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園長メッセージ(2020年8月分)

更新日:2024年3月11日

園長メッセージ

2020.8.26

こんにちは!

ukiwakabu

メスのマンドリル「モモ」(1998年8月8日生)のパートナー候補として、5月に豊橋総合動植物公園から来てくれたオス「ヒカル」(2014年9月18日生)の展示が始まっています。

彼らはオナガザル科に属し、絶滅危惧種としてレッドリストに指定されており、アフリカ熱帯雨林で15〜90頭の群れで暮らす習性(霊長類としては最大の800頭を超える群れを作る事も確認されています)と、少々荒い気性を持ち、生活の舞台は大半が地上ですが、夜間は樹上で眠ります。また長い腕を使って移動しながらエサとなる果実や草木の根、昆虫などを探し、捕ったエサを蓄える頬袋を持っています。オスとメスでは一般的に体格差が著しく、オスはメスの倍以上。成獣のオスは真っ赤な鼻筋と両側の青い頬がとても綺麗で、ブラッザグェノンでもご紹介したように、オスはさらにある部分が青色です。こうした顔や他の部分の色が鮮やかで明るいほどオスの地位が高く、メスにモテることがわかっています。強力な犬歯を持っていますが、好意を持った相手にはこの犬歯をむき出して「ニッ」というような笑顔に似た顔つきをする傾向があるようです。「マンドリル」の名の由来は、同じオナガザル科マンドリル属に分類される黒色顔の霊長類「ドリル(Drill)」(ヒヒの仲間を意味する西アフリカの現地語と言われています)に、「人」に似ているという事で「人」を意味する “Man” を合わせたもの。なんといってもカラフルで派手な顔が特徴的なマンドリルに対して、同じような形状をした顔つきながら全く派手さのない「ドリル」という種も気になりますよね?さて、「モモ」と「ヒカル」は今日から同居を始めました!じっくりと観察してみてください。

mandril

さて、いよいよ明日8月27日(木)からチーター仕様にラッピングした千葉都市モノレールの運行が始まります!10:55からの出発式では私もテープカットに参加しますし、当園の人気者アルパカの「ミッティー」がモノレール動物公園駅の一日駅長に就任し、皆さんをお迎えします!チーター仕様のモノレールでの空中散歩と動物公園を一緒に楽しんでください!

朝夕は季節の移ろいを感じるようになり、来週はもう9月。皆さんは何で秋を感じますか?実はビールもこれからが旬!季節の変化を風や木々の色合いに感じながら、多彩なクラフトビールを味わう。そんな動物公園の“おとな”の楽しみ方を提案する「BREW at the ZOO」を、今年は9月5日(土)から9月中の毎週土日と祝日に開催します!

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また先行情報を1つお届けします。9月16日(水) JR稲毛駅で、JR東日本様・ペリエ様・稲毛活性化プロジェクト 「いいね稲毛!」様と当園のコラボによる催しを開催する予定です。内容はまだ内緒ですがお楽しみに!
元気な動物たちと楽しさ満載の企画で皆さんのご来園をお待ちしております!

最後にもうひとつ!
第5弾となる「amazonほしいものリスト」を8/24に公開し、すでに多くのご賛同を頂いております。心より御礼申し上げます。当園は「驚きと感動」「癒しと憩い」、そして「学び」の場としての進化・発展に取り組んでおり、その実現にあたっては、自前で行うべきことをしっかりとやりきる事とともに、皆様と「共に創る」「協力して創る」領域も大変重要なものと位置付けています。こうした「共創」「協創」の具体的施策が「amazonほしいものリスト」による寄付制度です。当園と皆様お一人お一人とを具体的な「モノ」を通して「One To One」でつなぐ、「amazonほしいものリスト」を通じたご支援をお願い申し上げます。

2020.8.18

こんにちは!
今年5月に日本平動物園からやって来てくれたオスの ブラッザグェノン(2016年8月16日生まれ)の検疫期間が終了し、モンキーゾーンの比較舎屋内展示場でのお披露目が始まっています。

ブラッザ

先日4歳の誕生日を迎えた彼の名前は「ユッケ」。先に上野動物園から来てくれているメス「マドカ」(2013年4月5日生まれ)のパートナー候補で、暫くは15時以降、室内展示場のみでお会いになることができます。ブラッザグェノンは以前にもこのコーナーで取り上げましたが、彼らの生態をおさらいしておきましょう。
アフリカ中央部の森林や沼地林に住み、「世界で一番美しいサルの1種」とも言われ、体全体は緑灰色系ですが、手足と尾は黒く、尻は白、太ももには白いストライプ。そしてなんといっても額の三日月型の頭巾をつけたかのようなオレンジ色模様と、吻(口先)の長い白いあごひげが特徴的。オスはさらにある部分が青色です。さてどの部分が青色なのか是非展示場で探してみてください。オナガザル科に属する彼らの学名(Cercopithecus neglectus)には「注目されない・顕著でない」といった意味の”neglectus”と言うことばが含まれているのですが、じっと身を潜める習性があり、時にそれが5時間にも及ぶことに由来しています。大きな声を出すことは稀で、むしろ警戒や威嚇時には「見つめる・歯を唇で隠したままで口を開ける・頭を振る」などのしぐさでコミュニケーションを取るようです。他方、全体にずんぐりとした体形からすると意外かもしれませんが、霊長類では珍しく泳ぎが得意で「沼地ザル(swamp monkey」と呼ばれたりもします。また他の霊長類と同じように毛づくろいはたいへん重要な意味をもつ行為なのですが、匂いにも敏感で、仲間の口の匂いを嗅ぐことで”食べられるもの”を学びあうとも言われています。「水戸黄門」様に似ている個性的な顔つきから、俗に「黄門ザル」とか呼ばれたりもしていますが、「ブラッザグェノン」とは、19世紀後半にアフリカを探検したイタリア人探検家サボルニアン・ド・ブラッザ(Savorgnan di Brazza)の名前に由来しており、グェノンはイタリア語で「かわいい男の子」という意味だそうで、このように探求すべき点が満載ですよね!実は私もブラッザグェノンの大ファンなのですが、皆さんもその生態をじっくり観察してみてください。さらにモンキーゾーンでは、メスのマンドリル「モモ」のパートナー候補として豊橋総合動植物公園から来てくれているオスの「ヒカル」も、いよいよお目見えに向けて最終準備中です。お楽しみに!
さて、「amazonほしい物リスト」の活用事例で、ライオンの豪快な食事シーンをご覧頂ける大変人気のイベント「ミートキャッチャー」は、現在感染症防止策の一環で開催を中止しておりますが、皆さんからの絶大な復活要望にお応えすべく、当園の公式Youtubeチャンネルで8/19(水)にライブ配信します!前回のライブ配信(馬の調教)では、途中からカメラの不具合が発生し、ご視聴頂いた方には残念な思いをさせてしまい大変申し訳ありませんでした。今回は万全な準備で臨みますので、迫力あるシーンをお見逃しなく!

また、園内の新たな移動手段と新たな動物解説の在り方についての実証実験の一環として、5月の臨時休園中に実施した「オンライン動物園」や、6月に実施した「自動運転体験会」で大活躍してくれたのが、一人乗りロボ「RakuRo(ラクロ)」。この実証実験のパートナーである株式会社ZMP様が、オンラインとオフラインに対応したイベント「ZMP World 2020」(8/18~28)を開催されます。19日に私もオンライン講演をさせて頂きますので、良かったら参加してみてくださいね。https://www.zmp.co.jp/event/zmpworld2020/program
最後に、ALSOK千葉株式会社様から、11月7日・8日開催予定の『ちばZOOフェスタ』へご協賛を頂くことになりました。心より御礼申し上げます。

2020.8.7

こんにちは!

今回は、学校・学術連携の取り組みを中心にご紹介します。

1点目は木更津工業高等専門学校様との事例です。同校はいくつかの企業と連携しつつ、千葉大学柏の葉キャンパスの植物工場にて、細霧(ミスト)発生装置を開発し、その効果をIoTでモニターするシステムを構築されています。植物が空気中に蒸散する水蒸気量が一定になるように栽培環境を維持する制御システムは世界初の試みとの事です。
このたびの当園との取り組みでも、ゴリラの屋外展示場の温度環境を測定し、主にミストを使って快適化を図るアプローチを頂いております。また来園者側にもミストを出す仕掛けを検討中ですので、実現すれば、来園者の皆様にゴリラと涼しさを分かち合っていただけると思います。
8/1には同校の栗本教授と臼井教授にご来園頂き、予備測定が行われました。メスのゴリラ「ローラ」の展示場を対象に、主に温度分布を色で示すサーモグラフィーを設置、展示場の涼しい場所・暑い場所がわかってきました。これを基にミストを働かせる場所を工夫し、夏の酷暑でもゴリラがより快適に過ごせ、活動しやすくなるような取り組みを推進し、例えば、日向でも陽の照りつけに影響されずに温度を測定できる特製の通気筒なども活用して、さらに精緻な測定と、環境調節のシステムの構築等に同校と取り組んでまいります。
この共同研究は、いま現在のゴリラたちにとっての、より快適な環境作りを目指すものであると同時に、飼育展示施設の今後の改善の基盤ともなりえると期待しています。

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今回検証した装置を前に木更津工業高等専門学校 栗本教授・臼井教授を囲んで

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展示場での予備測定

2点目は、目白大学 専任講師 井門様と取り組んでいる「飼育下チーターの順位構築と繁殖関係の解明」をテーマとするものです。チーターの発情周期は、飼育環境や個体間の関係で変動すると考えられ、飼育環境や飼育個体の構成などを考慮したモニタリングが重要となります。しかしながら、野生下で単独生活をするチーターの個体関係がどのように構築されるのか、また雌の順位を見極める基準が解明されていない為、当園のチーターで個体関係がどのように構築されるかを明らかにし、雌チーターの順位構築と繁殖の関係解明を目指すものです。現在、獣舎にカメラを設置し、①従前の手法であるホルモン測定に加え、行動学的視点からの雌の発情の見極め(様々な発情行動の検出) ②雌の順位構築のプロセス等のモニタリングを始めています。「種の保存」への貢献事業として大きな成果が出るよう取り組んでまいります。

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目白大学 専任講師 井門様と

さて、毎日暑い日が続いていますね!となると気になるのが避暑対策。当園では「展望デッキのオアシス化」をキャッチフレーズに、amazonほしいものリストによりご寄付頂いたガーデンパラソルや、新たなカフェスタンド「Savanna Cafe」の設置など同エリアの整備を進めています。この取り組みの一環として、スポット空調の屋外利用による「清涼感」の提供をテーマとした空調システムの運転を東芝キヤリア株式会社様との実証実験として、本日から運用を始めましたので是非体感してみてください。今後も、ご来園の皆様により快適な公園環境をご提供できるよう、また”自然への没入感“を感じられる空間作りに取り組んでまいります。
「驚きと感動」「癒しと憩い」そして「学び」の場をしての発展を目指す当園へ、皆さんのご来園をお待ちしております。

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東芝キヤリア(株)グループ長 大渕様・濱﨑様と

当園の公式YouTubeチャンネルでは初となるライブ配信が決まりました。飼育員の仕事を追っかけるシリーズの初回は、8/9(日)14:30からです。ぜひ、ご視聴ください!

最後に11月7日・8日開催予定の『ちばZOOフェスタ』へのご協賛のご表明を頂いた各社・団体様を紹介させていただきます。園を代表し心より御礼申し上げます。ありがとうございます(8/7現在)。
・インテル株式会社 様

・ハスクバーナ・ゼノア株式会社 様

・有限会社花島公園協力会 様

・千葉市造園緑化協同組合 様

・株式会社ソード 様

・神鳥造園株式会社 様

・株式会社さわらび 様

・京葉園芸株式会社 様

・学校法人市川学園 様

・株式会社高橋造園 様

・株式会社ジェイコム千葉 様

・神明建設株式会社 様

・東芝キヤリア株式会社 様

・岡三リビック株式会社 様

・株式会社横芝緑化 様

・株式会社ZMP 様

・有限会社宍倉造園土木 様

・林造園土木株式会社 様

・株式会社オランダ家 様

・株式会社黒田電気商会 様

・有限会社オンリーアドバンス 様

・有限会社虎屋 様

・株式会社シェフミートチグサ 様

・Dynabook株式会社 様

・株式会社キュート販売 様

・株式会社モアグリーン 様

・株式会社シマダエッグ 様

・株式企会社イシワタ 様

・みつわ台祭り実行委員会 様

・株式会社シスコムネット 様

・株式会社A-TRUCK 様

・千葉みつわ台郵便局 様

・株式会社丸鈴 様

・テック大洋工業株式会社 様

・柏諏訪神社 様

・株式会社マツザキアグリビジネス 様

・エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社 様

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株式会社オランダ家 部長 荘司様と

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株式会社ZMP 事業部長 龍様と

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