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更新日:2020年7月2日
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心の輪を広げる体験作文
小学生部門 優秀作品
「大好きなおじいちゃん」
熊谷 栞
(千葉市立誉田小学校 5学年)
私には、障害を持っているおじいちゃんがいます。おじいちゃんは、脳こうそくという病気になり、右手と右足が不自由になってしまいました。そんなおじいちゃんを私は、かわいそうだなと思いました。
私は、障害者であるおじいちゃんの生活を見てみました。
まず食事の時です。不自由な右手を動かすことはできないのでお皿を持って食べることはできません。もともと右ききだったおじいちゃんが左手だけで食べているのを見て、どのくらい大変なのか、自分でやってみました。
スプーンやフォークは、なんとかなりますが、はしだとむずかしく、物をとったらすぐテーブルにおちてしまって、拾うことも困なんです。これをおじいちゃんが毎日やっていると思うと、やはりかわいそうだと思います。
次は歩く時です。おじいちゃんは、右足を引きずって歩いてます。左足に体の重心をかけて歩くというのは、相当大変だと思いました。
最後は、入浴時です。一般の人は簡単にお風呂に入れますが、おじいちゃんは、そうはいきません。
まず左足で入ってそれから左手で足を入れます。左足をすべってしまうと大けがになってしまいます。お風呂は、とても危険な所なのです。
しかし、おじいちゃんは本当にかわいそうなのでしょうか。右手は不自由でも左手で上手に食事ができます。歩くのはゆっくりでも、つえを使って散歩も出来るし、障害者用の車の運転もできます。お風呂も段取りをふめば、一人で入る事が出来ます。洋服のボタンも安全ピンを使ってとめることも出来るし、私には開けることの出来ないふたをおじいちゃんは、力があるので開けることが出来ます。そんなおじいちゃんは、本当にかわいそうなのでしょうか。
お母さんがおしえてくれました。おじいちゃんは、病気のリハビリをとてもがんばったと話していたそうです。いたいから、出来ないから、障害者だからとあきらめてしまうことは、とても簡単だし、とても楽なことです。
しかし、そうしてしまうと何も出来なくなってしまうのでだめなんだと思い、自分をふるいたたせて努力したそうです。
そんなおじいちゃんを私はすごいなと思いました。おじいちゃんは、決してかわいそうなんかじゃありません。障害を持っていたとしても、出来る事はいっぱいあるんだという事がわかりました。
歩くスピードがおそいなら、私がゆっくり歩けばいいし、私に出来ない力の仕事はおじいちゃんにたのめば良いのです。
大事なことは、おたがいをみとめ合い、思いやって生きていくという事だと思います。
これからもおじいちゃんと仲良く、私に出来るお手伝いをしながら、また、おじいちゃんからいろんなことを教わりながら、くらして行きたいと思います。
このページの情報発信元
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