今日から冬休みが始まります（令和2年12月26日）

 教育長の磯野です。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、社会生活に大きな変化がある中、対応にご尽力されている医療従事者の皆様をはじめ、社会生活を支えている皆様に、心より感謝申し上げます。

今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって新しい生活様式を強いられ、これまでの平穏な社会生活が、いかに価値あることかを再認識させられた一年になりました。本市では市立学校（特別支援学校を除く）において3か月にわたる市内一斉休校を実施し、子どもたちにとっては不便を強いることになりました。教育活動の再開後は感染予防対策を徹底するなど、様々な制約がある中でしたが、子どもたちの成長につながる活動を何とか実施したいとの思いから、各学校で工夫して教育活動を進めてまいりました。本市の取組にご理解、ご協力いただきましたことに心より感謝申し上げます。

さて、新しい生活様式の導入に伴って、来年度から市立学校では一人一台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する「GIGAスクール構想」が始まります。この事業は、子どもたち一人一人の個性に合わせた教育の実現を目的としております。「GIGAスクール構想」によって学びの内容そのものが変わるわけではありませんが、子どもたち個々の反応を踏まえた双方向型の授業を展開したり、学習状況に応じた個別学習が可能になったりします。また次年度から新たに導入する「学校・家庭間連絡システム」では、学校から家庭への連絡メール配信やスマートフォン等からアプリを用いた学校への欠席連絡、家庭宛て文書のデータでの配付が可能になります。本市では学校と教育委員会で連携を図りながらデジタル化を推進することによって、教育環境の整備を図り、保護者の皆様の利便性を向上させるために取り組んでおります。

いよいよ冬休みが始まります。年の暮れやお正月は家族と一緒に過ごしたり、出かけたりする機会が普段より多くなりますが、今年は例年以上に感染症の予防を心がける必要があります。そのような状況ではありますが、子どもにとっては家族とともに過ごす時間は、大人になっても忘れられない貴重な思い出になります。また、「一年の計は元旦にあり」とも言います。夢を語る子どもの言葉に耳を傾けることで、成長を願う親の想いや家族の支えが伝わるのではないでしょうか。年末年始ならではの素敵な時間をご家族で楽しんでいただきたいと思います。

新年も、家族の温かさや学校での学びを通じ、子どもたちがたくましく育つことを願っております。保護者の皆様、地域の皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げるとともに、引き続き本市教育に対しましてお力添えを賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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