千葉市の小中学生のみなさんへ～夏休みの成果をもとに、さらに大きく成長しましょう！～

教育長の志村です。

　楽しかった夏休みが終わりました。今年は、夏休みに合わせたかのように梅雨明けが発表され、最高気温が３５度以上の猛暑日が続出し、きびしい暑さに見まわれました。みなさんも体調管理に気をつかったのではないかと思いますが、気がつくと、朝夕はすっかり涼しくなり、虫の音（ね）がたくさん聞かれるようになりました。大きな事故もなく、千葉市の子どもたちが笑顔と元気いっぱいで教室に戻ってきてくれることを、私も大変うれしく思っています。

  夏休み中にみなさんは、それぞれのめあてや計画を定め、いろいろな学習や体験にチャレンジすることができたと思います。図書館や科学館、生涯学習センター、公民館などでみなさんが一生懸命活動する様子を目にして、とても頼もしく思いました。また、多くの中学生のみなさんが、総合体育大会や演劇発表会・音楽発表会などで、日頃の練習の成果を発揮し、仲間と力を合わせて一生懸命に競技、演技、演奏する姿にも大変感動しました。このような経験は、きっとみなさんを大きく成長させたことと思います。

ところで、この夏休み中に、みなさんも「戦後７０年」という言葉をテレビや新聞報道等で聞いたり、見たりしたのではないかと思います。太平洋戦争が終わってから今年で７０年を迎えます。千葉市は、太平洋戦争時に２度にわたる大空襲を受け、中心市街地の約７割が焼け野原となり、多数の被害者を出しました。

  しかし、戦後の困り苦しむ状況の中から、市民の優れた知恵と日々の努力により、産業の発展とともに新しい街づくりに着手し、現在の千葉市の基礎を築きました。みなさんが当たり前に感じている今日の生活も、これまでの人々の努力のおかげです。

夏休み期間中にも、この戦争の悲惨さと復興への努力の記憶を末永く後世に語りつぐために、さまざまな催し物が開かれました。

戦後７０年の節目を迎える今年、平和の大切さについて、みんなでもう一度考えてみましょう。

９月は前期学習の総まとめの時期にもあたります。まずは、生活のリズムを取り戻し、学習や運動の充実のため、友達や先生と一緒にがんばり、楽しい学校生活を送ってほしいと思います。

みなさんが夏休みの成果をもとに、９月からの学校生活の中でさらに大きく成長してほしいと願っています。自分のめあてをしっかりと持ってがんばりましょう。

保護者・地域の皆様へ

今夏は、子どもたちを巻き込んだ悲惨な事件や事故のニュースが数多く聞かれました。大変悲しく、残念なことです。そのような中、千葉市の子どもたちは大きな事故等に遭うこともなく、それぞれ有意義な夏休みを過ごすことができました。皆様のお力添えに心より感謝申し上げます。

さて、９月１日から学校が始まります。学校では、本年度前期学習のまとめの時期に向け、子どもたちが学習活動に集中できるよう取り組んでまいります。そのためにもこれまで以上に家庭や地域の皆様と連携していくことが重要だと思います。

「挨拶の声に元気がない」、「生活のリズムがおかしい」、「交友関係が変わった」など、これまでと違ったお子様の様子や言動が見られる場合には、早めに学校までご相談くださるようお願いいたします。

今後とも、保護者・地域の皆様と学校、行政とが力を合わせ、次代を担う子どもたちをはぐくむため、「まごころの教育」を進めてまいります。保護者の皆様、地域の皆様には、引き続き本市教育の推進にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

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