更新日:2023年9月14日

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ダニ媒介脳炎に関する基本的な情報

ダニ媒介脳炎とは

ダニに噛まれることによって感染する感染症です。

約7日から14日の潜伏期間を経て、発熱、筋肉痛等のインフルエンザ様症状や、痙攣(けいれん)、眩暈(めまい)、知覚異常等を起こす髄膜脳炎を発症する場合があります。

日本ではあまり知られていませんが、世界では決してまれな病気ではなく、毎年、6000人以上の患者が発生しており、中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパの多くの国々で流行しています。

日本国内では北海道において、平成5年(1993年)に1例患者発生があった以降、人への感染報告はありませんでしたが、平成28年(2016年)に1例、平成29年(2017年)に2例及び平成30年(2018年)に1例、発生が報告されています。

国内では北海道の一部地域において、ダニ媒介脳炎ウイルスが分布していることが明らかになっています。

感染経路~どうやってうつるのか~

ウイルスを保有するマダニに噛まれることによって感染します。逆に言えば、ウイルスを保有したマダニがいない地域では感染がおきません。

また、感染したヤギやヒツジ等の未殺菌の乳を飲んで感染することもあるとされています。

通常、人から人に直接感染することはありません。

なお、一般的にマダニは沢に沿った斜面や森林の笹原、牧草地等に生息し、家の中や人の管理の行き届いた場所にはほとんど生息していません。

予防方法~よぼうするには~

マダニに噛まれないようにすることが最も重要です。

マダニに噛まれないようにするには、マダニが多く生息する場所(草むらや藪等)に入る際に、長袖・長ズボンを着用する等、肌の露出を少なくすることが大切です。

もしマダニに噛まれたら、無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置(マダニの除去、洗浄等)をしてもらいましょう。

また、マダニに噛まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。

日本国内においては、北海道の一部地域のみでしかダニ媒介脳炎のウイルスを保有しているマダニは確認されていませんが、マダニが媒介する感染症は他にもあり、地域を問わず、マダニ対策は必要です。

医療機関の皆様へ

患者の症状や所見等からダニ媒介脳炎を疑う場合には、保健所(窓口:感染症対策課043-238-9974)を通じて国立感染症研究所に検査を依頼することができます。

依頼の際には、流行地への訪問・居住歴、日本脳炎の予防接種歴に関する情報も併せて提供されるようお願いします。

なお、ダニ媒介脳炎は感染症法において四類感染症に指定されていますので、ダニ媒介脳炎を診断した場合は、速やかに保健所へ届出をお願いします。

このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部医療政策課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟9階

ファックス:043-245-5554

seisaku.HWM@city.chiba.lg.jp

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