更新日:2016年2月19日

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平成22年度千葉市最優秀作品 中学生部門

千葉市最優秀賞受賞 作品

【中学生部門】
「STTを体験して」


柏原真守
(千葉市立天戸中学校)

僕は、学校の総合学習の授業で、福祉をテーマに調べる事になり、今年は千葉で全国障害者スポーツ大会が開催されると知り、千葉市内で行われる競技を調べることにした。
これまで、障害者のスポーツに興味があまりなかったので、どれも知らない競技ばかりだった。
僕は、スポーツが得意ではなく、特に球技が苦手だが、卓球はプレーをしたことのあるスポーツだった。その卓球を目の見えない人が球の転がる音だけでプレーをする競技があると知り驚いた。それで、このサウンドテーブルテニス(STT)を調べてみようと思った。
友達とペアを組んでSTTのことについて、調べることにしたが、ルールの解説を読んでみてもピンとこなかったので、学校の卓球台を使ってやってみた。
音の出る球は、おもちゃが入っていた透明な球に鈴を入れ、転がしてみた。
台の傾きや継ぎ目でうまく転がらず、球の中の鈴のせいで不規則に転がり、ラリーを続けることは、出来なかった。
やっぱり本当のSTTを体験したいと思い父に相談し、STTをプレーできる施設を見つけ、実際に体験できることになった。
当日はいよいよ本物が出来るという気持ちと、もし、体験して学校でやってみた時のように、イメージと違ってしまったらどうしようかとか、やり方が難しかったらどうしようとか不安な気持ちもあり、ドキドキだった。
施設の職員の方は、やさしい笑顔の人で僕がSTTに興味を持っていて、体験しに来たことを喜んでくれた。
さっそく職員の方と二人で台のセットをした。台は学校の卓球台よりもとても頑丈で、台を動かないようにするストッパーもあり、驚いた。
簡単なルールを教えてもらい、目を開けながらラリーをした。卓球と違い、転がる球を打つので、最初は戸惑った。けれども、しばらくして割と簡単に、思った通りに打ち返すことができるようになった。
しっかり打てば、ラリーを続けられるのでとも面白くなった。
目を閉じてプレーしてみると、思ったよりボールが転がっている位置がイメージ出来たので、打ち返すことが出来、ラリーを続けることが出来た。
目をつぶることだけで、目の見えない人と一緒に競技できるのだから、何も特別なスポーツではない事が分かった。
目をあけて、見えていると逆に勝つ事を意識して力が入り過ぎたりするのでSTTは奥が深いと感じた。
障害のある人もない人も同じ目線でプレー出来るSTTをもっとみんなに知ってもらいたいと思った。
STTのように、ハンデがハンデにならないように工夫すれば、みんなが一緒に楽しめるのだから、身の回りのいろいろなことで、工夫できればいいなと思った。

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