千葉市美術館さや堂ホールのクラシカルな内観と作品と鑑賞者のコラボレーションを実現する。
ミラーで作られたコの字型の展示壁面を制作。
2シリーズのうち、大きなサイズの方(1870×1500)を6点、ミラーに展示することにより、空中に浮かんでいるような効果が得られる。
もう1シリーズ(1500×1200)の6点は床上に展示。
床に置かれた作品はミラーに映り込むことによって複数に増殖し、より水平面感を強調する。
さらには鑑賞者・建築装飾も映り込み、さや堂ホールと融合した展示となる。
千葉市に暮らす佐藤信太郎は、2 つのシリーズを展示する。
Geographyは、1992年の冬に東京湾岸の埋立地の地表を大判カメラで撮影した全6作品からなるシリーズだ。
Boundariesは「境界」をテーマにしたシリーズで、今回出品される作品は、稲毛をはじめ千葉市内で撮影されている。かつて海に面していた崖から生まれた複数の空間と、移り変わる複数の季節の時間が混ぜ合わさることによって作り出される、不思議な奥行きを持つ作品だ。このふたつがさや堂ホールの歴史ある空間で展示され、独特の世界観をつくり出す。
SHINTARO SATO, WHO LIVES IN CHIBA CITY, EXHIBITS TWO SERIES OF HIS WORKS: GEOGRAPHY IS A SERIES CONSISTING OF SIX PHOTOGRAPHS OF THE SURFACE OF RECLAIMED LAND ON THE TOKYO BAY COAST, TAKEN IN THE WINTER OF 1992 WITH A LARGE FORMAT CAMERA; BOUNDARIES IS A SERIES EXPLORING “BOUNDARIES” AS ITS THEME, THE EXHIBITED PHOTOGRAPHS SHOT IN AND AROUND CHIBA CITY, INCLUDING INAGE. SATO’S WORK IS OF A MYSTERIOUS DEPTH, ACHIEVED BY COMBINING MULTIPLE SPACES, EMERGING FROM CLIFFS THAT ONCE FACED THE SEA, AND AT VARIOUS TIMES WITH THE CHANGING SEASONS. EXHIBITED IN THE HISTORIC SPACE OF SAYADO HALL, THESE SERIES PROVIDE A UNIQUE VIEW OF THE WORLD.
Boundaries ©Shintaro Sato
Geography ©Shintaro Sato
1969年、東京に生まれる。1992年、東京綜合写真専門学校卒業。1995年に早稲田大学第一文学部を卒業後、共同通信社に入社。
2002年よりフリー の写真家として活動する。2012年に林忠彦賞、2008年に日本写真協会賞新人賞、2009年に千葉市芸術文化新人賞を受賞。
SATO SHINTARO WAS BORN IN TOKYO IN 1969. HE GRADUATED FROM THE TOKYO COLLEGE OF PHOTOGRAPHY IN 1992. HE JOINED KYODO NEWS AS A STAFF PHOTOGRAPHER AFTER GRADUATING FROM WASEDA UNIVERSITY, SCHOOL OF LETTERS, ARTS AND SCIENCES, IN 1995, AND HAS WORKED AS A FREELANCE PHOTOGRAPHER SINCE 2002.
SATO RECEIVED CHIBA CITY ARTS AND CULTURE NEWCOMER'S AWARD FROM THE PHOTOGRAPHIC SOCIETY OF JAPAN IN 2008, AND THE TADAHIKO HAYASHI AWARD IN 2012.
千葉市美術館さや堂ホールのクラシカルな内観と作品と鑑賞者のコラボレーションを実現する。
ミラーで作られたコの字型の展示壁面を制作。
2シリーズのうち、大きなサイズの方(1870×1500)を6点、ミラーに展示することにより、空中に浮かんでいるような効果が得られる。
もう1シリーズ(1500×1200)の6点は床上に展示。
床に置かれた作品はミラーに映り込むことによって複数に増殖し、より水平面感を強調する。
さらには鑑賞者・建築装飾も映り込み、さや堂ホールと融合した展示となる。