更新日:2020年9月28日

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ちば市政だより 2020年10月号 23面

特集


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動物公園日誌

日直 マドカ(ブラッザグェノン)

わたしはブラッザグェノンのマドカ。どう?わたしのオレンジ色のヘアバンドのような毛と白く長いあごひげ。世界で一番美しいサルの一種と言われているのよ。その中でも、わたしは特に美人だと自負しているわ。

わたしは美ぼうを保つため、食べ物にも気をつかっているのよ。なるべく好ききらいしないようにしているわ。ただ、わたしは2月に千葉へやってきたのだけど、最初のうちはなかなかかん境に慣れることができなくて、そのストレスから好物のリンゴやバナナばかり食べていたの。ほかの食べ物は残したり、ゆで卵は黄身だけ食べたりしていたわ。かたよった食事は体によくないとわかっているのにね。今はなんでも食べてるわよ。

そうそう、わたし、お見合いをしたの。相手は年下のユッケ。ユッケがわたしにふさわしい相手かどうか、じーっくり観察したわ。それでなやんだ結果、ユッケをパートナーにすることにしたの。決め手?うーん、そうね、彼のやさしいところかしら。ただ、ちょっとまだたよりないところもあるから、姉さん女ぼうのわたしが引っ張ってあげないとね。これから長い時間をいっしょに過ごすから、おたがいに思いやりを忘れないようにしたいわ。

問い合わせ 動物公園 電話 252-1111 FAX 255-7116


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学芸員が選ぶ今月のイッピン

宮島達男《地の天》 (1996年 LED·IC·電線·木製パネル)

真っ暗な場所に、たくさんの青色の数字が光っています。それらはまるで、地面が星のきらめく宇宙となったよう。LED(発光ダイオード)の光は、それぞれが違うスピードで1、2、3、4、5、6、7、8、9と変化していきますが、9の次は暗くなり、1からまた繰り返されます。作者は、宮島達男(1957-)。これまで世界各地で作品を発表してきた、日本を代表する現代美術作家の1人です。

「地の天」は、1995年にオープンした市美術館の開館記念展でお披露目されました。その後も、たびたび市美術館で展示され、市民の皆さんに親しまれています。当時、実用化されて間もない青色LEDが使われ、今はこの明るさや色を再現することが難しいそうです。その意味でも、貴重な作品といえます。

作家は長年、人間の生と死をテーマとし、LEDの光で命の輝きを表してきました。生きている日々のかけがえのなさを、見る人がその小さな光から感じ取れる作品です。

森学芸員
「宮島達男 クロニクル1995-2020」にて展示中(12月13日(日曜日)まで)。ご覧ください!

問い合わせ 市美術館 電話 221-2311 FAX 221-2316


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東京2020オリンピック・パラリンピック関連情報 さあ、MAKUHARIから未来へ 幕張メッセで7競技開催

千葉市ゆかりのアスリートを紹介 パラアスリートの未知(道) やすなお選手 × 車いすフェンシング

車いすバスケの元日本代表が車いすフェンシングに挑戦!不屈の精神で戦う

不退転の決意

中学1年生の時、股関節が正常な位置からずれていく骨頭すべり症となり、その後遺症で車いす生活となった安直樹選手。高校生の時に車いすバスケットボールを始め、瞬く間に一線級の選手となり、アテネ2004パラリンピックでは日本代表まで上り詰めました。しかし、30代も半ばを超え「年齢的にも身体的にもトップでやり続けるには厳しくなってきた」彼は、目指していたロンドン2012パラリンピックの代表を逃してしまいます。そんな失意の彼に希望の光を与えたのが、東京2020大会の開催決定でした。「競技を変えてでも現役を続け、日本代表選手として世界で戦いたい」と決意を新たにします。

20年以上続けてきた車いすバスケットボールを引退するのはつらかったと振り返る安選手ですが、「パラアスリートとしてまだやれる、まだ負けない」という思いがありました。1年以上新たな競技を探してたどり着いた、車いすフェンシングで現役を続けるということに、不退転の決意で臨みます。

力を抜いてスピードを上げる

車いすバスケットボールでは当たり負けしないようパワーが求められますが、車いすフェンシングでは柔軟性と俊敏性が問われます。

そのため、安選手は競技特有の身のこなし方を一から勉強しました。さらにヨガや足指だけで進む運動もしています。これは、身体から力を抜くことでスピードを活かすためのトレーニングです。「トレーニングがダンベルからエクササイズに代わった」と笑います。安選手は、そのエクササイズを続けることで上半身に力が入る癖を克服します。さらに、相手を突く基本動作をひたすら繰り返します。そうして身に付けた得意技が、相手の剣を避けて、相手の背中を自分の剣で突くこと。車いす上での動作を知り尽くした彼ならではの頭脳プレイです。競技を始めて半年の2015年9月、ハンガリーで行われた世界選手権で待望の1勝を挙げ、車いすフェンシングの選手として再出発しました。

東京2020パラリンピックに向けて

「目標は東京2020大会出場。開催を信じ、前を向いてやっていくだけ」と言う安選手は、すでに40歳を超えていますが、「どんな困難な状況でも決して諦めることはしない」と決意を新たにします。挑戦に年齢は関係ない。トレードマークのアイウェアからのぞく眼光に、より一層の力強さが宿ります。

問い合わせ オリンピック・パラリンピック調整課 電話 245-5296 FAX 245-5299


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テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」

テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」。今月の放送は、4日(日曜日)9時00分~9時15分「千葉の魅力がいっぱい‼〜千葉あそび秋冬号」


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