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アカデミア・アニマリウム 千葉大学 オープンセミナー (全3回)

更新日:2024年3月8日

アカデミアロゴ

動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。

千葉大学 オープンセミナー (全3回)

ポスター

千葉大学のオープンセミナーが千葉市動物公園で開催されます。動物や環境にまつわるお話を専門の先生から教えてもらいましょう!

※全回のPDFはコチラ

第1回【縄文からはじまった環境問題-SDGsを考える-】【動物をめぐる「言葉」と「絵」】

  • 日時

 9月10日(土)13:30〜14:30

 ※受付開始は13:20からです

  • 場所 

 動物科学館1Fレクチャールーム

  • 定員

 130人

  • 内容

①縄文からはじまった環境問題-SDGsを考える-
(講師:埋蔵文化財調査センター 所長 西野 雅人 先生)

環境問題は5千年の歴史がある。縄文人は千年も持続した社会をどう実現したのか資源利用の実態を貝塚の発掘成果から探ります。


②動物をめぐる「ことば」と「絵」-延慶本『平家物語』の<貘>から-
(講師:千葉大学大学院  人文科学研究院 准教授 久保 勇 先生)

実際に見た人はなく、動物の「名」と「絵」のみが伝わっていた時代があります。動物は人々の想像力によって語られ、描かれることで後代に伝えられてきました。今回は『平家物語』の一異本である<延慶本>の「ワザワヒ説話」を取り上げます。当話では最後に「ワザワヒ」の正体を「貘(バク)」と語り明かします。前近代の日本人が、未見の動物をどのように伝えてきたのか、皆さんと一緒にたどっていきたいと考えています。

 

アカデミアアニマリウム_サムネイル

 

第2回 「人と動物の関わり」

  • 日時

 10月16日(日) 13:30〜15:00
 ※受付開始は13:20からです

  • 場所

 動物科学館1階レクチャールーム

  • 定員

 130人

  • 内容

 第2回のテーマは「人と動物の関わり」です。
その中で、特にイヌとイノシシ/ブタとの関わりについて2人の先生にご講演いただきます。
先生方のご専門分野は、それぞれ「考古学」と「生態人類学」と研究する時代や地域、研究手法が大きく異なる分野です。
「縄文人」と「ニューギニアの人」の動物との関わりについて異なる視点から学び、それぞれの共通点や違いについて考えていきましょう。

①縄文人と動物のかかわり-イヌとイノシシを中心に-
(講師:埋蔵文化財調査センター 所長 西野 雅人 様)
<内容>
1 考古学について
小谷先生から生態人類学の成果によるご講演がある。
研究対象が人類の生活や行動の全部であることは共通する。
異なるのは、考古学ではヒトや動物を直接観察できないこと。具体的な情報はたくさん得られる。
いつ、どの範囲でという時間と空間の情報を持っていて具体的だが、断片的。
解釈の精度・妥当性を高めるための情報や経験が必要。
生態人類学の成果も有力な情報のひとつであり、一面的な解釈がいかに危険かを教えてくれる。

2 縄文人とイノシシ
ヒトと同じくらいに列島へ→大型獣絶滅後は、ニホンジカとニホンイノシシがおもな狩猟対象。
肉食時代(旧石器~縄文早期中葉)にはシカ・イノシシは主食であり、狩りが生活そのもの。
狩猟への依存が強い時期にはシカが、さまざまな食材を利用して定住した時期にイノシシが多い。今よりずっと大きかった。
・幼イノシシの埋葬
母イノシシを狩るといるウリボウをムラに連れて行った。
埋葬例により一時飼育、幼獣は食べなかったことはほぼ明らか
飼育の意図と成長後の扱いは? 大きくなったら食べたと考えていたが、ボザビのように野に放つとこもあり得るかもしれない。
・イノシシ信仰
イノシシ突起付土器、イノシシ形土製品
頭骨を地面に突き刺さた例、多量のイノシシ骨を祖先の遺体の上に
・素材としての利用-歯牙と腓骨-

3 縄文人とイヌ
・縄文犬のプロフィール
ルーツ、形質、体格
復元された縄文犬、「縄文柴犬」
・縄文狩猟の主役
・イヌの食事
「豚足」は一番のご褒美?「糞石」に獣骨・魚骨がたくさん入っている。
加曽利貝塚の犬の食性は魚に偏る=鍋料理の残り?
・イヌはどのような存在だったか?
食用にした形跡は見られない。骨折の治癒痕跡。
人との合葬例実はよくわかっていないが、このように説明している。近年追究も行われ始めた。


②動物を飼うってどういうこと? ニューギニアの人びと、イヌ(?)とブタ(?)のかかわりについて
 (講師:千葉大学文学部  行動科学コース 教授 小谷真吾 様)
<内容>
 イヌかもしれないニューギニアシンギングドッグ、ブタであるはずなのに狩猟対象であるニューギニアのイノシシ(?)と人間のかかわりを通じて、家畜とは何か、在来種とは何かを考えてみます。その事例を通じて、日本の動物園にいる動物は飼われているのかいないのかも考えてみるつもりです。

ご講演に関する小谷先生の著書:
「自給自足の生態学〜ボサビの人びとのオートポイエーシス〜」
(https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814003587.html

③トークショー(10分)
西野様と小谷様にお二人の研究についてご対談いただきます。

 

千葉大2

 

第3回「動物心理学入門」

  • 日時

 11月20日(日) 13:30〜14:00
 ※受付開始は13:20からです

  • 場所

 動物科学館1階レクチャールーム

  • 定員

 130人

  • 内容

 (講師:千葉大学 文学部 准教授 牛谷 智一 先生)

 動物の行動を見ていると、どんなことを考えているのかな?と想像してしまいますね。動物が何を考えているか知ることは、まるでおとぎ話の話で、科学的ではないと思われるでしょう。しかし、動物の心理学は、実はちゃんとした科学で、100年以上の歴史があります。動物心理学でどんなことが明らかになり、どんなことがまだわかっていないか、その一部を紹介します。

千葉大オープンセミナー3

 

<その他のアカデミア・アニマリウム>

コチラ

<ご協力>

千葉大学 文学部
https://www.l.chiba-u.jp/
千葉市埋蔵文化財調査センター
https://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/bunkazai/maizoubunkazai/maibuntop.html

 

 

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