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更新日:2021年9月22日

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動画とテキスト(令和3年8月12日)

動画

テキスト

冒頭発言

本日は発表事項が2件、お知らせ事項が1件です。
発表事項の1点目です。
新型コロナウイルスワクチンの接種計画と接種体制の拡充についてご説明します。
これまで集団接種会場の予約枠の拡充などワクチンの供給量に応じた調整を行ってきましたが、昨日、国から千葉県経由で、9月6日の週までのワクチン供給量が示されました。
その後の第14クール、第15クールの供給量の見込みも示されましたので、改めて、その供給量に応じた接種計画を整理し直し、接種体制の拡充を行うこととしました。
まず、国からのワクチンの供給量ですが、第13クール分が今回新たに示され、千葉市については、89箱で約10万4,000回分程度が配給されることとなりました。10月上旬の週までは、概ね第13クールの供給量と同等の供給量が見込まれます。
第8クールや第9クールは100箱を超える配分があり、高齢者接種が加速したところですが、一旦、供給量が減少しました。今後のワクチンの供給については、都市部の配分を優先していただきたいということを申し上げてきました。今回、国の配分ルールの考え方が変わりまして、都市部に配慮した配分となりました。これまでは、多く接種すれば割り増しすることや在庫に応じて削減するなど、主に接種体制をきちんと組み上げることを念頭に置いた配分方式だったのですが、現在は千葉市も含めて全国の地方自治体で、接種体制が十分組み上がって、それに対応するワクチン量が配れないというような事態になっています。接種能力については十分な状態になっている中で、今回は、10月、11月までに必要な接種量が算定されて、それに基づいた配分量の算定がなされましたので、今回、国の配分ルールの変更につきましては、一定の評価をしているところです。
一方で、第8クール、第9クールは100箱を超えていましたが、今回は89箱ということで、それには及ばない状況です。100箱以上いただいても千葉市では、接種ができる体制がありますが、それには及んでいないという状況ですので、今後、ワクチンの供給量に応じた接種体制の拡充をしていくということです。
今回、供給量がある程度はっきりしましたので、11月までのワクチン接種計画を改めて再整理しました。資料には時期ごとに個別接種と集団接種と合計を記載しています。どの時期に、どの程度の接種を行うのかを示しています。
現在、非常に予約が取りづらい状況となっており、市民の皆様にはお詫びを申し上げる次第です。今週、来週で希望する全ての方が接種することは、ワクチンも接種体制も物理的にありませんので、それは難しい状況です。ただし、9月以降、接種のスピードが上がっていきますので、そういう状況であるということをご理解いただきたいと思います。供給量に応じてワクチンの予約枠を拡充しますので、こまめに報道発表資料やホームページ、ちばし安全・安心メール等でお知らせしますので、情報をご確認いただきながら、予約を取っていただきたいと思っています。
今後の接種計画について、1回目の状況を資料に記載しています。12歳以上の方の8割に当たる人数分のワクチンが配分される予定です。基本的には、8割の市民の方が希望されるだろうという前提のもとで計画を組んでいます。約70万5,000人が12歳以上の人口の8割に当たります。
1回目につきましては、8月8日までに、約36万9,000人の方が接種を行われています。職域接種については千葉市が行うものではなく、それぞれの職場で行われるものになりますが、全国の職域接種の規模から割り戻したり、これまでの職域接種の実績を踏まえると、8月9日以降は約9万9,000人の方が職域接種をされるのではないかと見込んでいます。
約70万5,000人から、その2つのカテゴリーの方を差し引きますと、8月9日以降に必要な1回目の予約枠につきましては、約23万7,000人になり、順次、接種する体制をつくっていきます。
接種数の合計を見ていただくと、8月9日以降、1回目につきましては、24万9,300回程度確保して、接種ができると考えています。先ほどの23万7,000人と比較しますと、その中に収まりますので、接種を希望される方については10月中に1回目の接種が終えられるワクチンの供給量と接種体制がつくれると考えています。
1回目が終わった後の2回目につきましては、3週間後に接種することになりますので、2回目につきましても順次、接種していただくことになると、11月中旬から下旬までに55万2,810回接種する必要があります。それが今回示された供給量をもとにした接種体制を拡充することで、11月下旬までには接種を希望する市民の方の2回目の接種が可能になるという計画を組んでいます。
接種が進んでいきますと希望する方の医療機関や集団接種とのいわゆるミスマッチが起きてくる可能性もあります。接種の状況をきめ細かく見ながら、ワクチンの配分について個別接種をどの程度増やしていくのか、また、集団接種をどの程度増やしていくのかなど、様々な調整をしながら11月下旬までには、接種を希望する方の2回目の接種が終わる取り組みを進めていきたいと考えています。
いずれにしても、今週、来週で接種枠が急激に拡大するわけではありませんが、ワクチン供給量を踏まえますと、9月以降、接種のスピードを加速できると考えています。そういった事情をご理解いただきまして、予約を取っていただきたいと考えています。
次に、10月までのワクチン配分が明らかになりましたので、先ほど申し上げましたように接種計画を再整理しましたが、それに伴い、個別接種、集団接種の予約枠の拡充を行います。
個別接種につきましては、各医療機関にワクチンの追加配送を行います。追加配送の量は約5万6,000人分の見込みです。8月23日の週から9月27日の週のワクチン追加配送につきまして、希望される医療機関に対して、約2万人分を見込んでおり、1週間当たり3バイアル18回分のワクチンの追加配送を行います。
さらに追加を希望される医療機関に対しては、9月13日の週以降になりますが、予約の一般受入を可能としている医療機関を優先して、さらにワクチンの追加配送を行わせていただきます。こちらは約3万6,000人分の接種ができる追加配送をしていきたいと考えています。
追加配送前のワクチン配送計画で、現在、医療機関で予約を取っていただいていますが、今までは、今後のワクチン配送量の見込みが明確ではなかったという意見もあり、こちらで想定している予約枠を空けていない医療機関も一部にあると伺っています。今回、医療機関に対しても、ワクチンの供給量や接種計画を改めてお示しして、配送されるワクチンの量に応じた接種を行っていただくとともに、予約枠の拡充を行っていただけるよう千葉市医師会とともに要請しており、今後、予約枠の拡充が個別の医療機関で行われます。どの医療機関で、どの程度予約が行われるかにつきましては、個別の医療機関ごとに公表されます。コロナワクチンナビに入力を行っていただいていますが、医療機関からの要請がありましたら、市でも代行して入力を行います。
また、市のワクチンコールセンターにつきましては、各医療機関の予約状況を入手していますので、お電話いただきますと、どこの医療機関で、どの程度の枠があるのかご案内ができる体制を取っています。
ワクチンの供給量が明らかになりましたので、それぞれの医療機関でも枠の拡充お願いしたうえで、コールセンターでご案内できる体制を今後、取っていきますので、ぜひ、なかなか予約が取れないという場合は、コールセンターにご一報いただきたいと思っています。
次に集団接種についてです。
まず、イコアス千城台会場での予約枠の拡充です。
8月13日から土、日曜日に加えて、金曜日も開設したところですが、木曜日も予約枠を設定します。
接種日は、9月2日から10月7日までの木曜日を新たに追加します。
時間帯は今までと同様ですが、1日当たり480人を考えています。
今回の木曜日の分につきましては医師の確保ができていますが、さらに医師の確保ができましたら、開設日を増やすことや、1日当たりの人数を増やす調整も行っていますので、整い次第、お知らせしたいと考えています。
次に、3カ所の集団接種会場の10月8日金曜日から10月10日日曜日までの予約の受け付けを開始します。こちらは、トータルで約3,360人分です。それぞれの集団接種会場ごとの予約設定にいては、資料に整理していますので、ご覧いただきたいと思います。時間と人数につきましても、それぞれ記載しています。
予約開始日ですが、イコアス千城台会場の木曜日の新設分と、10月8日、9日、10日の3カ所の集団接種会場の新たな予約枠につきましては、8月17日火曜日8時30分から予約を開始します。予約方法につきましては、コールセンター、コロナワクチン予約サイトで行いますので、ご確認いただきたいと思います。
イコアス千城台会場以外の集団接種会場につきましても、平日のさらなる予約枠の拡充を行います。また、働いている世代の方からは夜間の実施についても要望を多くいただいていますので、調整が整い次第、順次お知らせしていきたいと考えています。
今回の発表事項で説明したワクチン接種で使用するワクチンは、個別接種、集団接種、いずれもファイザー社製のワクチンを使用します。
発表事項の2点目は、市立学校、市内の教育・保育施設等に勤務する職員に対する職域接種の実施についてです。
先ほどのファイザー社製のワクチンとは別に、職域接種は国にモデルナ社製の使用を申請しており、昨日、国からモデルナ社製のワクチンの配送時期と配送分量について連絡がありましたので、実施するものです。
発表事項の1点目で説明したワクチン接種とは別に行いますので、市民の皆様向けのワクチンの加速化にも繋がると思っており、子どもに関わる教育関係の仕事をされている方々への優先接種という意味合いがありますので、並行して進めていきたいと思っています。
対象者ですが、市立の小・中・高・特別支援学校、市内の子どもルーム及びアフタースクール、市内の認定こども園、幼稚園、保育園、地域型保育事業、認可外保育施設等、子どもに関わる仕事をされている方々を対象とします。
職域単位で考えていますので、職員の住所や雇用形態、職種は問いません。また、委託事業者の社員の方も対象としました。
実施人数ですが、国から供給されるワクチンの数を上限に実施したいと考えており、7,000人分を実施します。
実施時期につきましては、ワクチンの配送時期と実施する場所の医療機関との調整が必要になりますので、9月中旬から開始する予定です。授業等への影響を考慮して、学校等の休日を中心に実施する予定であり、10月末頃までに完了することを想定に進めます。
発表事項は以上ですが、私からお知らせが1点あります。
がん患者に対する医療用ウィッグの購入費用助成事業の開始についてです。
がんは、早期発見・治療によって治る病気になってきています。働きながら治療を行うということで、社会参加を継続することができるようになってきています。一方で、がんの治療に伴う外見の変化に不安を感じる方もいますので、9月1日からがん治療を行っている方々を対象に、医療用ウィッグの購入費用の助成事業を開始することとしました。
対象となる方については、がんと診断されて、現在治療中または過去に治療を受けたことがある方で、治療に伴う副作用による脱毛症状に対処するためにウィッグを購入された市民の方を対象とします。購入された費用のうち、2分の1を上限に助成するものであり、金額の上限は3万円とします。
事業開始日は9月1日で、この日以降に購入されたものが対象になります。
申請方法は、資料に記載の必要書類を窓口へ提出するか、または各区の保健福祉センター健康課に郵送で送っていただきたいと考えています。
40歳以下の若年のがん患者の方に対する在宅療養生活支援事業も議会で認めいただいていますので、こちらも9月1日から開始する予定としています。こちらの詳細につきましては、改めてお知らせします。
私からは以上です。

質疑応答

(記者)
ワクチンの接種体制の拡充について、今回の決まった供給量ですが、これは一度国が白紙にする前と比べると同じぐらいなのでしょうか。
(市長)
65歳以上の方を対象に行っていた時期になりますが、第8クールが153箱、第9クールが103箱でした。それが一旦、第10クールで74箱、第11クールで69箱と大きく削減されました。千葉市としては、以前の水準に戻していただいても接種ができる体制があるので、都市部を優先に配分していただきたいということを申し上げてきました。
今回、90箱近い配分をいただいていますが、高齢者接種を行っていた時期よりは配分が少なくなっています。配分の考え方としては、都市部を優先する考え方を入れていただいていると思っていますので、一定の評価をしています。
(記者)
クールごとで最大の供給量はいくつだったのでしょうか。
(市長)
第8クールの153箱です。
(記者)
国では、緊急事態宣言が出ている地域にアストラゼネカ社製のワクチンを優先配分するという報道もありましたが、これは別で来るものなのでしょうか。
(市長)
アストラゼネカ社製のワクチンにつきましては、千葉県経由で希望調査をいただいていますが、現在、千葉市では希望するということで回答していません。
アストラゼネカ社製のワクチンは、もちろん認可されているもので、一定の効力がありますが、極めてまれに血栓症が起きるリスクがあることやファイザー社製やモデルナ社製に比べて有効率が低いという状況もありまして、おそらく多くの市民の方が接種を希望されないのではないかと思っています。
アストラゼネカ社製のワクチンを導入しますと、接種会場などで管理を別にしなければいけない状況だと思っています。現在は、一定程度供給量が回復したファイザー社製のワクチンを早く接種する体制づくりを行っており、これまでの体制と別に接種する会場の確保や医師の確保をするのであれば、ファイザー社製の集団接種を拡充していきたいと思っていますので、現在アストラゼネカ社製のワクチンについては、希望を出していません。
(記者)
緊急事態宣言が千葉市に発令されて10日ほど経ちましたが、現在、市内の感染状況をどう感じていますか?
(市長)
感染状況につきましては、陽性率が急拡大していまして、極めて危機的な事態だと思っています。特に1週間前から入院がこれまでのようにできなくなってきており、医療体制も含めて、かなりひっ迫した危機的な状況だという認識です。
今後、どういう状況になるか注視していますが、今一度、基本的な感染対策を徹底していただきながら、ワクチンの接種スピードを上げていくことが必要だと考えています。
(記者)
その上で、お盆シーズンが間近ということもありますので、改めて、移動の自粛など市民へのメッセージがあればお願いします。
(市長)
お盆の時期を控えまして、市民の皆様向けにメッセージを書いています。普段でありましたら、親戚宅を訪問することが多い時期ですが、今年は慎重に判断していただいて、仮に訪問しなければいけない場合につきましては、少人数で、短時間で済ませていただくなど、ぜひ慎重な行動を取っていただきたいと思っています。
特に県境をまたぐ移動につきましては、原則中止もしくは延期を検討していただきたいと思っています。自分を守ることにもつながりますし、さらに周りの人の命を守ることにもなります。
先ほど申し上げましたが、医療体制は、大変ひっ迫しています。消防局に救急搬送のご連絡をいただいていますが、例えば先日の連休では、最大59回の入院照会をしてもなかなか入院先が見つからないというような状況が出ており、明らかに医療体制がひっ迫しています。
必要な方に必要な医療をお届けするためにも、市民の皆様、お一人お一人に慎重な行動と、基本的な感染対策の徹底を今一度お願いしたいと考えています。
(記者)
ワクチン接種についてですが、以前、市長は今の状況のままでは希望者への接種が11月には終わらないということをおっしゃっていましたが、今回の配分で先行きは見えてきたのでしょうか。
(市長)
今回は時期的にいいますと10月4日の週までの配分が、ある程度、明らかになりました。第13クールは確定で、第14、第15クールは見通しが示されています。
それをベースに、市が接種を行わない職域接種についても見込みを立てまして、職域接種と市の接種を新しい配分量に基づいて試算すると、11月中旬から下旬までには接種が完了できる計画が立てられると考えています。
前回、11月を過ぎても難しいと申し上げましたが、職域接種の状況が不明だったものですから、職域接種は計画にいれず、市の接種体制だけで、縮小したワクチンの配分量が続いた場合の試算だと11月を越えて、場合によっては年明け後ということもお話ししました。
今回、一定程度、ワクチンの配分量が回復して、職域接種もある程度、実績に応じて見込める状況の中で、改めて接種計画を再整理しまして、11月の中旬から下旬までには、希望される方の2回目の接種が終わる配分を受けられて、また、接種体制もつくっていけるということで計画を作り直しました。
(記者)
20代や30代の友人と話すと、ワクチンを打ちたがらないという人が報道のとおり相当数あったのですが、市長はどうお考えですか。
(市長)
今回のワクチン接種については、もちろん強制ではありませんので、最終的にはお一人お一人がご判断いただくものであります。
ただ、ワクチン接種の効果は、私はあるともちろん思っていますので、今、接種しないという判断をされている方、もしくは、特段ワクチン接種に対して関心をお持ちでない方もいらっしゃることは承知していますが、ワクチンの効果や副反応につきましても、政府や厚生労働省から全国的な取りまとめも出ていますので、そういった裏づけのあるものも参照していただいた上で、ワクチン接種の判断をしていただきたいと思います。
ワクチンの効果は、副反応等のデメリットを踏まえたとしても、効果があるものと私は思っていますので、様々なところを確認していただいた上で、ワクチン接種をお勧めするという立場です。
(記者)
現状の市内のワクチン接種の状況ですが、65歳以上の接種率は出ていますが、今、結構リスクが高まっている40代や50代の方々の接種率などは公表されていらっしゃるでしょうか。
(市長)
市のホームページに12歳以上の方の接種率を出しているほか、全年代も掲載しています。その2つの数字は公表していますが、年代別の接種率は手元で集計できない状況です。
(記者)
40代、50代の重症化も増えているという報道もありますが、そういった方々の予約を開始する中で、何か優先的な予約方法などを実施される予定はないのでしょうか。
(市長)
今回、12歳以上のワクチン接種の対象となる方については、全て予約受付をしています。40代、50代を優先すべきでないかというご意見もあったわけですが、一方で若年世代の感染も進んでいますので、59歳以下から12歳までの間で年齢で区別をつけるというよりも、国の優先順位につきましても1つのカテゴリーでまとめています。
それぞれの年代で感染リスクがありまして、順番づけをする必要はないと考えていますので、全ての対象の方について、予約を受け付けるという取り扱いにしています。
(記者)
入院先の確保なども難しくなっている状況で、陽性者に対する対応とワクチンの接種対応による医療従事者の配置のバランスは、どのように取られていく予定でしょうか。
(市長)
自宅療養を余儀なくされている方の医療等をどう提供していくのか、また、酸素投与をどう行っていくのかについて大きな課題があると思っています。
また、一方で保健所がきちんと機能しなければ、発生状況も把握できませんし、濃厚接触者の範囲も特定できません。いずれも機能が継続できるような対応をしていかなければいけないと思っていますので、どちらかというわけにはいかないと思っています。
いずれも連携しながら業務が行われていますので、全体として機能するという対策を取っていかなければいけないと思っています。
千葉市は、保健所設置市でありますので、保健所の機能をいかに継続していくのかが、大きな課題の一つと思っています。
先日も報告しましたが、保健所の一部の業務を外部委託する形で、健康観察や往診を保健所の職員以外が行うことのほか、市職員で保健師の資格を持っている者について、改めて応援をする対応を取るなどして、保健所の機能がしっかりと維持できる対応を行っているところです。
特に、自宅療養者の方について、パルスオキシメーターは、今回買い増ししており不足しないような対応を取っています。食料の配送についても、希望される方に確実にお届けされる対応をとっています。
現在、入院を希望されてもできない方もいらっしゃいまして、1週間前であれば入院ができた方も事実いらっしゃいます。そういった方々に対して、酸素投与をしっかり行う必要があるのではないかということを千葉市医師会や千葉県などとも話をしており、現在、様々な対応策を検討しているところです。
(記者)
緊急事態宣言が出る前から長期の自粛が続いている中で、逆に感染者が増えている状況があると思いますが、熊谷知事もおっしゃっていますが、何を目安に宣言を解除するのかなど、市長としては出口戦略をどう見ていらっしゃいますか。
(市長)
緊急事態宣言があり、解除され、また宣言が出るということを繰り返しており、自粛疲れの状況にあることは、私も理解をしています。
今、緊急事態宣言を出さざるを得ない状況であることは、どなたもご理解いただける状況であるかと思います。
ただ、緊急事態宣言自体が時期を明記して、今回は8月末までになっていますが、どういう状況になれば解除されるのかを皆様に示していく必要があるのではないかと思っています。これは市だけではもちろん決められませんが、新規陽性者の数なのか、病床の状況なのか、または総合的に判断するのか、時期ではなく、どういった状況になれば解除できるのかを議論しなければいけないのではないかと考えます。
初めに緊急事態宣言が出されたときと今の時期では、感染症に対する考え方が知見も積み重なっており、見方も変わっていると思いますので、これまでの様々な状況を踏まえながら、どういった状況であれば解除していくのか、感染者数が本当にゼロに近づいたときに解除するのか、ある程度のところの水準まで落ちれば解除するのか、一定程度、今回の感染症と向き合いながら、予防措置を継続しながら生活しなければいけないという時期が今後も続くと思いますので、どういった状況で宣言を解除するのかということは、今の状況を踏まえて、改めて検討しなければいけないのではないかと考えます。
(記者)
先日、東京2020オリンピック競技大会が終わりましたが、市からは積極的に大会関係者の感染などは発表されていません。実際、大会に関連して感染者が出ているなどの状況はあったのでしょうか。
(市長)
特に東京2020オリンピック競技大会の関係者で感染があったということは、報告を受けてはいませんが、クラスターがあったわけではないと認識しています。大会に関係した感染は特にはなかったものと認識しています。
(記者)
会場回りでの感染対策はうまくいったと捉えていらっしゃるのでしょうか。
(市長)
そうですね。海浜幕張駅の大会期間中の人流ですが、大会前と比べて減っていました。東京都内の会場だと会場周辺に人が出ていたという報道もありましたが、海浜幕張駅周辺につきましては、むしろ人流が減っている状況でしたので、人が密になる状況は生まれていないと思っています。
(記者)
救急搬送の件でお尋ねします。新型コロナウイルスの患者の急増で、1月の頃よりも救急搬送が困難な状況を迎えているようですが、状況を把握されているようでしたら教えてください。
(市長)
救急搬送者数は、この1週間で急増しています。救急搬送業務の現状ですが、1週間前の8月5日頃から医療機関の受け入れが悪化しており、9日の休日は219件の救急出動に対応しています。翌日の10日は今年最多となる222件でさらに多い状況です。
これに併せて、1件に対する収容から搬送までの時間が長時間要するようになっており、搬送照会に時間がかかっている状態です。市内の消防隊で出動を待機している数が一時的にゼロになる時間帯も出ており、非常に逼迫している状況です。搬送照会の回数が増えており、搬送先を見つけるまでに時間がかかっているという状況です。
こういう状況でひっ迫していますので、千葉市では保健所にリエゾンを派遣して、救急活動をする救急隊と保健所の連携強化を行っています。
また、救急隊の救急出動の回数と活動時間が増加していますので、救急隊を6隊増強して、対応しているところです。
今後も救急搬送困難事案が増えてくると思いますので、万全な体制で、できる限りの体制を取っていきたいと思っています。
(記者)
現場からは、リエゾンもかなり困難で現場で電話をかけ続けなければいけないという声や、救急隊を増強しても病院が空いていなければ、結局、現場に滞留してしまうという声もあるようです。難しいとは思いますが、今後、対策を打ち出すお考えはありますでしょうか。
(市長)
搬送先の病院では病床使用率は上がってきていますので、すぐに入院先を探すことは難しいですが、例えばご自宅で療養していただくという方が増えていますので、そういう方々に対して、酸素投与をホテルなどの療養場所で行う体制を強化することや、例えば往診する医師の数を増やしていくことや、訪問看護ステーションにお願いして、訪問していただく回数を上げていくことなど、どういった対応ができるか、市内の医療関係者と協議しています。
千葉市医師会、千葉県、保健所設置市、保健所などと協議しながら、自宅療養の方に対するさらなる対応を検討しています。
(記者)
往診の強化は、前から打ち出されていると思いますが、具体的に現在どうなっているのか、お伺いできればと思います。
(市長)
実際に医師に診ていただきたいというニーズも多いです。急変に合わせてお伺いして、実際に診ることは重要であり、例えば保健所の外部委託の中で往診する機能を入れており、一部、実施に向けて取り組んでいますが、そういった需要がかなり増えていくことが想定されますので、往診に応じていただける医師の方々への協力要請や市内の医療関係者の総力を挙げて取り組んでいただけるような助成をこれからもしていかなければいけないと思っています。
(職員)
ほかにご質問はいかがでしょうか。
それでは、以上をもちまして定例記者会見を終了します。

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総合政策局市長公室秘書課報道室

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