるようにするためには、男性だけが仕事に集中できる状況を改めなければいけない。もうそれに尽きると思います。

(区長)
私もそれなりに頑張ったつもりではいるんですけれど、「あなた、全然やってなかったからね」なんて言われています。(家事とか、子育てとか)していただきましたか?

(常務)
私の夫は主体的に家事をしています。最近私は、ほとんどご飯つくってないです。私の夫は今、ほとんど在宅ワークなので、家事をすごくやっています。むしろ、私があまりやっていないので、申しわけなくて食洗器に食器を入れてスイッチを入れたり、洗濯機を回したり、そういう家事をしている程度です。私の夫は6年間、子どものお弁当も作っていましたよ。そんな中でしっかりと理解しなければいけないのは、細かな家事は、全部、連続しているということです。家事の一部の切り取ったところだけを男性がやって、「家事をしたつもり」になっていると、結局、家事と家事を繋いでいるほとんどの連続した部分を、例えば、台所にかかっている、ご飯を作りながら手を拭くタオルを替えることなど、結局、女性がやることになる、そういう話なんじゃないでしょうか。

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(区長)
確かに、前にテレビで見たのですが、「家事」の種類を挙げてという質問に対して出てくる数が10倍ぐらい違うんです、男性と女性で。私の立場で言ってはいけないのですが、このような状態の中で、このままでは女性の進出は難しいよなぁ、と強く意識させられてしまいます。

(常務)
「保育園の送り迎え」とか、「洗濯」とかじゃなくて、先ほどのような名もない家事をお互いにカバーし合えるようにしないと、女性の家事時間は減らないですよね。社会で生かせるスキルを持っているのに、時間を制限しないと働けない。これってすごくもったいないことなのだと思います。大きな都市、町ほど、人口減少、高齢化のインパクトは大きいです。「まちづくり」として「女性の参加」をしっかり考える意義はますます重要になっているのではないでしょうか。

(区長)
今お話に出てきたような現実とか、人々の意識を変えていくのも、「まちづくり」の大きな役割であると。確かにそうですよね。

(常務)
ただ、変化の芽は出てきていると思います。千葉銀行の職員もそうですけど、今の30代の共働きの意識は、私たちの世代と全然違って、男性も、積極的に家事育児に関わる気持ちがとてもあると思います。少しずつ意識は変わってきています。行政でもいろいろな取組みを継続して、もう10年ぐらいすると世間の意識も変わってくるのかなと期待しています。

 

「SDGs」とまちづくり

(区長)
最後にSDGsの話を聞かせていただきたいと思います。千葉銀行さんはSDGsの取組みのトップ企業ですよね。千葉市役所においても、基本計画の検討などを進めていく中で、かなり「SDGs」を意識するようになってきたとは思います。そうした中、この分野のトップ企業である千葉銀行さんの具体的な取組みを教えていただけますでしょうか。

(常務)
令和4年3月1日に千葉銀行は、「2030年度カーボンニュートラル達成」を宣言しました。千葉銀行自身がカーボンニュートラルを達成するというのは、もちろんですが、それ以上に、地域全体にそういう考え方を浸透させていきたいという思いがあります。取引先のお客様がどんなことが脱炭素に繋がるのかを考えたいとおっしゃれば、具体的な脱炭素の支援を行いながら一緒に考えていくことが地域金融機関の仕事で、そこは地域金融機関の重要な役割と思っています。この他にも、地方創生から連続する形で、自治体とのSDGsの連携協定につながったり、千葉県の「ちばSDGsパートナー登録制度」の趣旨に賛同した千葉銀行を含む県内地域金融機関3行と経済団体7団体、県の信用保証協会および千葉県で構成された「ちばSDGs推進ネットワーク」というものを立ち上げました

(区長)
カーボンニュートラルは、都市行政としてとっつきやすさはあって、実際の現場でも取り組みやすい。ただSDGsとなるとやはり幅が広すぎてどこから取り組めば良いかなかなか難しいですよね。

(常務)
SDGsと言うと17の目標全部じゃないですか。だからターゲットがあった方が良いと思います。カーボンニュートラルは必ず達成しなくてはいけない。できることから始めなくてはいけないと思います。例えば「千葉市だったら」、あるいは、「中央区だったらこれをやる」というのを、一定期間、明確にターゲットを決めて、やってみるというのはどうでしょうか。確かに「SDGs」と言うとぼんやりしてしまうので。

(区長)
ターゲットを決めて、区役所として何か一つ市民と一緒にやってみるのも面白いかもしれないですね。ただ、区役所の職員の中にも、もしかしたら市民の皆さんの中にも、SDGsは知っていたり聞いたことがあるけど、どうすれば良いか、あるいは自分に関係があるのかと感じている人もいるかもしれません。

(常務)
 例えば、区役所の入っているきぼーるの近くには千葉銀座があるので、地域の皆さんの力を借りられるような、17の目標の何かを設定してみるとか。難しいかもしれませんが、きぼーるの1階に子ども食堂のようなものを開いて、千葉銀座で料理をしている人たちに日替わりで2名ずつ来ていただく。そして、得意な1品で良いので簡単な料理をいっぱい作ってくださいとお願いして日替わりで料理を出す。そこに区役所の職員の方々が関われば、「私たちも一緒に何かやりたい」と言う市民の方も出てくるかもしれないと思います。職員の方もお忙しいと思いますが、地域を巻き込むという意味では、職員の方々が先陣を切って始めることに大変意味があると思います。            

 

            

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(区長)
今日は本当にいろいろなお話をお伺いできました。中央区でも、いただいたお話をもとに、まずできるところをしっかりとやっていければと思います。お忙しいところ、お時間をいただきまして、ありがとうございました。

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