更新日:2016年8月30日

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平成23年度心の輪を広げる体験作文 小学生部門最優秀賞受賞作品

心の輪を広げる体験作文

千葉市最優秀賞受賞 作品

【小学生部門】

障害がある人にインタビューをした


矢嶋壮眞

(千葉市立千城台南小学校)

ぼくは、この作文を書くために障害がある人に話を聞きました。その人は車いすランナーの花岡伸和さんです。伸和さんは様々な大会に出場していて、日本の大会以外にも、国内外の大会に年間約10レースに参加しています。その中のフェスピックバンコク大会では、銅メダルを取りました。大会に出るだけでもむずかしいのに銅メダルを取るなんて、すごいと思いました。
伸和さんは、1992年の11月にバイク事故にあってしまい、下半身の神経が動かなくなり、その2年後に車いすランナーを始めました。初レースはその年の十一月に福島で行いました。それからも世界陸上やパラリンピックパリ大会や、アテネパラリンピックなどに出場して、様々な大会で活躍しました。
練習の時、ぼくは見ていてすごく自分にきびしい人だと感じました。最初に100mを他のランナーさんといっしょに6本走って、15分休けいになったときに質問に答えてもらいました。最初に、今の自分に障害がなかったら、何をしていましたか。と聞いたら、
「ふつうのサラリーマンか、居酒屋で働いていると思う。もしかしたら、まだ大阪にいたかもしれないし、すくなくとも世界には、出てないと思う。きっと今よりいい人生を送れてないと思う。」
と意外なこたえが返って来てびっくりしました。その後も色々と質問したのですが、最後の質問で、パラリンピックに出れる自信は、ありますか。と聞いたら、
「2008年のパラリンピック(アテネ大会)に出れなかったので、2012年のパラリンピックに出たいと思っている。でも、それには、日本代表になるためのタイムを出さなければ、(大会)に出れないので、今までの自分に勝てるような練習をしたい。」
とこたえました。そこでぼくは、2008年の大会に出れなかったことをはじめて知って、大会に出ることは、やはり大変なことなんだなと思いました。
伸和さんは明るくて、やさしくて、おもしろい人でした。伸和さんが言った、
「今の自分に勝つ練習をしたい。」
この言葉からすごく自分へのきびしさが感じられました。
ぼくはこの作文を通して、障害がある人もない人もやさしさや明るさなどは、変わらないし、伸和さんのように、
「今よりいい人生を送れていないと思う。」
などと障害があるからといって、不幸だなんて思っては、いけないと思います。障害がある人も障害がない人も変わらないのだなと思いました。

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