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IPU・環太平洋大学 国際経済経営学部との連携協定について

更新日:2025年12月25日

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千葉市と学校法人創志学園IPU・環太平洋大学 国際際経済経営学部は、同学部が有する学術的知見を活用し、動物公園のさまざまな課題解決に取り組むことを目的に連携協定を締結しました。

締結目的

本協定は、動物公園の課題であるアニマルウェルフェアの向上、来園者に対するサービス向上などを目指すものです。これらの課題に対し、動物と機械における通信と制御を統一的にとらえる理論「サイバネティクス」の視点を取り入れた環境エンリッチメントの具体的な対策の実施を図ります。さらに、同学部が有するDXイノベーション、環境ホスピタリティ、経営、教育などの学術的知見を活用し、動物公園のさまざまな課題解決に取り組むことを目的とします。

締結経緯

動物公園では令和元年から木更津高等専門学校と連携し、「サイバネティクスIn ZOO」をテーマに、IoTを活用した飼育動物に対する環境エンリッチメントの実現を検討・検証してきました。夏場のゴリラ舎における制御ミストシステムはその成果であり、この取り組みを同校で牽引された栗本育三郎教授が木更津高等専門学校からIPU・環太平洋大学に異動されたことを機に、動物公園における更なる「サイバネティクス」活用と、検討領域を広げることに合意し、締結に至りました。

連携事項

(1)アニマルウェルフェアの向上を目的とした「サイバネティクス」の具体化に関する事項
(2)来園者に対する環境改善策や提供サービスに関する事項
(3)施設づくりや経営に関する事項
(4)学生ボランティア活用に関する事項

協定に基づく令和7年度の取り組み(予定)

(1)環境エンリッチメントの次なる対象動物と具体策の検討
(2)(1)以外の連携事項の具体化

参考

サイバネティクス(cybernetics)とは

サイバネティクスとは、動物と機械が情報を活用し、自己の状態を調整・制御する仕組みを体系的に研究する学問領域です。

IPU・環太平洋大学について

日本とニュージーランドの「2つの国」で学ぶ大学。2007年に開学したIPU・環太平洋大学と、1990年にニュージーランドに開学した国際大学IPU New Zealandは、母体である学校法人創志学園の総長・大橋博氏が、環太平洋圏にある国々の教育の国際化を目指し、提唱した「環太平洋大学構想」をもとに創設された大学です。
経済経営学部・現代経営学科「グローバルビジネスコース」の全員が1年次に国際大学IPU New Zealandへ1年間留学するほか、各学科でも在学期間中に誰にでも国際力を養うための留学ができるよう広く門戸が開かれています。共通の目的を掲げて創られた大学のため、2カ国間で学べる基盤がしっかりと築かれています。

栗本育三郎教授のプロフィール

(1)学歴

  • 2009年4月 東京大学大学院 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 博士(情報理工学)

(2)略歴

  • 2025年4月~現在 環太平洋大学 東京(国際経済経営学部 国際経済経営学科)
  • 1987年4月~2023年3月 木更津工業高等専門学校(情報工学科)

動物公園と栗本育三郎教授のこれまでの取り組み

千葉市動物公園と栗本育三郎教授は、ゴリラ舎の環境改善を目的に連携し、IoTやサイバネティクスを活用した取り組みを進めてきました。2020年から猛暑対策として制御ミストシステムの実証実験を開始し、2023年には来園者向け講演会でガボン共和国の環境情報を基にしたミスト噴霧装置の開発事例を紹介しました。同年12月には、日本福祉工学会でゴリラの環境エンリッチメントと動物福祉に関する研究成果を発表しました。

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