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更新日:2024年7月30日
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「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、レンサ球菌による感染症です。レンサ球菌は感染しても無症状なことも多く、症状が出てもほとんどは咽頭炎(のどの炎症)や皮膚の感染症にとどまります。しかし、まれに通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあり、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれています。
小児が多く感染するA群溶血性レンサ球菌感染症とは区別されています。
実際の感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、傷口や粘膜から、通常は菌の存在しない筋肉、脂肪組織や血液にレンサ球菌が侵入することによって病気を起こすと言われています。
最初に手足の強い痛みがみられることが多く、続いて発熱や悪寒、筋肉痛などのインフルエンザに似た症状が現れます。また、めまいや錯乱状態を伴うことがあります。症状が進行すると、筋肉や脂肪における炎症、呼吸障害や意識障害が進行して死に至る場合もあります。
疑わしい症状が現れた場合には、直ちに医療機関を受診しましょう。
「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」悩んだりためらう時は、医師・看護師等の専門家からアドバイスを受けることができる救急安心センター事業【#7119】に電話相談しましょう。
救急安心センター関連情報(#7119)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、うがいや手洗い等の一般的な感染症予防に努めるとともに、ケガをした際の傷口はよく洗い、消毒などを実施することで清潔に保ちましょう。
正しい手洗いの方法:手を洗っていますか?(感染症対策課ホームページ)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は感染症法において、5類感染症に定められており、診断した医師は7日以内に最寄の保健所に届け出ることが義務付けられています。
国立国際医療研究センターにおいて、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の診療指針」が公開されております。
また、公益社団法人日本産婦人科医会において、STSSによる妊産婦死亡報告の増加傾向に対する注意喚起が行われております。妊産婦の診療に当たっては、STSSの存在を念頭におきつつ、上記の診療指針及び注意喚起を踏まえ診療いただきますようお願いします。
このページの情報発信元
保健福祉局医療衛生部健康危機管理課
千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟9階
電話:043-245-5229
ファックス:043-245-5643
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