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更新日:2021年8月3日

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動画とテキスト(令和3年7月8日)

動画

テキスト

冒頭発言

それでは定例会見を始めます。
発表事項に入る前に、私から何点か申し上げます。
先日報道発表した件ですが、このたびは教職員による深夜までの飲食及び水難事故、また一昨日に処分を行った職員の不祥事がございまして、市政に対する信頼を損なう事態を招いたことにつきまして、重ねてお詫び申し上げます。
今後とも職員に対する綱紀の保持の徹底に努めていく所存です。
次に、通学路の安全の確保についてです。
先月6月28日に八街市で下校中の小学生がトラックにひかれ、児童5名の方が死傷する大変痛ましい事故が発生しました。
また7月3日には、市原市でも、児童が死亡する交通事故が発生しています。
尊い命を落とされてしまった児童の皆様のご冥福を申し上げるとともに、負傷された児童の早期回復をお祈り申し上げます。
このような事故は千葉市でも起こりかねない事案であると捉えており、大変重く受け止めております。
千葉市においては、これまでも、通学路の安全確保のために、教育委員会、建設局、警察等による合同点検を実施していますが、関係機関と連携を図りながら対策を進めてきました。
今回の八街市の事故の翌日に、改めて教育委員会から各学校に対して、通学路の安全点検、安全対策の徹底、児童生徒の通学時の交通安全指導を指示したほか、保護者、地域、学校のセーフティウォッチャー、そして警察と連携した登下校時の見守り体制の強化をお願いしたところです。
さらに昨日、教育委員会から各学校に対して、通学路の緊急整備の要望を取りまとめるよう指示しました。
今後も関係機関との連携を図りながら、学校で取りまとめていただく要望を加えまして、通学路の危険箇所の把握にさらに努めます。
路肩のカラー化について、年次計画で進めていますが、今後は前倒しして進めています。歩道と車道を分離するための必要な改善を早急に検討したいと考えています。
もう1点は、先週末の災害に関してです。
先日7月2日から3日にかけて、東海・関東地方は大雨となりました。特に熱海市においては、土石流により尊い命が失われる事態となりました。お亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表します。
千葉市が発令する避難指示などの避難情報につきましては、法改正があり、今年5月から警戒レベル4について、避難勧告が廃止され、避難指示に一本化されています。
先週末の大雨におきましては、7月3日の早朝に、土砂災害警戒情報が発表され、避難指示を発令しました。本市におきましては、市民の皆様方の安全を第一に考え、土砂災害に備えた事前の対応として、前日の金曜日の夕方、まだ雨が本格的に激しくなる前に、市内40カ所の公民館を避難所として開設し、対応したところです。
千葉市では土石流が起きるような場所は基本的にはないと思っていますが、2年前の大雨では、崖崩れによる大きな被害が発生しています。
ここ数日各地で激しい雨による被害が出ています。
市民の皆様には改めてハザードマップ等で、周囲の危険箇所を確認していただくとともに、千葉市からの情報を受け取れるように準備していただき、災害に備えていただきたいと考えています。
それでは発表事項についてご説明します。
本日は発表事項が1件、お知らせ事項が3点です。
初めに、新型コロナウイルスワクチンの予約受付の再開についてです。
千葉市のワクチン接種につきましては、7月2日金曜日の朝に、各医療機関に対して、1回目の接種の新規予約受付を一時停止していただくようお願いしました。
これは国において、7月19日の週以降のワクチンの配分計画が不明となっており、千葉市から各医療機関等への今後のワクチンの配送量が確定できず、予約どおりに接種を行うことができなくなる可能性が生じたためです。
その後、7月2日金曜日の夜と6日の火曜日に千葉県から連絡があり、7月19日の週及び26日の週の千葉市へのワクチン供給量が、本市が必要とする量として、市内で接種が可能な分量1クール2週間で約14万回、1週間で7万回ですが、その量の約6割が確定しました。
また、その後のワクチン供給量につきましても、千葉市が必要としている量として、市内でワクチンが接種できる上限の量ですが、その量を下回ることが見込まれる状況です。
このため、今後のワクチンの供給量に合わせて接種体制を見直すこととして、予約受付の再開日を決めましたので、本日お知らせします。
新しく予約の再開を行いますのは、7月26日からです。これは個別接種も集団接種も同じです。
予約方法については、8月9日以降の日程を対象に予約を開始することにしました。
それ以前の現時点から、8月8日までの接種につきましては、新しく予約を取ることはしませんが、すでに予約した分は、キャンセルすることなく、引き続き接種を行うことにしています。
すでに予約されている部分については、変わらず予約どおりに接種していただけます。
ただし、7月26日から8月1日までの間は、優先接種の対象者を対象に優先的に予約を受け付けることにしました。
65歳以上の方、基礎疾患を有する方、高齢者施設等で勤務されている方、60歳から64歳の方については、優先接種の対象として、7月26日から予約を再開します。
12歳から59歳以下の方で、優先接種の対象でない方につきましては、8月2日から予約を開始し、受け付けることにしています。
今回の決定は、個別接種・集団接種ともに同様の扱いとさせていただきたいと考えています。
資料の2ページ目については、今、説明したことがまとめてありますので、ご確認いただければと思います。
特に基礎疾患を有する方につきましては、優先度が高いということで、接種をお待ちいただいていると思います。接種券は年齢区分ごとにしていますが、予約の開始を早く設定することで、優先的な取り扱いをさせていただいておりますので、ぜひご理解を賜ればと思います。
次に集団接種の予約方法について、こちらにつきましては、市民の皆様のお手元にそれぞれ接種券を郵送しますので、ご用意の上、問い合わせいただくことになります。
8月1日までの優先接種の受付期間中につきましては、コールセンターで受け付けしまして、耳や言葉の不自由な方につきましては、ファックスでも受け付けています。
8月2日以降の説明につきましては、千葉市コロナワクチン予約サイトでも受け付けを開始します。
次に今後の接種体制についてです。
今から予約受付のスケジュールを説明しますが、接種体制は国からのワクチンの供給量が、市内で接種できる能力を下回りますので、国から受けられるワクチンは、1週間当たりの供給量を約3万3,000回と想定しています。この範囲内で接種を行う体制を作っていきます。
今後、供給量が変動して増える場合も減る場合もあるかもしれませんが、その場合はその都度、調整を行うこととしています。
個別接種については、配送量と記載がありますが、市から各医療機関にお送りするワクチンの量であり、基本的には接種回数と同じです。
7月12日から8月8日までの期間、新規予約を取らない期間ですが、こちらにつきましては原則、接種予定がある回数に応じた、配送をさせていただきます。
これによって、すでに予約をとっていただいている市民の方には、予約をキャンセルせずに接種していただくことを想定しています。
8月9日以降の配送量ですが、それぞれの医療機関の6月のワクチン配送量を見て対応させていただきます。1週間の配送量と接種回数を約3万回として、医療機関で6月に行っていただいている配送量と接種回数を勘案して、それぞれ配送させていただきます。基本的には、6月の配送量の半分を目標として、必要なワクチンの量を配送させていただきます。
次に集団接種については、8月9日以降3会場で接種体制を縮小しますが、働いている方の年齢区分に入ってきますので、土曜日と日曜日の体制は縮小せず、今の回数を維持する形で対応していくことにしています。
また、接種券の発送については、先ほど申し上げましたが、これまで発表しているとおり、当初の予定どおり発送させていただきます。
これまで60歳から64歳、50歳から59歳までの方について発送を終えています。明日7月9日に12歳から49歳までの市民の方に発送を始めます。今回予約再開の時期を改めて設定しましたので、接種券が手元に届きましてもすぐに予約することはできませんが、職域接種や国や千葉県で設置しているワクチン接種会場を利用されることも考えられますので、予定どおり接種券を郵送させていただきました。
次に接種状況です。
千葉市内での接種状況を、国や千葉県の数値と比較して表示しています。
7月6日時点の接種率は記載のとおりですが、65歳以上の方で、1回目の接種が終わっている方は千葉市では73.54%、2回目の接種が終わっている方は42.03%です。
発表事項は以上ですが、お知らせが3点あります。
1点目は、千葉市ふるさと応援寄附金、いわゆるふるさと納税のお礼の品の提供にご協力いただける事業者の皆様の募集についてです。
千葉市におけるふるさと納税の取り組みの運用の見直しにあたって、お礼の品の充実を図ります。
本市の魅力向上につながるお礼の品の提供に協力いただける事業者を募集することにしました。
今回募集しますお礼の品につきましては、市内で生産・加工された品物や、市内で提供されるサービスなど、総務省が定めている地場産品基準に沿ったものとして、多くの方に千葉市への関心や愛着を持っていただけるような、千葉市らしさを表現できるものとしたいと思っています。
ご協力いただく事業者の主な要件としては、原則として本社や支社、工場などサービス・生産拠点のいずれかが市内にあることや、お礼の品の受注等にあたって、インターネット環境に接続できることを要件として設けています。
寄附していただく方と千葉市、協力事業者の関係につきましては、資料に記載のとおりです。
募集の期間は、7月12日から受け付けを開始して、概ね1カ月から2カ月程度の審査期間をいただき、協力事業者としての決定を進めていきたいと考えています。
千葉市ふるさと応援寄附金のお礼の品を通じて、千葉市の魅力発信や、地元特産品のPRなどにつなげていきたいと考えていますので、事業者の皆様方の積極的なご応募をお願いしたいと思います。
お知らせの2点目は、千葉市美術館の企画展、平木コレクションによる前川千帆展の開催についてです。
千葉市美術館では、7月3日から9月20日まで、企画展、平木コレクションによる前川千帆展を開催します。ここにポスターも掲示しています。
近代日本を代表する版画家の1人であります前川千帆ですが、明治から昭和にかけまして、多くの展覧会に木版画を発表し続けていました。
自分で描いて、自分で掘り、自分で摺るという創作版画の普及に努めた作家です。
連載漫画が映画化されるなど、漫画家としても活躍されており、草創期の日本のアニメーション映画にも作画で関わっていたことが近年の研究で判明しています。
漫画やアニメがクールジャパンの象徴として評価される今こそ、再検証されるべき作家ではないかと言えます。
今回の企画展は、1977年に開催されました展覧会以来、44年ぶりの大きな回顧展となります。
庶民の慎ましくも平和な日常に温かいまなざしを注ぎ、人や街、温泉街をその版画に刻んだ作家のほのぼのとした作品世界をお楽しみいただけるようになっています。
また、同時開催して、千葉市美術館のコレクションの中から、笑いをテーマに親しみやすい作品を紹介する、江戸絵画を笑おうを開催しますので、あわせてご覧いただきたいと思います。
なお、展覧会会期前日の7月12日午後3時から記者の皆様へ、披露説明会を行わせていただきますので、ご覧いただき、ぜひPRにご協力いただきたいと思います。
お知らせの3点目は、動物公園の取り組みのご案内です。
動物公園で動物の糞尿をその場で処理しまして、消滅させる実証実験を行います。
動物公園では、動物の糞尿・残餌を一定期間保管し、市外の牧草生産農家へ搬出して、堆肥化等の処理を行っていますが、このたび、日本発酵株式会社様との共同で、同社の、微生物を利用した、有機物処理機のKIDシステムというものにより、排出したその場所で、残渣を取り出さずに処理をする実証実験を開始することとしました。
今回の実証実験で用いるシステムには、大きく3つの特徴があります。
給排水が不要であること、残渣が発生しないこと、それに加えて、遠隔監視により保守管理が容易であるということです。
詳細は資料に記載してありますので、ぜひご覧いただければと思います。
実施期間と場所について、第1期はモンキーゾーンと動物科学館で、7月15日から8月31日まで、第2期は平原ゾーンで、9月15日から10月31日までを予定しています。
今回の実証実験につきましては、毎日15キロ程度の動物の糞尿と残餌と投入し、その後、遠隔で重量の変化を監視して、分解処理の状況を確認、検証していくものです。
これまでの処理にかかっているコスト削減や、搬出する際の運搬に係るCO2削減による環境負荷の低減などの効果が実際に得られるのか、持続的かつ環境への負荷が少ない処理方法の確立に向けて検証していきます。
私からは以上です。

質疑応答

(記者)
通学路の点検について、お尋ねします。
先ほど路肩のカラー化を前倒しで進めるというお話がありましたが、前倒しで実施するのはどれぐらいの規模かということと、実施時期がわかりましたら教えてください。
(市長)
今回改めて危険個所について、教育委員会で取りまとめするようにお願いしておりまして、それを踏まえて検討してまいりますが、路肩のカラー化の計画は、令和6年度まで期間で進めています。これをできるだけ前倒ししていきたいと考えており、予算の状況を踏まえて、その規模については、これから検討したいと思います。
(記者)
各学校に通学路の緊急点検をしてもらうということで、市長自身も市長選挙の際に、市内くまなく回られたと思いますが、ご自身で特に危険だと認識されている場所、あるいはまだ十分に対策が講じられていないような危険だと認識されている場所があれば、例を挙げていただけますでしょうか。
(市長)
選挙期間を通じて、市内様々、回らせていただきました。今回は、改めて一斉点検をすることにしており、通学路については、まずはそれぞれの学校の関係者で確認していただいたものを取りまとめていきたいと思っています。
私もいくつか見ていますが、学校でもれなく見ていただくこととしていますので、調査結果を踏まえて、今後対策を講じる場所を決めていきたいと思います。
(記者)
道路の整備となると、多額の予算が必要になるかと思いますが、取りまとめの内容によっては、千葉県もしくは国への要望を検討されるのでしょうか。
(市長)
安全対策については様々な手法があり、また場所ごとに必要な手法が変わってくると思っています。
先ほど路肩のカラー化を申し上げましたが、ガードレールを設置することや道路の幅員を広げていくなど、時間のかかる対策もありますが、経費がかかるものについては、補助事業が使える場合もあると思いますので、そういった場合については、千葉県や国にも協力をお願いしていきたいと思います。
(記者)
ワクチンの予約受け付け再開の件でお尋ねします。
これまでにも接種計画の急な変更は何度かあったかと思いますが、いろいろな自治体が国から振り回されていると言ってもおかしくない状況だと思いますが、接種業務の現場を預かる身としては、何度も計画の見直しを迫られていることに対して、どのようにお感じになっていますか。
(市長)
ワクチン接種の予約を一旦、一時的に停止して再開する背景ですが、他の自治体もそうだと思いますが、ワクチン接種の体制を週ごとに市内の接種回数が多くなっています。これは千葉市として私としても、1日でも早く接種を希望される市民の方に接種できる体制を作りたいということと、ここまでの期間で出来るだけやっていただけないかと国からも要請がありましたので、それを踏まえて接種体制を強化してきました。
週ごとに接種できる回数が拡大していく中で、ワクチンの供給量が市内の接種回数を下回ったことによって、予約どおりに接種できない可能性が出てきましたので、今回の再開につきましては、ワクチンの供給量に合わせた接種体制にしました。
一日でも早く進めたいと思った矢先に、ワクチンの供給量が少なくなった状況で、もどかしさも感じていますが、ワクチンの調達については、今回からいただいている基準があると思います。私としては、供給量に合わせた接種で、出来るだけ希望する市民の方のワクチン接種を進めていきたいと思います。
10月以降はどうなるかまだ明確になっていませんので、こちらについては早く示していただきたいと思っています。できれば、市内の接種状況に見合うワクチンを供給していただくことで、早い接種が可能になりますので、その点をお願いしたいと思います。
(記者)
報道等で、まん延防止等重点措置の延長が見込まれている中で、酒類の扱いは、市内でも特に事業者を中心に影響を受ける部分があると思います。延長に対しての受け止めと、今、考えていらっしゃる対応などがありましたらお聞かせください。
(市長)
東京都での感染拡大の状況と、千葉市内もこの1カ月は、感染者数が横ばいだったのですが、直近1週間で感染者数が増加しています。
従って、ここで対策を緩めることはできないと考えていまして、まん延防止等重点措置の延長は、やむを得ないと思いますが、むしろ対策を緩めることはできないと考えています。
具体的な措置につきましては、国で検討されていると思いますが、まん延防止等重点措置の区域で酒類の提供の扱いについてはまだ明確になっていませんので、国の対策やその考え方を確認しながら、今後対応していきたいと思います。
(記者)
東京2020大会の無観客での開催はおそらく決定的な状況の中で、市長としての受け止めをお願いします。
(市長)
まだ会場ごとの観客の取り扱いは、有観客にするのか無観客にするのか確たる情報がいただけていませんので、どう判断されるのかわかりません。これまで申し上げてきましたが、安心安全な大会として開催されることが、国民全体に受け入れていただくことが前提ではないかと思っていますし、しっかりとした対策が重要であると思います。首都圏でも感染が拡大していますので、無観客も含めた慎重な判断が必要だと思います。
私からは夜間の試合については、無観客にすべきではないかと申し上げました。これは民間のイベントについて、まん延防止等重点措置の中でそれぞれガイドラインがありますので、東京2020大会だけ別の扱いすることは、市民の理解が得られないのではないかということからです。
学校観戦プログラムについては、観客数が別枠の人数算定になっていまして、これについては安全対策として、市民、そして保護者の方々のご理解が得られないのではないかということで、安全対策について、十分説明を求めてきました。組織委員会で最終的に判断されると思いますが、感染状況や開催都市における実情を踏まえた上で、慎重な判断をしていただきたいと思います。
(記者)
学校連携の観戦計画に関して、市長としては、学校の東京2020大会の観戦はどうあるべきだとお考えでしょうか。
(市長)
十分な感染対策がされた上で、またと無い貴重な機会ですし、共生社会を作り上げていく上でも教育効果が極めて高い評価を持っていましたので、観戦できればと考えていますが、前提として安全性の確保がありますので、仮に無観客になった場合、学校観戦プログラムを実施することは難しい面もあります。先ほど申し上げましたが、例えば観客の上限を50%にして、学校観戦を別枠とすると、場合によっては観客席が8割程度埋まってしまうこともあると思います。そうではなくて、民間に適用しているイベントのガイドラインに沿った確実な安全対策がとられることを前提に、行うなら行うし、行わないなら行わないとしてもらいたいと思います。
まん延防止等重点措置が延長されるかどうか、またその際のイベントの取り扱いについては、アンケートされていると思いますので、基本的には別の扱いではなく、他のイベントと同様の扱いをして、個別の観客数について確認した上で、安全が確認された場合に実施するという形でいますが、それについて、今、確認している状況です。
(記者)
ワクチン接種について、以前は個別接種については個々の医療機関で事情が異なるので、個々に判断していただくということだったと思いますが、今回は集団接種も個別接種もこの制度でそろえていくということでしょうか。
(市長)
今までの前提と異なる部分は、これまでは各医療機関で接種可能な回数については、ご要望いただいて、そのワクチン量を基本的にはお送りできる前提でした。いわばワクチンの供給量に制約がない形で、一日でも早く進めていくという状況にありました。
今回、9月までは供給量が今までどおりではなく、6割から5割の量が見込まれることになりまして、これまでの配送量と比べて制約が出てきています。
その前提の中で、市内それぞれの医療機関がワクチン接種を行っていただくためには、一定の配送量と対象者のルールが必要と考えまして、新しい取り扱いとさせていただいています。
(記者)
市としての接種計画で、全体の接種が終わる時期は、後ろ倒しになるのでしょうか。
(市長)
全体でいつまでに終わるかについては、私どもで把握できない要素が一つあります。
全国で行われる職域接種で、千葉市民の方がどの程度、職域接種されるかについては、まだわかりません。ワクチンを接種してシステムに入力されてからでないとわかりません。職域接種がまったく行われない状況で、かつ今回の週3万3,000回の接種が続いたという前提で、12歳以上の市民の方で接種を希望される方を7割と仮定した場合、今の接種のペースが続くと仮定すると、単純計算で1月上旬までかかります。
ただ、職域接種で1,400万人程度が対象になるという報道があり、仮に1%弱が千葉市民とした場合、全国の平均人口で10万人ですから、職域接種で市が行っている集団接種や個別接種を受けなかった場合は、6週間前倒しになりますので、そうすると接種の終了時期は11月下旬になります。
職域接種でどの程度の千葉市民の方が受けていただくなどの要素を踏まえないと、いつまでに接種を希望する7割の方が終わるか申し上げにくい状況ですが、今の新しい接種体制の中では、そういった試算をしています。
(記者)
ワクチン接種のスケジュールに関連して、高齢者の接種で1回目が千葉市で73.54%、2回目が42.03%ということですが、7月6日時点で1回目が7割超えているということは、目標としていた7月末の高齢者の7割は完了できる見通しでしょうか。
(市長)
完了できると考えています。
(記者)
先ほど、仮に10万人が職域接種した場合、11月下旬には、今のペースだと完了できるという話でしたが、現状で今、出された70%という数字は高齢者だと思いますが、それ以外の区分も含めた職域接種の状況をお聞かせください。千葉市民の方で、64歳以下が職域接種も含めてどの程度進んでいるか、お聞かせください。
(市長)
職域接種の実施状況がわかりませんので、今お答えすることは難しいです。
(記者)
64歳以下の接種率などはわかりますでしょうか。
(職員)
先ほど市長から説明した70%という数字は、高齢者も64歳以下も、仮に7割の方がワクチン接種し、かつ、職域接種で10万人の方が接種した場合に、11月で完了するとお答えしたものですので、基本的に7割をベースとして考えています。
(記者)
現状で、64歳以下のシステム上の接種率がわかればお聞かせください。
(職員)
高齢者と全体の接種率しか持っていませんが、全体の分を申し上げますと、7日水曜日時点で全体の1回目が21.4%です。全体の2回目は11.8%となっています。
(記者)
今後9月まではワクチンの供給量が少ないということで、10月以降の供給量を早く示してほしいということでしたが、それ以外で国などにワクチンをもっと供給してほしいという要望は出せない状況なのでしょうか。
(市長)
国に対しては、先日、指定都市市長会議がありましたので、最大の課題の一つであるワクチン接種を円滑に進めるための要請を行うことを決定しました。そういった機会を使って、ワクチン接種を円滑に進めていくためには、スケジュールを早く示していただきたいということと、ワクチン供給量に波がある形ではなく、安定的に出していただくということを、指定都市市長会として国に要望します。また、機会があるごとに最新の状況を踏まえて、必要な要望をしていきたいと思います。
(記者)
若年層についてはまだ接種できる状況ではない方が多いと思いますが、若年層においてワクチン接種をしないという選択をしている人が増えているのではという話が全国各地で出ています。原因は、デマや不安でという声もあると思いますが、千葉市ではワクチン接種を広く進める上で、啓蒙活動など今後力を入れていきたいということがあれば教えていただけないでしょうか。
(市長)
正しい科学的知見に基づいて、ワクチン接種をするかしないか、それぞれ個々にご判断していただきたいと思います。信頼できる情報が厚生労働省からも出ていますので、わかりやすく伝えていきたいと思います。いずれにしても最終的に接種するかしないかについては、個々のご判断になりますので、科学的な根拠に基づいて判断していただきたいと思います。
(記者)
東京2020大会の観客動員について、都内は無観客ではないかという話が出ていますが、その他の首都圏3県は一部有観客にするかという考えも聞かれますが、例えば幕張メッセが一部有観客になった場合、どのような受け止めをされるか、教えていただけますか。
(市長)
私はこれまでも申し上げていますが、東京2020大会だけ緩やかな基準に基づいて開催することは、市民の皆様の理解を得られないと思っています。
まん延防止等重点措置が延長されることに伴いまして、イベント開催についてのガイドラインも決められますので、その範囲内で行っていくことが最低限求められると思っています。
(記者)
一部有観客でも、しっかりガイドラインを守ってもらえればということでしょうか。
(市長)
ガイドラインを守ることは最低限ですが、会場の中でどういった安全対策が取られるかについても、時間帯ごとに把握する必要があると思います。観客の入れ替えの際に他の方の接触もあると思いますが、そういった面で、しっかりした対策をとれるのか確認する必要があると思います。
特に学校観戦プログラムでは、そういった確認をしないと、最終的な判断は難しいかと思います。
(記者)
周辺のホテルでの大会関係者の宿泊について、しっかり対策をとるようにガイドラインが出ているようですが、一部宿泊した人たちは、個室のあるレストランの利用や周辺のコンビニに買い物に行ってもいいという特例もあるようです。幕張地区で感染が広がらないと思いたいですが、何か心配してることや危惧されることはありますか。
(市長)
宿泊者とホテル側がそれぞれ徹底した感染対策を行うということは、大前提としてあると思いますので、そういった決められたことは守って行動していただきたいと思います。
(記者)
先週の大雨について、市内でもレベル4の避難指示が出て、8,510世帯が対象になりましたが、実際に避難された方は、報道発表された資料を見ると2人にとどまっているようです。この避難の状況については、どのような受け止めでしょうか。
(市長)
避難指示につきましては、危険があると考えられる場合、危険箇所はすでに決まっていますので、そこについて避難指示を出すという前提で発令しました。
今回、必ず全員が避難するという趣旨ではなく、危険が感じられる場合には避難してくださいというものですので、それぞれのご判断で自宅にいた方が安全だという考え方については、自宅におられることも当然あってしかるべきだと思っています。
実際に避難した方は少ないと言えば少ないかもしれませんが、避難指示の体系が新しく変わりましたので、避難指示を市民の方がどう受け止めているかについては、市としても検証をしていかなければいけないと考えています。
(記者)
千葉県になるかもしれませんが、酒類の提供について、現状では条件付きで緩和されていますが、今後まん延防止等重点措置が延長されて、東京都でも感染が増えてるという状況を受けて、この対策を今以上に厳しくするべきなのか、現状の対策を続けるべきなのか、市長のお考えをお聞かせください。
(市長)
先ほども申し上げましたが、今より緩和することはまずできません。
酒類の提供につきましては、東京都内の状況と千葉市の状況は、おそらく違うと私は思っています。感染状況は東京に比べれば、千葉市内は緩やかな状況かと思います。仮にまん延防止等重点措置が延長された場合の酒類提供については、かなり議論しなければいけないと思います。
国と千葉県で決める話ではありますが、実際、酒類の提供の考え方について確認していきたいと思います。
(記者)
今後検討されるということでしょうか。
(市長)
市では決められませんが、飲食店や市民は関心が高いところであり、飲食店が事業継続していく上で、酒類の提供は大きな要素を占めていますので、感染状況を踏まえて、そこまでの措置が必要なのか、しっかり確認をして判断いただきたいと思います。
(職員)
ほかに質問はいかがでしょうか。
それでは、質問がないようなので、以上をもちまして記者会見を終了します。

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