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園長メッセージ(2020年11月分)

更新日:2024年3月11日

園長メッセージ

2020.11.24

こんにちは!

11/22(日)、千葉市立加曽利貝塚博物館の加納館長、そして千葉市埋蔵文化財調査センターの西野所長をお迎えし、講演『動物園で考古学』を当園で開催しました。10/10(土)に「動物科学館」内に同名の展示コーナーをオープンし、今月旗揚げした当園の研究・教育活動である『アカデミア・アニマリウム』の一環の取り組みとして位置付けたこの講演。加納館長からは、東日本と西日本で作られていた土器の文様の違いや、当園がある『餅ヶ崎遺跡』から出土した土器の文様の違いから浮かび上がってくる東日本と西日本の人々の生活圏移動の足跡、発掘調査とはどういうものなのか等を解説頂きました。西野所長からは、ヒトの「肉食と遊動」から「雑食化と定住」への生活スタイルの変化、弥生時代から古代、中世から近世に至る過程での動物との関わり、狩りの方法の変化、現在の千葉市土気地域から日光・足尾山麓へ、また房総丘陵へとつながる自然道がシカの集団移動のルートであり、千葉の平地部である「下総台地」が歴史的に野生動物の宝庫であった事などを解説頂きました。県内を含め全国的に増えているシカやイノシシによる農林業被害、そして深刻化する環境問題。動物園が「生きた動物の展示を通して、野生動物を含む 自然環境、ひいては地球全体を守る事へと人々の関心を向かわせる機会を供する場」であることを意識し、現代の我々の文化や生活の礎である古代人の生活の営みについて、当園の古代の姿を題材に学ぶとともに、ヒトと動物との関係の歴史を紐解くことで、世界共通の課題でもある「現代に生きるヒトと動物がともに住みやすい環境づくり」や「持続可能な社会の形成」について考えるきっかけとなることを願い、これからも3団体が連携し、それぞれが持つ専門性を組み上げ、展示物の充実と皆様へのメッセージ発信を行ってまいります。未だ「千葉市加曽利貝塚博物館」「千葉市埋蔵文化調査センター」を訪れたことの無い方は是非これを機に足を運んでみて下さい。また、加納館長からご紹介があった千葉県のホームページ「ちば情報マップ・文化財・包蔵地」(https://map.pref.chiba.lg.jp/pref-chiba/Agreement?IsPost=False&MapId=30&RequestPage=%2fpref-chiba%2fPositionSelect%3fmid%3d30)もご覧になってみてください。千葉県の埋蔵文化財の包蔵地が地図上で示されており、地元の新たな魅力と知的欲求の扉が開かれると思います。

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(左:加納館長・右:西野所長)

11/18(水)には、千葉経済大学短期大学部ビジネスライフ学科の影山学科長からのご依頼を受け、当園を研究テーマとして現在取り組んで頂いている同科1・2年生対象の「専門ゼミ」で講師をさせて頂き、動物園の歴史や社会的使命と当園の概要に加え、園長就任以来取り組んでいる諸施策と、これまでの企業人としても大切にしてきた思考や行動指針などを紹介致しました。学生の皆さんの動物園への理解が深まるとともに、キャリアデザイン構築の一助になれたらとても幸いです。また近接関係にある同大との連携が今後更に深まっていくことを期待しています。

さて、10/18に「アカテタマリン」、11/6には「クロミミマーモセット」と、小型の霊長目に属する彼らに赤ちゃんが誕生したことをお伝えしていましたが、この度それぞれの展示場をスペース拡張などリフレッシュ致しました。お父さんを含め家族皆で育児をする彼らの姿を「動物科学館」で是非観察してみてください。

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また動物科学館では、『ちばZOOフェスタ・2020』で実施した『みんなでつくる手のひらアート』を掲出中です。800名超のご参加頂いた皆さんの証が素晴らしいアートになっていますので、お見逃しなく。
皆さんのご来園をお待ちしております。

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ご参加頂いた皆さんで作り上げられた「手のひらアート」。私の証跡もしっかり2つあります。

2020.11.10

こんにちは!

11月7日(土)・8(日)に、様々な新型コロナウイルス対策を取りつつ『ちばZOOフェスタ・2020』を開催しました。たくさんのご来園者の笑顔をお迎えすることができました。ご協賛頂いた53の企業・諸団体様、中央広場ステージで素晴らしいパフォーマンスをご披露頂いた17の諸団体様、動物をテーマとするアート作品の展示・販売を頂いた21の諸団体様、『アカデミア・アニマリウム』としてご講演頂いた研究教育機関とその連携企業様、その他園内各所で様々なアトラクションを実施頂いた団体様など、『ちばZOOフェスタ・2020』支え、運営頂いた全ての方々と、ご来園・ご参加頂いた皆様に改めて心から御礼申し上げます。ありがとうございました!
800名様余りの方々にご参加頂いた『みんなで描く手のひらアート』は、参加の証がとてもカラフルに彩られた疾走感あるチーターの巨大なアートとなりました!近いうちに「動物科学館」に掲出予定ですのでお楽しみに。

※『アカデミア・アニマリウム』 in 『ちばZOOフェスタ・2020』 でご講演頂いた皆様との記念撮影 (撮影時のみマスクを外しました)。

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右端よりケニア政府公認サファリガイド 加藤様、目白大学教授 井門様

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右端より(株)テクニカ 部長 大神様、Idein(株) 代表取締役 中村様 、東邦大学 准教授 井上様
(株)ソード グループ長 野村様、木更津高等専門学校 教授 栗本様

「動物科学館」では、10月18日(日)にブラジル・ギアナに生息する「アカテタマリン」、11月6日(金)にはブラジル南東部に生息する「クロミミマーモセット」に、それぞれ赤ちゃんが誕生し公開しています。霊長目の中でとても小型で、お父さんを含め家族皆で育児をする事でも知られている彼ら。背中や横腹にしっかりとしがみついているかわいい赤ちゃんを見つけてみて下さい!また同エリアには他にもそれぞれ特徴あるマーモセット・タマリンがいますので、是非比較観察してみましょう。

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赤ちゃんをおんぶした「アカテタマリン(上写真)」と「クロミミマーモセット(下写真)」。赤ちゃんを見つけられるかな?

さて、当園に「大池」と言うエリアがあることをご存知ですか?野鳥誘致施設として作られた「大池」は、その名の通り大きな池とその水面を覆うように生い茂るたくさんの樹木に囲まれており、絵画を見ているようなその景観は、まさに「癒し」と「憩い」のエリア。様々な鳥たちが飛来し、季節毎に豊かな表情を見せてくれますが、葉の色づきが日ごとに進むこの季節には絶好のお勧めスポット。ちょっと大人のお楽しみエリア「大池」を是非訪れてみてください。

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紅葉の季節には見逃せない「大池」(11/10現在の様子)

「森のレストラン」に隣接する「芝生広場」では、日本で10年以上ガーデンデザイナーとしてのキャリアを持たれるニコラス・レナハン氏の指導のもと、昨年秋から『スコットランド流ナチュラルガーデン』づくりを進めております。欧州各国で深刻な状態にある新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ニコラスさんが来日できず作業中断の状況にありましたが、8ヶ月ぶりとなる来日が叶い、11月9日(月)にご夫妻揃って元気に笑顔で来園され、ガーデンづくりを再開頂きました。四季が感じられ、ワークショップなど集いを誘う素敵なナチュラルガーデンにご期待ください。

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レナハンご夫妻と (撮影時のみマスクを外しました)

2020.11.4

こんにちは。

お待たせしました!明日11月5日(木)より、およそ8か月ぶりに「動物科学館」の動物観覧エリアを再開します。新型コロナウイルス対策として、手指消毒剤の設置に加え、観覧通路等にエアファンを設置しました。「バードホール」ではフタユビナマケモノや熱帯の鳥が、そして昨年実施した次世代スター発掘イベント「ZOO-1(ズーワン)グランプリ」で優勝したショウガラゴをはじめとする小型霊長目や、ムツオビアルマジオ、キンカジューなどの夜行性動物、計20種余りの仲間達が皆様のご来園をお待ちしております。是非元気な彼らに会いに来てください。また「カフェはぴはぴ」も同時に再開しますので、是非くつろぎのひと時をどーぞ。なお、2階の「図書室」は空気清浄機の設置後の再開を予定しておりますので、ご利用は今しばらくお待ちくださいね。

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また、2階の「特別展示室」では、当園が外部連携も含めて行う「教育・環境教育」・「調査・研究」活動、『アカデミア・アニマリウム』の取り組み事例をポスター形式で掲出しております。千葉県立中央博物館 丸山啓志様による「糞ハンズ・オン標本の研究」をはじめ、これまでにもご紹介してきましたチーターの繁殖に向けてサポートを頂くNTT東日本様の「ICTを利用した課題解決の取り組み」、(株)ソード様他によるAIを活用した「動物生態の視える化」プロジェクト、木更津高等専門学校 栗本教授他の皆様による「ゴリラの環境エンリッチメントに向けて〜ミスト噴霧の活用」、そして当園の飼育・獣医担当者によるレッサーパンダやアメリカビーバー、オランウータン、マーモセット、チンチラ、ミーアキャットなどに関する飼育実践の記録と研究活動の一端をご紹介しています。

今週末開催予定の「ちばZOOフェスタ2020」では、レクチャールームにおいてこれらの事例の中から幾つかを口頭発表形式で行うとともに、ケニア政府公認サファリガイド加藤直邦様、目白大学教授 井門彩織様や東邦大学准教授 井上英治様による貴重なご講演も予定しています。「開かれた科学の場」であるべき動物園としての重要な取り組みに是非ご参加・ご覧ください。

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