更新日:2023年3月31日

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卒業にあたって(令和2年度)

 教育長の磯野です。

 卒業の季節がやってきました。

 3月には、千葉市170校の学校(小学校110校、中学校55校、特別支援学校3校、高等学校2校)で卒業式が開催され、約16,600名の児童生徒が夢と希望をもって、それぞれの進路に向かって巣立っていきます。(170校の中には、千葉市学校適正規模・適正配置のため今年度末で統合され、長い歴史に幕を閉じ、最後の卒業式を迎える学校が5校あります。)

卒業する皆さんはもとより、ご家族、地域の方々には、喜びもひとしおのこととご推察いたします。

 

 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、年度初めに長期におよぶ臨時休校を余儀なくされました。学校再開後もソーシャル・ディスタンスの確保、マスクを着用した授業や学校行事等、様々な制約がある中、例年とは違ったスタイルでの教育活動となりました。「学校の新しい生活様式」で、子どもたちは、日常の当り前を再発見するとともに、「今できること」「今だからできること」「今しかできないこと」を考えながら、創意工夫を凝らし、日々の学校生活を過ごしてきたことでしょう。そんな予期せぬことはありましたが、卒業する皆さんの6か年・3か年の在学中を振り返れば、様々な思い出が蘇るのではないでしょうか。

 さて、感染症の大流行は、今から100年前にもありました。「スペイン風邪」と呼ばれる新型インフルエンザです。「スペイン風邪」も非常に多くの感染者が出て、終息までに2年ほどかかったと言われています。そんな「スペイン風邪」同様、新型コロナウイルス感染症もわたしたち人類が乗り越えなければならない大きな試練です。国内外の英知を結集して開発された新型コロナウイルス感染症ワクチンも2月より接種が始まりました。この試練を乗り越えられる日もそう遠くはありません。人類がまた大きく成長するとともに、社会が大きく進歩するのです。

 

 それに加え、「超スマート社会」と言われる「Society5.0」が訪れようとしています。「Society 5.0」とは、人工知能(AI)、ビッグデータ、Internet of Things(IoT)、ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられ、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人一人が快適で活躍できる社会)のことです。

 新型コロナウイルスの影響で、そんな「Society 5.0」の推進が加速しています。現在のコロナ禍の中で、わたしたちは、かつてない大きな社会(オンライン上でのやり取りが急増したウィズコロナ社会、未来を先取りしたアフターコロナ社会)の変革期に直面しています。

 

 卒業する皆さんには、様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことが求められています。自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となってください。kawazuzakura

 ぜひ、千葉市の学校で学んだことに自信と誇りを持ち、社会の変化に対応する力を一層磨くとともに、よき伝統や文化を引き継いでいってください。皆さんが、地域社会を形成するかけがえのない一員として、飛躍していくことを期待しています。保護者の皆様には、引き続き本市教育に対しましてお力添えを賜りますよう、心からお願い申し上げます。


 

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