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更新日:2020年4月25日

加曽利のヒト Tの部屋

この『加曽利のヒト』では、加曽利貝塚博物館に勤務する学芸員が、縄文時代や史跡について、また、博物館の業務にまつわる日々の出来事などをご紹介します。

 令和2年4月25日(土曜日)加曽利貝塚の資料たち ~加曽利E式土器~

 加曽利貝塚博物館が所蔵している様々な資料たちを紹介したいと思います。

今日は加曽利E式土器を紹介したいと思います。

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この土器は加曽利貝塚の北貝塚から出土しました。

かそりーぬが頭にかぶっている土器のモチーフにもなっている、加曽利貝塚を象徴する土器のひとつです。

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今日は、加曽利E式土器の見どころをいくつか挙げてみたいと思います。

見どころその1 器形(土器の形)

加曽利E式土器を真横から見た時のシルエットが流れるような曲線を描いており、その曲線が土器の厚さを測るキャリパーという道具に似ていることから、

キャリパー形土器(きゃりぱーがたどき)と呼ばれています。

キャリパーってなんだ?と思われた方は2020年1月1日の「館長の考古学日記」縄文土器の魅力2をぜひご覧ください。キャリパーの写真や使い方がわかります。

 

見どころその2 文様帯構成(模様の割り付け)

 

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縄文土器を観察していると、文様が描かれる範囲が分かれている場合があります。

この土器の場合は、口縁部文様帯(土器の口に近い部分)と胴部文様帯(土器の胴にあたる部分)の2つの文様帯に分かれています。

 

見どころその3 施文技法(模様の種類とつけ方)

土器の表面をよく見てみると、土器の表面に縄文が施されていたり、線が引かれていたり、渦巻きの模様が見られます。

この土器の施文の順番は、

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1.土器全体に縄文を施す。

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2.粘土のひもで口縁部文様帯を区画しながら、渦巻きの文様をはりつける。

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3.粘土ひもの脇をなぞる。

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4.胴部文様帯に縦方向に線を引いて、線と線の間の縄文を交互に擦り消す。

 

ここまでいくつか見どころを挙げてみましたが、加曽利E式だけでなく、いろんな土器を観察する参考にしてみてください。

土器は作られた時期や地域によって、様々な特徴や個性があります。また、同じ時期、同じ地域で作られた土器でも、よく見てみると違いがあり、土器を作った人の個人差が見られることもあります。

それは作った人の器用差もあると思いますし、何を参考にして作ったのか、どういう思いを込めて作ったのか。

いろいろなことを想像しながら、観察してみると面白いかもしれません。

 

このページの情報発信元

教育委員会事務局生涯学習部文化財課加曽利貝塚博物館

千葉市若葉区桜木8丁目33番1号

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ファックス:043-231-4986

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