自宅療養者のしおり
このしおりは、自宅療養されることになった方へ、ご留意いただきたい点や健康管理の方法、症状悪化時の対応などについてまとめたものです。
療養中は外出が制限されるなど、ご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力の程お願い申し上げます。
目次
- 自宅療養の流れ
- 自宅療養の準備
- 自宅療養中の過ごし方(留意事項)
- 自宅療養中の健康管理について
- パルスオキシメーターの貸出し・配食サービスについて
- 自宅療養中の避難について
- 自宅療養の終了について
- 機材の返却について【パルスオキシメーター等を貸出した方のみ】
- 療養の証明について
- お問い合わせ先
(1)外来受診、検査
- 検査を受けた方は、結果が判明するまで自宅待機してください。
(2)自宅療養の準備
- 無症状の方や軽症の方は、通常は自宅療養になりますので、自宅療養の準備をしてください。
- 2.自宅療養の準備をご覧ください
(3)検査結果連絡及び療養先の案内
- 医療機関または保健所が検査結果を連絡します。
- 陽性と判明した場合は、医療機関等にお届けのあった携帯電話の連絡先にショートメールサービス(SMS)を利用して今後のご案内を送付いたします。
(4)療養中
- 療養期間中は、外出をせずに自宅または療養施設で過ごしていただきます。療養期間中は注意事項や生活上のさまざまな制約もございます。また、発生届出対象者の方には、毎日の健康状態の報告をしていただきます。
- 4.自宅療養中の健康管理についてをご覧ください。
- 療養期間中の外出について、無症状の方や症状軽快から24時間経過した方は、食料品等の買い出しなど必要最小限の外出を行うことは差し支えありませんが、人と接する際は、短時間とし、移動時は公共交通機関を使わないこと、必ずマスクを着用することなど自主的な感染予防行動を徹底してください。
(5)療養終了
- 療養解除は、厚生労働省通知に基づき、症状のある方は、発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24時間経過した場合、8日目に療養解除となります。なお、無症状の方は、検体採取日を0日として8日目に療養解除となります。
- 発熱などの症状がある場合など、症状に応じて療養期間が延長となる場合もあります。
(1)療養環境の準備
- 同居される方との接触を最小限に留めるため、自宅内の生活空間を分けてください(原則個室)。
- トイレ・浴室・洗面台等、同居されている方との共用空間の消毒等に必要な消毒薬(アルコール、次亜塩素酸ナトリウム水溶液等)、布などの衛生用品を準備してください。
- タオル、石けん、歯磨き粉等の衛生用品を共用しないよう、療養される方専用分を用意してください。
- 食器・シーツ等も同様に、共用しないように、療養される方専用分を用意してください。
- 食器・シーツ等を洗う際の手袋・マスクを準備してください。
(2)薬の準備
- 服用中のお薬がある場合は、2週間程度の備蓄をご用意いただきます。
- 自宅療養中に薬が足りなくなりそうな場合は、かかりつけ医に相談し、処方してもらうようお願いいたします。
(3)食料品の確保
- 外出が制限されている療養期間中に食料品の備蓄が不足し、かつ家族や知人から食料品の支援が受けられない状況の方に対して食料品のセットをご自宅までお届けするサービス(以後、「配食サービス」)を実施しています。詳しくは、パルスオキシメーターの貸出し・配食サービスのご案内をご覧ください。
- 申込みが集中した場合は、申込みから配達まで日数を要する場合があります。お急ぎの場合等は、ネットスーパー等の活用についてもご検討ください。
- 受取りする際は、配達員と直接接触しないよう受取方法のご配慮をお願いします。
(1)療養中の注意事項
- 同居している方とは生活空間を分け、極力個室から出ないようにします。
- 個室から出たり、同居する方と接したりする場合はマスクを着用します。
- こまめに石けん等を利用した手洗いをします。
- 部屋の換気を十分に行います。
- 鼻をかんだティッシュ等は、感染性があります。ビニール袋に入れ、しっかり袋の口を閉じて密閉してから捨て、そのあとは直ちに石鹸で手を洗います。
- 同居している方と浴室を共用する場合は、同居している方が先に利用し、療養者は最後に入浴するようにします。また利用後は浴室や脱衣所の換気を十分に行います。
- 健康状態の正確な把握が困難になる恐れや、病状の悪化を招く恐れがあるため、飲酒・喫煙は厳禁です。
- 薬の追加処方が必要な場合などは、まずはかかりつけの医療機関、または今回の診断を行った医療機関に電話でご相談下さい。
- かかりつけ医療機関等が無い場合は、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた電話・オンラインによる診療及び服薬指導についてを参照し、電話・オンラインによる診療が可能な医療機関にご相談下さい。
- 発熱により脱水症状を起こす恐れもありますので、こまめに水分補給をして下さい。
- 同居している方は、基本的に濃厚接触者となります。濃厚接触者の定義及び待機期間等に関しては、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者についてをご参照ください。また、濃厚接触者への連絡は、療養者ご本人からお願いいたします。
(2)同居する方への注意事項
- 療養者との接触は最小限にします。
- 食事や寝る時も別室にします。
- 特に、同居人に高齢者等の重症化するおそれが高い方や医療従事者、福祉・介護職員等が含まれる場合は、必ず生活空間を完全に分けるようにします。
- 同居人が療養者のケアを行う場合には、可能な限り特定の人がケアを行うように調整します。
- できるだけ同居人全員がマスクを着用します。
- こまめに石けん等を利用した手洗いをします。
- ドアノブ、スイッチ、トイレのレバーなど療養者が手で触れる部分はアルコール等で消毒をします。
- トイレ・浴室等、療養者と共用する場所は、清掃と換気を十分に行い、入浴は療養者が最後に行います。
- タオル、石けん、歯磨き粉などは療養者と共用しないでください。
- 食器類の洗浄や衣類・リネン類の洗濯は通常の洗剤で行い、しっかりと乾燥させ、必要に応じ手袋を着用します。
- 療養者の体液で汚れた衣類・シーツ等を扱う際は手袋とマスクを着けます。
- 不要不急の訪問者は受け入れないでください。配達員等も「置き配」などで対応するよう配慮をお願いします。
- 同居する方は、基本的に濃厚接触者に当たります。そのため、同居人も毎日健康状態の観察を行い、症状が出た場合、速やかに医療機関を受診してください。なお、濃厚接触者の方には、原則として不要不急の外出は自粛していただきますが、食料品等、日用品の購入を目的とした最低限の外出は可能です。
(3)ゴミ出しについて
- 自宅療養中のゴミは、ゴミ袋の口をしっかりと閉じて厳重に密閉してから一般ゴミとして廃棄します。
- ゴミ袋の空気を抜いて廃棄します(収集車内での破裂を防止できます)。
- 「びん」「缶」「ペットボトル」を出す際は、一週間程度自宅で保管し感染性がなくなってから廃棄するようご協力をお願いします。
- 廃棄の際にはマスク・手袋を着用し、廃棄後はしっかり手洗いをします。
(4)独居の場合の注意事項
自身が保健所からの連絡に応答できない場合を想定して、準備をしておくことも重要です。
(対応例)
- 家族や親しい知人などの連絡先をあらかじめ保健所に伝えておく。
- 家族や親しい知人等に電話や電子メール、SNS等で毎日定時に連絡をする。
- 保健所の健康観察には早めに応答する。
(連絡不通が続いた場合は、消防署および警察署に協力を要請して安否確認を行うことがありますのでご了承ください。)
(1)毎日のセルフチェックについて
毎日2回、下記の時間帯にセルフチェックを行い、記録をお願いします。
- 1回目(午前):7時半~8時半
- 2回目(午後):13時~14時
血中酸素飽和度(SpO2)の低下(93%以下になった場合)や、下記の症状がみられた時には、保健所(健康観察センター)に連絡してください。
また、緊急時は躊躇せず救急車(119番)を要請してください。
緊急性の高い症状 ※はご家族がご覧になって判断した場合です。
表情・外見
- 顔色が明らかに悪い ※
- 唇が紫色になっている
- いつもと違う、様子がおかしい ※
息苦しさ等
- 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
- 急に息苦しくなった
- 日常生活の中で少し動くと息があがる
- 胸の痛みがある
- 横になれない、座らないと息ができない
- 肩で息をしている、ゼーゼーしている
意識障害等
- ぼんやりしている(反応が弱い) ※
- もうろうとしている(返事がない) ※
-
脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする
(2)保健所による健康観察について(発生届出対象者の方のみ)
日々の健康観察については、次のいずれかの方法で行います。
MY HER-SYSによる体調確認
ご自身のスマートフォン、パソコンから指定のアドレスにアクセスして、健康状態を入力
自動架電による体調確認
事前に登録した電話番号に、毎日決まった時間に電話がかかり、ガイダンスに従い、番号を押して健康状態を入力
健康コールによる体調確認
ご自身の電話から指定の番号に電話をかけて、ガイダンスに従い、番号を押して健康状態を入力
職員からの電話による体調確認(重症化リスクの高い方のみ)
新型コロナウイルス健康観察センターの職員が電話をして、健康状態を聞き取りします。
※MY HER-SYS、自動架電、健康コールは厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)を用いた健康観察です。
詳しくは、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)をご覧ください。
(3)パルスオキシメーターの使い方【パルスオキシメーターを貸出した方のみ】
パルスオキシメーターとは
- 血中酸素飽和度(SpO2)と脈拍数(PR)を簡単に測定できる装置です。
血中酸素飽和度(SpO2)
- 血液中に含まれる酸素量の指標です。
- 肺が正常に機能しているかどうかの目安になります。呼吸状態が悪化すると、数値が低下します。
脈拍数(PR)
- 1分間に心臓が何回拍動するかを表す数値です。
- 肺炎などで全身状態が悪化すると、数値が上昇します。
基準値と異常値
おおむね下表のとおりです。
|
血中酸素飽和度(SpO₂) |
脈拍数(PR) |
基準値 |
95%以上 |
60~100bpm(成人) |
要注意 |
93%以下 |
120bpm以上 |
計測方法

- 図1を参考に、クリップ部を開き、指をラバークッションに入れて(指が正しい位置にあることを確認して)指を挟みます。
- (図2参照)電源ボタンを一回押します。(計測を開始します。)
- 測定中は、指を振ったり測定部を緩めたりしないでください。その間、身体が運動状態だと正確に測定されません。
- (図2参照)画面に測定値が表示されたら、数値(SpO₂)を健康観察票へ記載してください。
- 本機器を指から外すと、表示された測定値が消え、数秒後に電源が自動的に切れます。
注意事項
- 座って、安静な状態で測定してください。
- しっかり奥まで指を入れないと正確に測定できません。
- 指先が冷えているなど血流が悪い状態だと異常な値や測定できないことがあります。
- マニキュアやジェルネイル、ネイルシールなども測定に影響するので除去してから測定してください。
市では、自宅療養をされることとなった方に対し、パルスオキシメーターの貸出し及び配食サービスを実施しています。詳しくは、パルスオキシメーターの貸出し・配食サービスのご案内をご覧ください。
- 千葉市では災害発生時又は発生のおそれがある場合(以下「災害発生時等」という。)に、指定避難所を開設することになっています。
- 一方、自宅療養者の皆様については、地域住民主体で運営する指定避難所で適切に対応することが困難なため、受け入れすることができません。
- 平常時からハザードマップを確認するとともに、災害発生時等は、以下の行動を心掛けていただきますよう、よろしくお願いします。
- 身の安全を確保する。
- 自宅が安全かどうか判断する。
- 避難が必要な場合、指定避難所へ避難せず、まずは千葉市(療養される際にご案内します)へ連絡してください。
- 上記3での案内に従い、指定された場所へ避難してください。
ハザードマップは、千葉市地震・風水害ハザードマップ(別ウインドウで開く)をご覧ください。
- 療養解除は、厚生労働省通知に基づき、症状のある方は、発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快後24時間経過した場合、8日目に療養解除となります。なお、無症状の方は、検体採取日を0日として8日目に療養解除となります。
- 発熱などの症状がある場合など、症状に応じて療養期間が延長となる場合もあります。
8.機材の返却について【パルスオキシメーター等を貸出した方のみ】
- パルスオキシメーター等は、貸し出しの際に同包されていた封筒で返却をお願いします。
- 自宅療養終了後、機器をアルコールで消毒し、良く乾燥させてください。
- 機器を返送用封筒に入れ、郵便ポストに投函してください。
- 封筒をなくした場合は、千葉市保健所までお持ちいただくか、ご自身で封筒と切手をご準備いただき郵送してください。
- 千葉市保健所にお持ちくださる場合は、事前にご連絡をお願いします。
住所 〒261-8790 千葉市美浜区幸町1年3月9日 千葉市保健所 感染症対策課
電話 043-238-9966 (9時00分~19時00分)
- 令和4年9月26日以降、感染症法に基づく全数届出の見直しにより、療養証明書の発行は発生届の対象者のみとなります。
- 医療機関で陽性の診断を受けた発生届出対象外の方、検査センターや自身で購入した検査キットで陽性になり、県登録センターに登録された方は、My HER-SYSで療養証明書は表示できません。
- 保健所においても療養期間証明書は発行できませんので、県登録センターに登録後、保健所からお送りしたショートメッセージ等を証明にお使いください。
- 詳しくは、療養期間証明書についてをご覧ください。
療養中の健康相談、過ごし方などのご質問・ご相談
- 千葉市新型コロナウイルス健康観察センター(療養される際にご案内します)